触身仏 (新潮エンターテインメント倶楽部SS 蓮丈那智フィールドファイル 2)

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (13)
  • (42)
  • (52)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 193
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106026553

作品紹介・あらすじ

異端にして孤高の民俗学者・蓮丈那智の元に「『特殊な形状の神』を調査して欲しい」との手紙が届いた。神とは「即身仏」のことらしい。類例のない情報に興味を示し、現地に赴いた那智と助手の三国だが、村での調査を終えたのち、手紙の差し出し人が謎の失踪を遂げてしまう-(表題作)。日本人の根底にある原風景を掘り起こす「本格民俗学ミステリ」。待望の第二弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 蓮丈那智フィールドファイルシリーズ第二作。
    羅漢像に奇妙な大黒、勾玉に即身仏、そしてわらしべ長者。
    今回も様々な解釈と事件が展開される。
    那智自身が怪我をしたり薬を盛られたりと、段々と危険度も増している感じ。
    そして狐目が段々とその存在感を増している。
    それにしても那智はやはりアンドロイドなのか。内藤とのあんな官能的行動にすら、敢えて色気目いた表現は全く使わない。
    更に那智と狐目が同級生って、那智は美魔女?
    結局、また裏ファイルが増えていく。

  • カバー装画 / 勝国 彰
    本文扉装画 / 佐藤 正
    装幀 / 新潮社装幀室
    初出 / 『小説新潮』平成13年3月号・6月号・10月号、平成14年2月号・8月号

  • シリーズ2作目。
    1作目よりミクニ!の内面が揺れ動きますねぇ。
    狐目さんの過去も明かされ、内藤に手を差し伸べてくれるようになるのも面白いです。
    民俗学×ミステリーいいです。

  • 蓮杖那智シリーズの2冊目。今回は那智とミクニの間で衝撃シーンがあるのだが、さらっと流した描写でそのあとのエピソードにも影響を及ぼしていないのが不思議&ちょっと物足りない。

  • 表題作のラストがちょっと不思議で一番面白かった。
    狐目さんめっちゃいい

  • シリーズ第二弾。
    テーマや発想は好きなタイプの作品なのだけど、短編集でなくて長編でじっくり謎解きして欲しかった。

  • 蓮丈那智フィールドワークシリーズの第2弾。
    第1弾の流れをそのまま引き継いでいて、第1弾以上でも以下でもないかな・・・というのが最初の感想でした。
    短編構成なので読みやすい反面、ちょっと物足りない感じもするけれど、基本的には面白く読む事が出来ました。

  • 民俗学ミステリー

  • 異端にして孤高の民俗学者・蓮丈那智の元に「『特殊な形状の神』を調査して欲しい」との手紙が届いた。神とは「即身仏」のことらしい。類例のない情報に興味を示し、現地に赴いた那智と助手の三国だが、村での調査を終えたのち、手紙の差し出し人が謎の失踪を遂げてしまう―(表題作)。日本人の根底にある原風景を掘り起こす「本格民俗学ミステリ」。待望の第二弾。

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北森鴻の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
加納 朋子
北森 鴻
瀬尾 まいこ
伊坂 幸太郎
畠中 恵
北森 鴻
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×