- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106027215
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2014.11.1
「館」シリーズ 番外編
もう一人の中村青司氏に捧ぐ
偶然の重なりから 嵐の孤島 となった霧越邸で起きた連続殺人事件
偶然 バスが故障
偶然 吹雪の中道に迷う
偶然 霧越邸を見つける
偶然 医者もいる
偶然 殺人事件がおきる
他にも偶然がたくさんあります。
果たして本当に 偶然 なのか?
偶然見つけた邸には奇妙な事がいっぱい
古美術好きには堪らないね!
ちょびっとホラー要素もあるね!
あと、美しい
嫌いじゃない、犯人もすぐ分かった
動機も分かった…あとは「邸」の位置づけかな?この 邸 をどう捉えるか、がこの話のポイントと私は見た。
私は この邸に住みたい…楽しそう。
中村青司氏は どこに…?
藤沼彩夏さんとか 繋がりを知りたい…
幻想推理小説とはこういうものか -
代表作の一つと言われるだけあって、作者の作品にかける意気込みが凄く感じられました。捉え方によって評価も色々でしょうが、個人的にはいかにも作者らしいと思われるこの作品の雰囲気が好きです。蘊蓄話が少し長く感じられたけど、今度読むときはその辺も楽しめればいいなと思いました。
-
嵐の山荘ミステリー。
綾辻さんの『館シリーズ』とオナジヨウナモノと思い楽しみに読んでみましたが、ぐいぐい読み進めてゆくうちにこれは?
期待が大きかった分、残念な犯人。 -
ミステリの定番、嵐の中の山荘モノ。
「山荘」は当然豪邸、偶然行き合わせたクセのある客達、謎めいた住人の面々、魅惑的な蒐集品の数々。そして主人公は勿論小説家で凡庸な善人。
なかなか良かった。綾辻行人の十八番、幻想とミステリの調和。
ミステリ単体で見ても、「そう来たか!」と膝を打たされた。
ただ六番目の住人が隠れていた理由の説明が若干弱い気が。 -
綾辻の代表作らしいですが、小生は合いませんでした。長いし…。
-
うーん、うーん、うーん、という感じですね。
全体的な感想を一言で言えば、なんか納得がいかない、というところでしょうか。
なんで納得がいかないのか?を考えてみると、すべてが偶然の事象に伴うものという設定なんですよね。
例えば、
・帰りの山中に吹雪にあうのですが、たまたまバスが故障して歩かなくならなければならなかった。
・あるき始めた時は、晴天だったのに、途中でたまたまその後数日間出歩けないほどの、吹雪に見舞われる。
・たまたま、霧越邸にたどりつく。
・その霧越邸にいる時に、たまたま犯人が殺人をおかす動機が発生する。
などなど。
たとえば、霧越邸に共犯者がいて、犯人が意図的に、霧越邸に誘い込んだというなら、納得できたかもしれない。
それと、数日間も閉じ込められるような大吹雪に見舞われるのを、8人いて誰も把握していないといのは、明らかにおかしいですよね。
また、この作者の方は、芸術などに造詣が深い方みたいで、本文中で延々と霧越邸にある骨董品などの説明が続きます。
正直言って、もういいから、話を進めてくれ、と読んでて、思ってしまいました。
あとがきに、構想10年云々という話がのってましたが、意気込みは伝わるのですが、すごく空回りしているような印象を持ちました。
あくまでも、個人的な感想ですが、ちょっとね・・・という感じでした。 -
1990年発行、新潮社の単行本。綾辻さんシリーズでは、迷路館、人形館、殺人鬼と比較的、奇をてらった感じの作品が続いたのだが、これは割合に正統派な内容か。内容はこの人の作品と考えると見やすいかな。まぁ、途中ではさっぱりわからなかった、でしたが。
あとがき:(1990年夏) -
読んだ…
謎解きとか最後の展開はちょっと予測できたが。
謎の人物が微妙な使われ方もするが。
しかし、細かい部分の仕掛けや霧越邸が持つ不思議な力、絵画的風景、若干京極夏彦ですか?と言いたくなる抽象論の語り…
この人の生み出す作品を手本にして様々な作家たちが生まれたのだろうな。こんなのが若手作家で出てこられたらとんでもないなと。
本人もぼろ雑巾のようになったと語っていたが、この量を書き上げるだけでも恐ろしい才能と執念…。
とりあえず、やっぱり綾辻行人はすごい! -
語り手の立ち位置がちょっと微妙かなと思ったけども、それでも使われた見立ての意味というか、見立てを使ったトリックは非常におもしろかった。文学の知識があったらもっと楽しめるんだろう。
-
イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387158077.html)
日本推理作家協会賞候補(1991/44回)
吉川英治文学新人賞候補(1991/12回)