- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106026522
感想・レビュー・書評
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綾辻行人氏の館シリーズが好きなので、こういった特殊な建造物での事件はフィクションとしてとてもワクワクする。そして名前が洒落ていて、皮肉なことに起こる事件とマッチしている。全作、映像化したらとても映えるだろうなと思ったら、どうやら絶叫城はドラマになっているそうなので、ぜひ観ておきたい。
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短編集。
あっさりしてるかな。
このシリーズで読むのは2冊目だけど、先に読んだのも短編だったし、どうだろ?あんまり私には合わないかなぁ。
長編も読んでみようかなぁ。
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黒鳥亭、それがすべての始まりだった。壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘…。殺人事件の現場はそれぞれ、独特のアウラを放つ館であった。臨床犯罪学者・火村英生と作家・有栖川有栖のふたりが突きとめた、真相とは。そして、大都市を恐怖で覆い尽くした、猟奇的な連続殺人!影なき殺人鬼=ナイト・プローラーは、あの“絶叫城”の住人なのか!?本格推理小説の旗手が、存分に腕を振るった、傑作短編集。 -
テレビドラマ化された「火村英生の推理」原作者の本だ、と思って手に取ったら、そのままずばり火村・有栖川コンビが出て来てびっくり。短編集のせいか、事件が起こって関係者に話を聞いて現場を見ただけですぐに解決、みたいな感じがして、臨床犯罪学者ってそんなにすごいの?と思ってしまいました(笑)このシリーズの他の本も読んでみたいです。
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黒鳥亭、壺中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城…それぞれを舞台にした殺人事件の短編集。
そういう『館』括りの短編集なのかと思ったら、『~殺人事件』括りだった。
一応、同じパターンの題名が並んだ短編集にしようとはしたみたいですが。
そもそもは『~殺人事件』のタイトルからのようです。
壺中庵~みたいなのは、図解がないと、私みたいに頭が悪いのは、なかなか理解できないなぁ…と。 -
語尾に『殺人事件』がつく、短編集。
1話目の落ちに…子供の知識の応用にすごいというべきか
落ち込んだ不運を呪うべきか。
子供は無邪気でかわいい、と誰が言い始めたのか。
彼らは無邪気なのではなく、まだ善悪がつかないだけ。
自分の心のままに動いているから
どこまでも優しくて、どこまでも恐ろしい。
2話目は、壷さえなければ騙されたろうに、と。
人間の心の底、というのは計りえません。
3話目は、もしもこれを知っている人がいたら
会話内容がそれだ、と気が付いたかも?
4話目にいたっては、恐ろしいタイミング、です。
と言う前に、勝手に住み込むのがいけないのか
出入りができるようにしてるのがいけないのか。
5話目は己の価値観の一致が招いた
恐ろしいほど安全だったかもしれない
突発的な事故。
もしも頷いていたら、どうなっていたのでしょう?
そして表題6話目。
人の後始末をしてくれた、という状態ですが
もしもこうなった場合、自分はどうするのか。
警察に知らせるのか、見なかったふりをするのか…。 -
有栖川有栖を初読。ドラマ経由だけど、思ったより読みやすい。人間の裏の顔を云々ってより、エンタメとして面白いし、手がかりもあってすごくフェア。タイトルだけ追ってもどんな話かワクワクする。
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再読。
犯人などなど全然覚えていなかったけれど、全編の舞台になった建物の記憶はおぼろげにあったな……
どの短編もタイトルが素敵。
ドラマになった「絶叫城」、思っていたより犯罪に対する吐露が書き込まれていて、この著者の「ただ人を殺してりゃいいだけのミステリー作家」でない一面を改めて見た感じ。 -
これも昔読んでいて再読。ドラマで一部使われてた話が末尾に載ってる本。この本は、いちばんはじめの天農の話が印象的だったなぁ。