- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022746
感想・レビュー・書評
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85個の諺と91個の遊び...ブリューゲルの絵画を見に行く前に予習すべき内容だった。
数年前にウィーンの美術史美術館で、ブリューゲルの『子どもの遊び』(子供の遊戯)を見る機会があって、
その時に予習してなかったので、なかなか数えなくて、とても残念だった。
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農民の生活に暖かな目を向け、勤勉なカトリックの1人の男が生み出した絵画群。当時の生活を知る貴重な資料としても見られる描写力の高さ。
それにしても書き込みの細かさよ。 -
細かい解説付きで書き込みの凄いブリューゲルの絵にはとてもありがたかった。「ネーデルラントの諺」の85個や「子供の遊戯」の91個を全て文字化しているのはこの本くらいなのでは…。文字と絵を読みこむのに時間はかかるが、まさに世界が分かる解説本だった。巻末のブックガイドの本も読んでみようと思う。
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初期「新しきヒエロニムス・ボス」と讃えられたが、怪物路線から人文主義的寓話的主題をパノラマで描く達人に進化。大航海時代らしく『東方三博士』は三大陸を代表し、アフリカ代表は黒人という神話が定着しつつあった。新約聖書テーマが多いが種々の根拠でプロテスタントでなかったと考証されている。神を恐れ勤労に励む新教に相応しからぬテーマ『バベルの塔』も『ベツレヘムの人口調査』も当時のネーデルラントのシチュエーションが盛り込まれてる/おそらく40代半ばで死去。長男は5歳(?)だったが、父の模作・版画化などで父子の名を挙げた
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この秋に
「バベルの塔」展覧会に行った。
いつものことだが
「バベルの塔」の前は
十重二重になっていたので
その作品をじっくり鑑賞することは
すぐに あきらめた
でも、順路の前の方に
(ブリューゲルの)版画が何十点かが展示されており
そのコーナーは比較的人が少なかったので
そそくさと戻って
空いているところから
自分のリズムで
じっくり、ゆっくり観ることができた
絵を見る楽しみ は
展覧会から戻ってきて
本書のようなものを参考に
再び 自分の中の残像と
照らし合わせること
あぁ そういうことであったのか
を 改めて 知ること
これも また
絵を観ることの楽しみの一つである