ストロボ (新潮エンターテインメント倶楽部SS)

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著者 : 真保裕一
  • 新潮社 (2000年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106026478

ストロボ (新潮エンターテインメント倶楽部SS)の感想・レビュー・書評

  • 「遺影」「暗室」「ストロボ」「一瞬」「卒業写真」の五編からなる連作小説集。
    カメラマン喜多川の人生を、22歳、31歳、37歳、42歳、50歳という年齢で区切り、各時期で流されていく人間の弱さ、野心を持って突き進む男の生き様が描かれていた。

    読んでから、5章から始まっていたことに気付いたぼんくらな私。
    真保さんが、普通のあとがき以上に、説明を加えていなかったら、「何かよくわからんけど、人生を遡った連作小説」という感想で終わっていたことだろう。自分の読解力のなさに驚く。
    奥さんが各章に出ているというが、やはり男と女の感じ方は違うのだろう。
    何度裏切っても、奥さんは夫を待っているものだと思っているようだけど。男の幻想だと思うな、そんなの。
    私は、全然、主人公の奥さんへの愛情を感じることができなかったのだけど、男はこれもひとつの愛だとか言っちゃうんだろうか。

    真保さんの作品は、何年か前に読んだホワイトアウトが一番好きで、それ以降はあまり合うものに巡り合えなくて残念。。

  • 時系列逆にしない方がいい気がする。

  • 時系列に馴染めなかった。少し青臭い小説。
    写真は実際見てみたい。

  • オススメして貰った1冊。
    部活動でモノクロ現像をした当時を思い出したり、カメラを趣味とする自分としては面白かった。

    小説は、同じ主人公の短編で、どんどん年が若くなるので、最初は違和感を覚える。
    それに前半〜中盤の主人公にはカメラの事は良しとしても、浮気男でムカムカしてしまう…。
    浮気物はこれが初めてではないのに、何でムカムカするか考えて傾向が分かった。

    大前提としてどんな理由があろうと浮気は有り得ないと思ってるが、創作なら有りだと思えるのは、
    ・浮気されても仕方が無い状況である(パートナーがよほどのクズだとか、離婚を受け入れないとか)
    ・夫婦共に浮気してる
    ・それ以外の場合、浮気した人が相応の罰を受ける

    今回のように、相手が浮気に気付きながらも我慢していて、更にそれに甘えて好き勝手している、相手を傷つけながら若気の至りだとか、遊びだからと都合の良い言い訳してるのが大嫌い。

    それでも要所要所ウルッとくるような描写は有り、女性カメラマンの話は心苦しいものだった。
    腕があっても「美人カメラマン」の肩書を背負わされるとか。
    あとは何で体を許してきたのか、理解しきれずモヤモヤした…

    写真の、男の世界で渦巻く嫉妬が描かれていたのは新鮮で、嫉妬というのは男女差なく、根強い争いの火種になるんだろうなぁと思えた。

  • (収録作品)卒業写真/一瞬/ストロボ/暗室/遺影

  • 「遺影」だけで映画になりそうな。

  • 実力のある作家という印象。
    ストロボで切り取った一枚の後ろには広がりのある人生がある。

  • 【走った。ひたすらに走りつづけた。いつしか写真家としてのキャリアと名声を手にしていた。情熱あふれた時代が過ぎ去った今、喜多川は記憶のフィルムをゆっくり巻き戻す。愛しあった女性カメラマンを失った40代。先輩たちと腕を競っていた30代。病床の少女の撮影で成長を遂げた20代。そして、学生時代と決別したあの日。
    夢を追いかけた季節が、胸を焦がす思いとともに、甦る】この本は第5章の50代のエピソードから大学時代の20代を描く第1章へと逆に続いていきます。すごく感動するお話ではないけれども、所々じ〜んとしたり泣けたりしました。個人的には「卒業写真」が好きです。

  • 2007年9月17日読了。中年に差し掛かったカメラマンが過去を振り返る短編が5つ。リアルタイムではなく、理想から遠くなった今の姿から昔の自分を見る視点がほろ苦い。いくつになっても人は夢を追えるものだ、というメッセージが読者に向けられているようにも思えまいか。この作者も、ほんとうに小説がうまい。ただ、ほかの人の感想にもあるように「卒業写真」が最終話では、なんだかしまりがない気がする。

  • ピンとこない話ばかりだった。2007.8.3

  • 女性カメラマンの章がグッときた。グッ。

  • カメラマン。50代から40代と年齢を逆に戻って書かれている。

  • 主人公は50才のキャリアを積んだカメラマン。彼の歩んできた道を、逆に遡って読ませる構成がおもしろい。
    読んでいると、私達は幾つになっても青臭い悩みを抱え続けるのだなあと思わせられる。40才になっても、50才になっても。妥協を繰り返しながらも、自分の人生に理想を捨て切れない、そんな主人公の気持ちが痛かったです。
    各年代に登場する奥さんの存在感も光ってる!

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106026473/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4106026473.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    <blockquote><p><strong>閃光が灼きつけたせつない記憶
    いまも疼く5つのシーン
    50歳のカメラマン喜多川の脳裏によみがえる熱き日々</strong>  ――帯より

    <strong>キャリアも積んだ。名声も得た。
    だが、俺に何が残されたというのか――。
    過ぎ去った時、遠い出会い、苦しい別れ。
    女流写真家と暗室で愛を交わした四〇代、
    先輩を凌駕しつつ、若手の台頭に焦りを抱いた三〇代、
    病床の少女を撮って飛躍した二〇代、
    そして学生時代を卒業した、あの日。

    時間のフィルムを巻き戻し、人生の光と影をあぶりだす名編。</strong>  ――見返しより</p></blockquote>
    見返しの文章からもわかるように、時計は逆に回っている。
    目次に記された章も第五章からはじまっているのである。
    <blockquote><p>第五章  遺影  ・・・五十歳
    第四章  暗室  ・・・四十二歳
    第三章  ストロボ  ・・・三十七歳
    第二章  一瞬  ・・・三十一歳
    第一章  卒業写真  ・・・二十二歳</p></blockquote>
    という具合である。
    カメラマン喜多川の五十歳の現在から物語ははじまる。
    こういう構成になっているので、五十歳の現在は華々しく成功しているか 散々に失敗しているかどちらかかと思いきや、どちらにも当てはまらない中途半端なカメラマン生活である。
    読み進むにつれて、喜多川の現在に繋がる出来事がどんどん明かされていくのだが、時間を逆走している読者にはわかるがそのときの喜多川自身にはわからないことが多々あり、もどかしく思うこともある。過去に遡るからこそ見えてくるものも多くあり、人生のままならなさに身悶えする。</font>

  • 写真に焼きつけられた被写体によって過去の思い出がフラッシュバックして甦るかのように、1人のカメラマンの人生を50代から青春時代まで遡るように5篇の短編で描かれている。

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