白洲正子のきもの (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 51
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022302

作品紹介・あらすじ

遺愛の優品を鑑賞しつつ、晴れ着よりも普段着を好んだ独自のきもの観、ドレスダウン術に学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 白州正子は、イキですね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「イキですね」
      どうしたら白州正子のような感性が得られるのだろう?それが知りたくて、白州正子の本を読んでいます。
      「イキですね」
      どうしたら白州正子のような感性が得られるのだろう?それが知りたくて、白州正子の本を読んでいます。
      2012/07/09
    • 羊さんさん
      白州さんは、夫婦ともにかっこよすぎです!
      白州さんは、夫婦ともにかっこよすぎです!
      2012/07/11
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「夫婦ともにかっこよすぎです!」
      どうやったら見習えるのか皆目見当がつかない白洲次郎。唯一?の著書「プリンシプルのない日本」を読んで唸るばか...
      「夫婦ともにかっこよすぎです!」
      どうやったら見習えるのか皆目見当がつかない白洲次郎。唯一?の著書「プリンシプルのない日本」を読んで唸るばかりです、、、
      2012/07/17
  • 元祖・ハンサムウーマン白洲正子。家事や家のことはからきしだったらしいが、その類稀なる審美眼でいくつものすぐれた随筆を残してきた。本書は彼女の遺したきものや随筆、親族や知人の証言をもとに編まれた図版も豊富なムック。しかし白洲正子の好みは実にさっぱりとしている。きものは紺、格子、お召、麻などのどこかそっけないとも言える簡素なデザインを対丈で衣紋を抜かずにサッと着る。華美な柔らかものは嫌い。実に端然としてるじゃありませんか。元祖・令嬢は欧米暮らしをしたこともあり男前な性格なんですね。次郎さんならずとも惚れます。

  • 死後、神格化されている感のある白洲正子。並ぶ者のいないお嬢様で、夫は白洲次郎。小林秀雄や青山二郎に可愛がられ、率直で辛辣な物言いで独自のポジションを占めていた人である。確かに、彼女の所持していた骨董品、紹介する職人が作る作品には、魅力的なものが多く、自分自身、写真集や著作をよく読んでいる。「骨董本」に嵌るきっかけにもなっている。但し、無条件にファンであると言えない何かがある。以下、理由というか、自分が感じる違和感は以下のとおり。
    ①彼女自身、本来は創作がしたかった人だと思うが、小林秀雄などの権威を借りて、創作をした吉田健一などをくさしていること
    ②女性の職人は取りあげているが、あれだけ、知識人層と交流がありありながら、女性の知識人層とは全く交流がなかったと思われること(男性からちやほやされるのが好きだったのではとの疑念が・・)
    ③多くの取巻き層を従え、サロン化していたこと
    ④(彼女のせいではないが)その取巻き層及び親族が更なる神格化に励み、商売としていること

    といいつつ、新しい書籍が出ると、今回の「白洲正子のきもの」のように購入してしまうのだが・・・(確かに、よいセンスの着物ばかりりである)。なお、自分が「白洲本」を読み出したきっかけは、洲之内徹の「気まぐれ美術館」の後書きが白洲正子だったからである(仲の良かった著者を偲んだ愛のある名文である)

  • キモノは品質などとは別に、好みの要素も多分にあるものですが、そういった観点からいえば個人的にはとっても好きな類のキモノが、美しい写真でたくさん掲載されていて、眺めているだけでも嬉しい一冊。

    半幅帯を愛用されていたり、日本の手仕事ばかりでなく南米やインドなどの異国風の帯を好んでらしたことなど、現代の比較的カジュアルな着こなしにも通じるセンスはさすが。
    『きもの美』からの引用も多く、併せて読むことでさらに理解が深まるのではないかと思います。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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