大人のための偉人伝 続 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106004001

作品紹介・あらすじ

『森の生活』のソロー、『ユートピアだより』のモリスをはじめ、トルストイ、マルクス、フランクリン、ルソー、モンテーニュ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、福沢諭吉など、九人の「偉人」の生涯と作品に、新しい光をあてる。

感想・レビュー・書評

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  • 自分のこと孤独を運命付けられた人間って言ってたのに、人に愛され、他人と一緒にいたいから、絶交や和解を繰り返したルソー可愛い。ツンデレか

    モンテーニュの唯一の望みがラテン語の古代の本をもむことで、その自由を手にするために最高法院評定官という地位を知人に売って38歳で引退して塔に閉じこもったの痺れる。でも、天井に格言をメモしまくってたの可愛い。どうやって書いたんやQue sais-je?

    ちょっと触れただけでほとばしるような敏感な好奇心と、いったん抱いた疑問は徹底的に究明せずにはおかないという執着力。レオナルドの生涯はらその時々の気分や状況でいともたやすく行き先を変えてしまう旅人の旅路のようだった。ってのは最高にクール。 

  • 大人のための偉人伝の続編。前編は日本でよく知られている偉人を取り上げていましたが、この本では著者が尊敬する9人の人物が取り上げられています。
    最初に紹介されているヘンリー・デイヴィッド・ソローの散歩と読書と著作に没頭できる自由でわがままな生き方には、とても憧れます。彼は、「私は強制されるために生まれてきたのではない。私は自分自身の流儀で息をするつもりである。」「もし私もたいていの人々のように、午前も午後も社会に売るというようなことになれば、人生は私にとってもはや何の生き甲斐も無いものとなるに違いない」と言っています。でももし彼のような生活を実践した場合、現代の日本社会においては、不自由な生活に陥ることは間違いないと思います。わがままが許されるような自然の多い環境と強い意志の強さが無いと彼のような生き方を実践するのは難しいかもしれません。とりあえずできることは、彼の考え方を参考にしながら、自分の人生と将来を考えることくらいかなと思います。

  • 2010.11月購入

  • 376

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著者プロフィール

1941年、東京に生れる。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。著書に『ルイス・マンフォード』(鹿島出版会)、『大人のための偉人伝』『天才の勉強術』『人生を考えるヒント』『ゲーテに学ぶ幸福術』『人生に効く漱石の言葉』『死亡率百パーセントを生きる』(以上、新潮社)、『孤独の研究』『人生最後の時間』(PHP研究所)、『ぼくたちのマルクス』(筑摩書房)、『ゲーテ一日一言』(海竜社)など。訳書に、マンフォード『権力のペンタゴン』『解釈と予測』(共訳、河出書房新社)、『聖書の暗号』『ロゼッタストーン解読』(新潮社)など。

「2014年 『大人のための日本の名著50』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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