向田邦子 おしゃれの流儀 (とんぼの本)

制作 : 向田 和子  かごしま近代文学館 
  • 新潮社
3.93
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本棚登録 : 278
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022593

作品紹介・あらすじ

その装いには独自のスタイルがありました。時には自ら作り、時には背伸びして高価な服を手に入れ、自分らしいファッションスタイルを選び取る。そのセンスと美学は人生すべてに通じていた。よそゆきから普段着、〝勝負服〞まで、残された衣装の中から約200着をポートレートやエッセイとともに紹介。没後30余年を経ていまもファンの心をつかむ向田邦子の魅力と装い術に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 紹介される装いはどれも、品がある。良いものは時代を経ても、美しいんだなと直感した。
    こんな女性になりたいと思わせる、凛としたモノクロのスナップ写真。洋服から向田邦子さんを知ったといったら、母に驚かれた。質の良い似合うものを身に纏う、気合いの入った大人になりたい。
    お気に入りの雑誌。

  • 向田邦子さん、こんなにおしゃれな方だったんですね。ストイックでカッコよくて驚きました。
    似合う物を徹底的に追求する姿勢は言葉を失うほどで、もし彼女が現代のファストファッションを見たらどう感じるのかと。
    年齢による体形の変化にも見事に対応されててとても参考になりました。
    あと勝負服が仕事服という点も覚悟を感じます。

  • おしゃれです。
    まあ誰でもおしゃれは好きですけれど、いろいろ制約があり(世間の目とか金銭とか)妥協したりまあこんなもんでとなりますが、向田さんに妥協はありませんね、納得のいく格好しかなさらない、一分の隙もありません。
    どの写真も女優さんばりのポーズで決めています。
    向田さん、スタイルが良くて、お顔立ちも整っておられるし、写真映えがします。
    いつのころからか、カメラマンは恋人だった人だったんですね。やっぱり顔の表情なんか違うのかしら・・・
    まあこの本には関係のないことです。
    気に入った服があれば、まとめ買いをする。仕事の服(勝負服)の袖は手の甲側は少し短め、など向田さんならではのエピソードも添えられていて、ファンならまことに興味深い一冊です。

    • 薔薇★魑魅魍魎さん
      ごぶ さたです。こういう本があるんですね。彼女の本はすべて単行本で集めて折に触れて読んでいます。現代の私たちに欠けている人生の機微を教わって...
      ごぶ さたです。こういう本があるんですね。彼女の本はすべて単行本で集めて折に触れて読んでいます。現代の私たちに欠けている人生の機微を教わっています。

      向田邦子は憧れです、お慕いもうしております、私が男性だったら絶対に一緒になりたかったです、という思い入れがあります。51歳であの忌わしい墜落事故で亡くなって早や34年、存命なら今年11月28日で86歳、アンネ・フランクやオードリー・ヘップバーンと同い年なんですね。
      2015/09/06
    • カレンさん
      薔薇★魑魅魍魎さん、お久しぶりです。
      向田さんへの熱い気持ちひしひしと伝わって参ります。私もひたすら敬愛申し上げております。亡くなられて...
      薔薇★魑魅魍魎さん、お久しぶりです。
      向田さんへの熱い気持ちひしひしと伝わって参ります。私もひたすら敬愛申し上げております。亡くなられてもう新しい作品が読めなくなって、なんか関連の本がないかなと常に注意しています。
      この本も、和子さん自身がラジオ番組に出演して解説しておられるのを聞いたんです。
      もう向田さん関連の読み物なら絶対読みますね、未だに。
      そうですか、アンネ・フランクやオードリー・ヘップバーンと同い年ですか・・・・
      2015/09/07
  • おしゃれ好きでも、ブランドにこだわるわけじゃなく、手作りのものもずっと着てるのが格好いい。

  •  まず、表紙の写真。手をつなぎ、背中をさすられ、向田邦子さんを見つめる(見上げる)愛猫マミオの眼差し、たまらないです! 向田邦子 かごしま近代文学館・編「向田邦子 おしゃれの流儀」、2015.5発行。①3か月間の貧乏と引き換えに手に入れたジャンセンの水着 ②基本は、黒、グレー、ベージュ、白 ③同じものを色違いで ④傘一本でも一年かけて探す。嫌なものは嫌 ⑤まっすぐ前を見つめる瞳。何事も好き嫌いで決めたとか!

