ブリューゲル (新潮美術文庫 8)

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著者 : 宮川淳
制作 : ブリューゲル 
  • 新潮社 (1975年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106014086

ブリューゲル (新潮美術文庫 8)の感想・レビュー・書評

  • 教科連携教材作成の資料として。
    主要な作品のカラー写真と解説がメイン。
    今回のテーマであったバベルの塔も、ウィーンとブリュッセルの両方が掲載されていました。
    「バベルの塔」だけでなく、「ネーデルラントの諺」など興味深い作品がたくさんあって、面白いです。

    一方で、後半にあった、画家ブリューゲルについての解説は少し難解。
    どのような経緯でバベルの塔を描くようになったのか、という部分については触れられておらず、ブリューゲルの作風の変化や構図についての説明が多くなされていました。

    巻末の年表では、ブリューゲルの一生と同時に社会情勢についても(ざっくりとではありますが)書かれていたので、その辺りは参考になります。

  • 十代後半頃、ブリューゲルに惹かれた。
    交わらない視線、無関心、皮肉。
    彼の作品に描かれるこれらの要素に囲まれている生活をしていたからかもしれない、と今では思う。
    状況は変わらないけれど、今は変えていこうと思える。年を取った甲斐があったな。

  • (2006.11.10読了)(2006.06.03購入)
    画家 ピーテル・ブリューゲル
    1525年ごろ 北ブラバント地方のブレダに生まれる
    1551年 アントヴェルペンの聖ルカ組合(画家組合)の登録簿に記載される
    1552年 フランスからイタリアへ旅行
    1557年 版画下絵を多数制作
    1562年 油彩画に専心
    1563年 師クックの娘マリエットと結婚
    1564年 長男ピーテル誕生
    1568年 次男ヤン誕生
    1569年 ブリュッセルで死去

    新潮美術文庫の一冊ですので、32枚の絵画とその解説、画家の小伝、年表という構成になっています。
    先日、国立西洋美術館で、「ベルギー王立美術館展」を見てきました。パンフレットに使われているのがブリューゲルの「墜落するイカロス」1558年頃、です。
    ピーテル・ブリューゲルは、父と子が在り、さらにヤン・ブリューゲルがいます。どれがどの人なのか悩みますが、ピーテル・ブリューゲル(父)がいわゆるブリューゲルということです。
    ピーテル・ブリューゲル(子)は、長男、ヤン・ブリューゲルは、次男です。長男は、父と同じような民衆画を書いています。王立美術館展では、「婚礼の踊り」が展示されています。次男は、花の絵が得意で、王立美術館展にも花の絵が展示してあります。
    ブリューゲルを最初に見たのは、版画展でした。鎌倉にある、神奈川県立近代美術館だったと思います。諺を作品にした楽しいものでした。それ以来ブリューゲルを見るのを楽しみにしてきました。油絵をまとめてみる機会は、なかなかありません。是非40点ぐらい集めた展覧会を実現して欲しいものです。
    油彩画を比較的沢山所蔵しているのは、ウィーン美術史美術館です。この本にも13枚の絵が収められています。割と多くの人が知っている「雪景色の狩人たち」「婚礼の宴会」もウィーン美術史美術館の所蔵品です。加山又造は、「雪景色の狩人たち」によく似た作品を制作するほど大きい影響を受けています。

    ●世俗の世界(73頁)
    ブリューゲルの芸術を形作るものは、宗教感情の表現でもなければ、神話の世界や人体の理想的形体の追求でもなかった。ブリューゲルが好んで描いたのは、自然の悠久な営みとともに、また人間の様々な愚行が繰り広げられる世俗の世界、「逆さまの世界」であった。

    ☆関連書籍(既読)
    「ブリューゲルへの旅」中野孝次著、河出書房新社、1976.02.20

    著者 宮川 淳
    1933年 東京生まれ
    1955年 東京大学文学部卒業
    美術史専攻
    成城大学教授をつとめた
    1977年 死去

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ブリューゲル (新潮美術文庫 8)はこんな本です

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