恋する春画: 浮世絵入門 (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022197

作品紹介・あらすじ

かつて春画は、嫁入り前のお嬢さんから共白髪の御夫婦まで、老若男女に親しまれていた。ナンパ、不倫、同性カップル…春信、歌麿、北斎その他の傑作春画で見る、江戸のリアルな恋愛模様。

感想・レビュー・書評

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  • 25年大河ドラマの予習として浮世絵、歌麿と北斎の枕絵も少し知っておこうかなーってことで読んでみました
    なるほどなるほどってなりました

  • ふむ

  • 顔と性器とを同時に正面から見せる、という春画のコード。そんなコードがあったんかーい!(笑)まぁ、そのせいでシルク・ドゥ・ソレイユもびっくりな超絶テクニックだそうで。うん、いや、それ無理だろ。向かい合った状態で竹のしなりを利用すればいいよね、、、って相当の訓練積まないと無理やろ(笑)あとさ、枕草子。春はあけぼの。そっか、春で始まるからか春画パロ界で運命の書扱い(笑)

  • 春画は男性のためだけのポルノ・グラフィじゃないことが、良ーくわかる一冊です。
    中世の頃までは性に対して、男も女も平等でおおらかであった日本人。
    江戸時代になると、すっかり封建的で男尊女卑な社会に──と思い込んでしまったら損をします。
    ナンパあり不倫ありBLありのバラエティに富んだ世界ですが、遊郭をテーマにしたものが少ないのは意外でした。
    そんな建前とは、かなり違う本音の部分を教えてくれるのが、春画なのかも?
    色んな意味で、女性上位の場面もチラホラあります。
    美術史家の早川聞多さんの解説では、春画は単に慾情的に描くのではなく、どこか呑気で滑稽な人間ドラマを笑い飛ばして描いているところが、まるで落語の艶笑噺みたいだというくだりに納得。
    「落語とは、人の業の肯定である。」と言った談志の言葉が思い出されます。
    また、絵と一緒に「書き入れ」をちゃんと読めて理解できれば、より深く味わえる事も知りました。
    とにかく江戸時代の文化や風俗を理解する上でも、色んな知識がこの1冊には詰まっています。
    橋本麻里さんの解説、というかツッコミの文章も流石で、読んでいてニヤニヤしちゃいます。
    図書館で借りて読みましたが、これは買ってもいいかもw

  • 絵も美しいし、読みやすい。そして、書き入れの面白さを知った。ただ、古典の教養がないとやはり分からないので、解説付きの画集、あるいは展覧会があればと思う。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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