ダレカガナカニイル… (新潮ミステリー倶楽部)

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著者 : 井上夢人
  • 新潮社 (1992年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106027277

ダレカガナカニイル… (新潮ミステリー倶楽部)の感想・レビュー・書評

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  • 顧客を盗聴していたことが会社にばれてしまい、山梨にある「解放の家」という新興宗教団体の警備に左遷された西岡。初警備の晩に突然衝撃を感じて倒れ、それから誰かの「声」が聞こえ始める。更にその晩、施設で火事が発生し、1人の遺体が発見されるー。

    かなりテンポが良く、最後まで一気に読める作品。最後の最後まで、「声」が誰なのか確証が持てなかった。「病識がない」という状態なのか、本当に誰かが中にいるのかがずっと分からない。ポワという単語や山梨という地名からオウムを連想させます。なかなかのどんでん返しでした。

  • 新興宗教の教祖が、目の前で焼死! その瞬間、警備員・西岡の中に、得体の知れない〝何か〟が飛び込んできた。脳内に響くようになった何者かの〝声〟と共に、西岡は教祖焼死の謎を追い始めるが...!?

    主人公が恐怖に追い詰められてゆくホラーではなく、あくまでフーダニット、ハウダニットを解くミステリー。ただ、作品世界のルールとして、新興宗教、体外離脱、脳内別人格などを前提としているのがユニーク。

  • 声とのやり取りなどにくすっと笑える要素があったりして、なかなか面白かった。結末はうーんとうなってしまう感じだった。ただどうしても宗教団体というテーマだとな、偏見を持って読んでしまうよな。

  • 新興宗教の施設の警備に行った男の中に「何か」が入ってきて、奇妙な暮らしが始まり……というお話。

    平成4年に初版が出たが、随所に時代を感じさせる単語「カウチ・ポテト」「とらばーゆ」が出てきて高校のときはそういう時代だったかなあと思った。
    このときはまだ「気違い」を連発していい時代だっただろうか。

    それよりも、もし2年後に地下鉄サリン事件が起きるのだが、発売時期がが重なっていたら間違いなく日の目を見なかったと思われる。なにせ山梨の山奥に修行場があるし、「ポワ」が主要キャラの特技になっているのだから。

    言うなれば「循環型小説」で、SFの部類に入れてもいいぐらいだが、このトリックを使って何か書いてみたいと思わせた。

  • 面白い!流石!

  • 分厚い本なのに、かなりサクサク読める。ミステリーだけどSFというかオカルト分野を50%足した感じ。前半は宗教法人が雇った警備員と宗教法人を排除しようとする方々とのゴタゴタが描かれる。どうしてもオウムを連想してしまうが、発行は1992年なので、明らかに影響は受けているのでしょう。


    面白いが、ラストが理解出来ない。西岡の中にいたのが晶子なのなら、最後の押し問答は...?

    西岡のナカニイル記憶を失った晶子と生身の晶子が、愛する西岡を賭けた戦いをしているというわけですか?自分自身との戦いだから、双方とも引かない?故に切ない?

    「あんまりだ。晶子、こんなのは残酷すぎる。」というのは、それをも意味していると?

    読み返すと前半で記憶についての記述がある。これはナカニイル者の記憶がなければ本当は晶子であったとしても晶子の母として振る舞、自分自身と戦えてしまうと言うことへの伏線なのかな。

    西岡にとっては傍迷惑以外の何者でもない。黒こげになってしまうし。

    一途な恋心というのは怖いよねぇというラストという解釈でOKなのだろうか?

    なんというか、救いがありませんな。
    モヤモヤ感が残る。うーむ。そう言えば、岡崎二人の頃のクラインの壺もモヤモヤ感が残った気がする。そう言う作風なんでしょうか。

  • 読み終わり全てを理解すると、凄く切なくなるはず。。

  • 岡嶋二人を解散して、初の単独での作品です。岡嶋作品は、物語が動き出す中盤位からがやっと面白くなるという感じだったので、この作品もそれを期待して退屈なのを我慢して読み進めましたが、苦痛でしかありませんでした。カルト的な要素が強い上、とにかく長い。宗教の修行の話、「声」との堂々巡りの会話、病気の説明。最後のどんでん返しは主人公より先に気付きました。面白い展開だけど、いいの?そうなると、同じ時間、同じ空間に同時に存在してる事になるけど?って感じでした。

  • 恋愛テイストがここまで濃厚とは・・・
    申し訳ないが、まったく性に合わない。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14081335.html

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