アニマル・ロジック

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 339
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106006586

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上ぶりに読み返しました。

    語り部が主人公?ヤスミンの血液に寄生してる微生物という設定がなかなか新鮮。

    でも・・・山田詠美の言いたいことをヤスミンとブラッドに言わせ過ぎだな~
    発刊当時は気にならなかったけど、一度山田詠美節がお腹いっぱいになると
    鼻についてしまって、そこは色あせない彼女の美しい文章を味わうのに邪魔になる~。

    婚約者を殺めてしまったトラビス、ブルーを拾ったジェインの夫ラリー、
    白人を憎むフレディとその妹アニータとその恋人の白人のマックス、
    フレディの車での事故を介して出会ったジャックとポール、夫とのセックスが苦痛なスージー、
    弁護士のウィリアム、ひったくりで出会った少年ソウル、
    ジャズミュージシャンのリッチ、女教師ミズ・オフィーリアと娘イライザ
    中国人のトニー、差別主義者のメル、
    兄を白人に殺させた南部出身のヴィクターとその兄にレイプされ妊娠したノーマ
    気のいい女友達アンジェラ、

    そしてブラッドとブラッディ、ジュニア。

    他沢山の登場人物がいる大長編。

    最後まで印象深かったのは「いったい、性は、人間に何を与え続けてきたのか」
    という問いであった。
    最後の一文、フリー・アット・ラースト、ついに自由。
    は初めて読んだ時から今までずっと覚えていた。

  • ヤスミンってかっこえーーなーー。

  • 山田詠美大好き。
    分厚くってちょっと手を出さなかったけれど、一度読見始めてしまえば、一気に最後まで読めまえて驚きました。
    やっぱり、山田詠美さんの文は自分好み。
    ジュニアの性格が可愛いよ。

  • 理想の女性像としてヤスミンはいいかもしれない…

  • ヤスミン…
    ジャリだったウチがこんな女だったら惚れるかもと思った人w

著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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