ベラスケス (新潮美術文庫 12)

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著者 : 大高保二郎
制作 : ベラスケス 
  • 新潮社 (1974年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106014123

ベラスケス (新潮美術文庫 12)の感想・レビュー・書評

  • 『201209 美術強化月間』

    ベラスケスの作品群をきちんと見たことがなかったので必要な一冊だった。
    『マルタとマリアの家のキリスト』が面白い。後景の四角く縁取られた場面は果たして絵画なのか窓なのかはたまた鏡なのか。彼の謎かけのような構図はいつも観る者を楽しませてくれる。
    しかも、前景から後景に視線を移させることによって空間の奥行を演出するという効果もある。その他、対角線技法や三角形の構図といい、構成の魔術師と呼ばせていただきたい。
    ベラスケスの人となりがわからないのだけど、同時代人による人物評価みたいなのはまったく残っていないのかな。

  • 立ち読み:2010/12/4

    全体的に、写真が日に焼けたように赤みがかり、暗くなっちゃってるのが何だかな、という感じ。

    解説文は、洋書の読みにくい翻訳と違い簡潔に格調高くまとめられていると思う。

  • (2006.05.28読了)(2005.10.19購入)
    ベラスケス(ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス)
    1599年6月 セビーリャに生まれる
    1610年 画家フランシスコ・パチェーコの弟子となる
    1618年 師パチェーコの娘ファナと結婚
    1619年 長女フランシスカ誕生
    1921年 次女イグナシア誕生
    1623年 宮廷画家に任命される、マドリードに転居
    1628年 マドリードを訪れたリューベンス(51歳)と親交を結ぶ
    1629年 イタリア行きの国王の許可が下り、ローマへ(一年間滞在)
    1649年 再びイタリアへ(ジェノヴァ、ヴェニス、ローマ)
    1660年8月6日 死去、享年60歳

    新潮美術文庫の一冊ですので、32枚の絵画とその解説、画家の小伝、年表という構成になっています。
    ベラスケスは、スペインを代表する画家の一人です。宮廷画家ですので、当時の国王フェリーぺ四世の肖像画を初めとして、国王の一族や貴族、道化などを描いています。
    スペインもキリスト教国ですので、宗教画も描いています。ギリシア神話や風俗画などもあります。風景画はほとんどありませんが、プラド美術館展で展示された「ヴィラ・メディチの庭」のような小品もなくはありません。コローの風景画につながる描き方です。イタリアの光がこのような描き方をさせたのかもしれません。

    ●鏡のヴィーナス(82頁)
    ゴヤの「裸のマハ」と並ぶスペイン裸体画の代表作「鏡のヴィーナス」は、ミケランジェロやヴェネツィア派との関係なくしては考えられず、1649年のイタリア旅行の前後の作と推測される。
    1649年のイタリア旅行は、16世紀イタリアの巨匠たちの絵画や古代彫刻を買い付けるという公的使命のためであり、今日プラド美術館を飾っている何枚かのヴェネツィア派の作品は、ベラスケスが購入したものである。
    ●宮廷画家(86頁)
    ベラスケスの生涯は、画家である以前に宮廷役人のそれであり、公的職務に膨大な時間とエネルギーを費やさなければならなかった。しかし、ベラスケスは生涯を通じて経済上の問題から開放されただけでなく、その財産目録から想像されるように貴族のような生活を送った。
    彫塑的な絵画から印象派的な絵画へというベラスケス絵画の驚異的な発展の秘密を解く鍵の一つに、彼の作品が彼の存命中、原則的には王宮から門外不出であったという事実がある。彼は王宮内にある自分の過去の作品に取り囲まれて一生を過ごしたのである。

    著者 大高 保二郎
    1945年 香川県生まれ
    1968年 早稲田大学文学部美術史科卒業
    早稲田大学大学院で美術史専攻
    1973年 スペイン政府給費留学生としてマドリード大学大学院で美術史研究

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