神の火 (新潮ミステリー倶楽部)

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1991年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106027260

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神の火 (新潮ミステリー倶楽部)の感想・レビュー・書評

  • 暗い。暗いぜ。まぁ大体スパイといえばMIみたいにファンキーなのか、めっさ暗いかどっちか。てかこの人はおっさんをストーカーして毎晩気になって見に行って見つからずに帰って徹夜して、みたいなちょっとおかしい感じで、まずうつ病診断されそうなレベルなんだけども、これがスパイの元さやに収まったとたん、全て完璧にこなすようになる、というある意味一般サラリーマンが会社では仕事をこなすけど退職したら何の役にも立たないみたいな感じで哀愁を漂わせずにはいられないわけで。てか他人事じゃないわな。
    しかしテロを実行する人というのは、きっとテレビとかでは語られないようなものすごいバックストーリーを抱えてて、それはものすごく深いというか、ものすごく重いものなんだろう。だからこそテロというのはなくならないもなのか、などと柄にもない事を思ったり。
    てか重たすぎてentertainという意味ではイマイチ。なんか半分教科書読んでるみたいで疲れたさ。

  • 神の火(原子炉)を作った側もそれを攻撃した側も何かを決定的に失った。文章からは怒りと悲しみのマントルが噴き出している。原子炉の奥底に蠢く人間の制御できない神の火に挑む元スパイと仲間。原発へのテロ計画を練る描写が詳細で思わず膝が震えてしまった。

  • 時期が時期だから、いろんなことを考えさせられた。「条件つきの安全」なんて、原発だけではなくてなんでもそうなんだけど、だからといって絶対的な安全なんて存在しない。基本的に善意の上で使われているものだから、予想外のところからの悪意、というかそんな負的なものに取って代わられると、とたんに弱くなる。そんなもんなんだろう。
    登場人物たちはたぶん、1度消し去った火が実はまだぶすぶすと残っていたんだと思う。話が進むにつれて、その火が大きく燃え上がっていく。そして、どんどん目が離せなくなる。なんというか、もっともっとどうしようもない、じりじりと焼けていくもの。
    襲撃の計画を立てるところは、とにかく細かくて読んでいて地理的なものが思い浮かびにくかった。けれど、これを書くことによって島田と日野がやろうとしていることの強大さがいやがおうでもわかる。
    とにかく主要な登場人物がみんなさびしすぎる。船上での島田と良の再会シーンでは涙が出た。そして最後の島田、あれは彼の中ではしあわせな終わりだったのだろうか。もっと、いてほしかったなあ。これが彼の持つ運命だったというなら、なんでこんなにも哀しいんだ。みんながみんなやるせない現実や過去を背負っていて、ああ、なんかもう、言葉にならないぐらい、この話に当てられている。

    (387P)

  • 原子炉を題材にしたハードな作品でした。むっずかしい用語も多く、物語を追うのが結構大変。最後まで読み切れたのは、髙村作品の味でもある個性的なキャラクターのおかげかな。
    ベティさんとか愛おしすぎるからこそ、残された者のことを思うとやりきれない・・・・・

  • 学生時代、めちゃめちゃハマッた高村薫作品で、
    その中でも特に好きな作品だったんだけど。。

    このせりふ好きーって思って覚えてたせりふが
    微妙に違ってた。。
    自分が悪いのに、なんかがっかりw

  • 活字の醍醐味。
    こういう本を読むと自分の無知加減にあきれるんだけれど、少なくとも読み終えたことで本一冊分の分量は自分の何かになるんだろうなと思う。
    http://beautifulone.jugem.jp/?eid=203/

  • 当時、読後3日間ほど魂が抜けた。

    初版・改訂版、諸説評価はありますが、どっちも読めばいいと思う。

  • 改訂前ハードカバー版。

  • 改訂前。こっちの良ちゃんはクールです。

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