  • 上質な服を見極め、欲しがれば手に入れるために妥協しない向田さん。
    彼の知られざるファッション観が、実物写真やエピソードとともに
    綴られています。一つひとつが珍しく、とてもおしゃれ!
    私はこれを読み、より持ち物への愛着が強くなりました。
     学生アルバイトスタッフS.Y

    熊本学園大学付属図書館OPAC
    https://lib-opac.kumagaku.ac.jp/opac/volume/1340748?current=1&total=1&trans_url=%2Fopac%2Fsearch%3Fbarcode%3D%25EF%25BC%2590%25EF%25BC%2590%25EF%25BC%2597%25EF%25BC%2599%25EF%25BC%2593%25EF%25BC%2591%25EF%25BC%2596%25EF%25BC%2598%25EF%25BC%2597%26count%3D10%26defaultpage%3D1%26defaulttarget%3Dlocal%26order%3Drecommended_d%26searchmode%3Dcomplex%26type%255B%255D%3Dbook%26type%255B%255D%3Dmagazine_title%26type%255B%255D%3Dmagazine%26type%255B%255D%3Dpaper

  • エリザベス、私も欲しい。
    今見ても、おしゃれな服たち。

  • おしゃれにこだわりとかマイルールが無い、というか興味がない自分は、こだわりが強いといろいろ窮屈なんじゃないかなーとか思ってました、すみません
    人から素敵に見られるって素晴らしいことだね
    それも彼女の才能か

  • 向田邦子のおしゃれを堪能できます。ドラマ「トットちゃん」でミムラ演じる向田邦子のさりげなく洗練されたファッションに興味を持ち、ずっと読みたかった一冊です。若かりし頃の向田さんの着こなしは現代の私たちもお手本にできるスタンダードなもの。自分に似合わないものはどんなに良いものでも身につけないという意思が向田邦子のファッションを確立させているのだと思いました。20代の頃“黒ちゃん”と周囲の人々にあだ名まで付けられていた着こなしが個人的には好きでした。

  • 2017/01/05 読了

  • ワンシーズンに一枚、自分で服を選ぶ。
    取り替えはきかない。愚痴も言わない。
    親の教育。

  • ◆きっかけ
    ・ミムラさんが出るということで見たドラマ「トットてれび」第5話。彼女が向田邦子さんの役を演じており、向田作品を読んでみたくなった。

    中断。

  • 2016/5/22

  • TPOさえ気を付けておれば・・・と思っていたけれど、「装い」について改めて考えてみようと反省。

  • 向田邦子さんをもっと知りたいと思った。向田さんの息づかいまで聞こえてきそうな保存状態の良い洋服たちや小物の数々。「モダン」「コケティッシュ」「チャーミング」どんな言葉を使っても彼女の魅力は語り尽くせない。彼女の存在は古くならない。時間が経てばたつほど、そして今のように流行の期間が短くなればなるほど、彼女の存在感が大きくなる。向田さんの事をもっと知ってから、「かごしま近代文学館」で彼女の残した物たちと対面してみたい。

  • 帯文:”食通、猫好き、旅好き……向田さんには装いにも独自のスタイルがありました。” ”よそゆきから普段着、勝負服まで、おしゃれの変遷と、その装い術”

    目次:おしゃれ上手―向田邦子さんの装い、おしゃれの流儀、向田邦子ファッション図鑑、姉らしさ―受け継いだ服が語るもの 向田和子、装いについて―向田邦子のエッセイを読む、着ることへの意欲と勘の良さ 原由美子、「ひとつ」を選ぶ―向田さんと私 篠崎絵里子、…他

  • 向田邦子が航空機の事故で亡くなったときは
    もう彼女の作品が読めないことが
    本当に残念で仕方なかったでした

    私は好きな作家ができると
    片っ端から著作を読みたくなるので
    彼女の場合も脚本を小説におこしたものや
    エッセイも読み尽くした・・・・

    と思っていたら

    書店の平台で、あと数冊になっていた
    この本を発見!

    彼女の文章は
    余計な装飾や華美な表現を排しているのに
    凛としていながら艶やかところが大好きでした

    食や衣服にもこだわりがあって
    それは小気味いいほど無駄がなく
    彼女の生き方そのもののように思われ
    憧れでもありました~

    昨日溜まった新聞のスクラップをしていたら
    朝日新聞にこの本の紹介記事がありました~

    それで、あの日
    平台の本の冊数が少なかったのですね

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