とんぼの本 太宰治と旅する津軽

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制作 : 新潮社 
  • 新潮社 (2009年9月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106021923

とんぼの本 太宰治と旅する津軽の感想・レビュー・書評

  • タイトルが「斎藤工と行くハワイ」みたいでちょっと笑えた。ファンクラブのツアーみたいだ。本書は太宰の名著「津軽」をテキストに津軽の風景を追ったロードムービーのようなムック。写真も美しく、太宰の原風景を垣間見れた気がした。白眉は太宰の晩年の写真を数多く撮っている田村茂氏によるボツ写真である。見たことのない太宰さんがたくさん!これだけでも見る価値あり。

  • 津軽の節と共に金木や蟹田、小泊など津軽に描かれる風景を写真で紹介している。
    太宰の故郷の自然が鮮やかに描かれている。

    巻末の太宰の三鷹時代の写真が一等好きだ。

  • 彼が生きた津軽を、旅したい。

  • 「津軽」が書かれた時代と数十年前と現在との対比によって、津軽地方における時間の経過というものを感じさせられる作りになっている。これが、カメラマンならではの手法というものだろか。
    都会人からみたら、地方の風景には変化がないように錯覚してしまうが、そこに人々が暮らしている限り、古き良き物がそのまま温存される事は稀であり、良くも悪くも都市化なり発展はしているという事であろう。残念な事ではあるが、昔の面影と引き換えに観光地化されていくことはやむを得ないのかもしれないと感じた。

  • 津軽に行ってきた.ずっと昔から行きたかった金木町も訪ねることができた.というわけで,津軽,青森に関する本を少し読もうと思う.

    本来は太宰治の「津軽」を読むのがいいのだろうが,数年前,再読したばかりなので,太宰治の津軽旅行の足跡を写真でたどるこの本を読んでみた.なかなか観光客が行きにくい場所や,いろいろな季節(特に冬)の写真があって,自分の実際見た景色に奥行きが加わる感じ.

    「津軽」は作者が実際に体験して非常にいきいきとした記述と,別の本から写してきたような地誌や歴史の退屈な記述が入り交じっているので,読通すのは思ったほど楽ではない.この本の最初にある『「津軽」名場面十選』はいい場面だけが選ばれていて効率よく再読したような気にさせてくれる.まあ邪道ではあるんだろうが.

    途中に何度か「滅びの風景」として太宰治が心中を企てた場所についてのコラムが挿入されている.これ「津軽」の根底にある故郷に帰った安心感のようなもの(それが時によって屈折した形で表現されているが)ととても違和感がある.

  • 写真家の小松健一氏による写真・文と共に、太宰治の小説「津軽」の風景を辿る。小松氏は1980年早春に放浪するように津軽を回っており、この本を出版するに当たり30年ぶりに再び津軽を訪れている。美しい津軽の写真は、津軽人にとってノスタルジックな感情が蘇る。
    芦野公園駅での風景、育ての親タケとの再会、長谷部日出雄氏が「風景のほうが文章のまねをしているようにおもえて来る」と評した十三湖の描写など、故郷の神髄に触れるために、もう一度小説「津軽」を読んでみたくなった。

  • 青森旅行に連れていきました

  • 作家になろう。作家になろう、と私はひそかに願望した。
    太宰は生涯に5度自殺や心中を試みている。
    「ね、なぜ旅に出るの?」 「苦しいからさ」

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とんぼの本 太宰治と旅する津軽の作品紹介

名作『津軽』のテキストを道標に、津軽半島に遺された太宰の望郷の旅の足跡を辿る。さらに、五度に及んだ自殺・心中の現場を訪ね、その日その時、作家の目に映った心象風景を追う。

とんぼの本 太宰治と旅する津軽はこんな本です

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