ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと: 時間・お金・ファンタジー (とんぼの本)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022500

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  • エンデ作品で、初めてファンタジーというジャンルを知りました。『はてしない物語』『モモ』『鏡の中の鏡』『影の縫製機』『満月の夜の伝説』『ゆめくい小人』『自由の牢獄』『オフェリアと影の一座』『はだかのサイ』…大好きな作品が増え、未読作品も抱えています。この本で、エンデ自身のご苦労や人となり、生き様を知りました。生身の人間としてのエンデを目の当たりにして、正直少しショックでしたが、苦しく辛い時期もあったからこそ、数々の名作を生み出されたのだと思いました。エンデファンとして、手元に置きたい1冊です。

  • 本書より、心に残った文章
    ・自由は精神に、そして博愛=友愛は経済に対して適用されるべき
    ・もう一度、貨幣を実際になされた仕事やものと対応する価値として位置づけるべき
    ・お金は老化しなければならない
    ・お金は経済活動の最後のところでは、再び消え去るようにしなければならない(経済学者シルビオ・ゲゼル)
    ゲゼル…減価する貨幣、手許に持っていると定期的にその実質額面が減っていくお金のこと
    オーストリアのヴェルグル市が1932年から翌年にかけて、労働証明書という名の地域通貨「減価する貨幣」を実施し、失業減、公共事業の推進を成功させた。
    ・社会的連帯経済、フランス、ブラジル、スペイン
    ・ドイツ、プリーン・アム・キームゼー、「キームガウアー」という減価する地域通貨、シュタイナー学校の課外授業2003年〜
    ・身体の知覚器官の目覚めと引きかえに霊的知覚器官を見失っていった…ルドルフ・シュタイナー
    ・芸術は、ホメオパシー、治癒
    日常のモラルの世界から抜け出し、芸術の領域に入り込み、逆方向の力を呼び覚ます。
    ・アントロポゾフィー、エンデの思想の構成要素の一つ

著者プロフィール

1940年、兵庫県姫路市生まれ。
ドイツ文学者・エッセイスト。
主な著書に
『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、
『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、
『恩地孝四郎 一つの伝記』(読売文学賞)など。
訳書に
『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、
『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

「2019年 『ことば事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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