枯れ蔵 (新潮ミステリー倶楽部)

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著者 : 永井するみ
  • 新潮社 (1997年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106027482

枯れ蔵 (新潮ミステリー倶楽部)の感想・レビュー・書評

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  • トビイロウンカ。タイ東北部。「農業ミステリ」とかいって売り出されていたけど、ミステリとしてはめっちゃ普通。(1998年当時の読書メモ)

  • プロローグ…。農業長編ミステリー。富山県で突如として異常発生した害虫“T型トビイロウンカ”は,これまでの農薬に耐性を持った変異種だった……対応に追われる農協や農業試験場の職員を尻目に,マスコミの無責任な報道が米不足を…誘発。有機米使用の商品を企画した食品メーカー社員・陶部映美の友人であるツアーコンダクター曜子の半年前の不可解な自殺と富山県に突如として異常発生した害虫の謎を追う…。有機無農薬農家の代表者大下は米作りかけては実績・信頼があるが……。有機無農薬農業が詳しく描かれた珍しい作品。

    作者・永井するみさん初の長編で、『枯れ蔵』で第1回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞している。 北海道大学農学部卒という略歴を生かした作品で2段組300ページの長編だが、友人の不可解な自殺と異常発生した害虫の二つの謎がうまく絡むミステリー作品でした。 2010年9月3日に49歳で亡くなられているのを知り残念に思う。

  • 農業ミステリは初めて読みました。バラバラな人間関係が、次第に繋がっていくのが面白い。大人の恋愛の一面も。第一回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作品。

  • 新潮ミステリー倶楽部賞(1996/1回)

  • 米どころ富山に、ウンカが異常発生。主婦は米の買い占めに走り、「平成の
    米騒動」へと発展する。そして、一人の女性の謎の自殺。「コメ」が現代を
    炙り出す、バイオテック・ミステリー。新潮ミステリー倶楽部賞受賞作品。

  • 小説。米の栽培、害虫、商品流通を巡るミステリー。友人の自殺、大切なものを奪ってやるという脅迫などの小さな火が、やがて米の被害につながってTVニュースに流れるまでの大火に発展。最後はきれいに決着してくれるが、「樹縛」(同著)より事件の発端に感情移入しにくかった。でも、知られざる分野をプロフェッショナルに掘り下げてくれる丁寧さは圧巻。この著者の恋愛中心の軽く読める本も好きだけど、今回のようにじっくり読みたいミステリーな作品も面白い。新鮮な発見を本で知る感じ。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106027488/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4106027488.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    <blockquote><p><strong>第1回 新潮ミステリー倶楽部賞受賞

    食品会社のOLを巻き込んだ「平静の米騒動」とは?
    「コメ」が現代を炙りだすバイオテック・ミステリー!


    日本ミステリーが初めて本格的に農業の世界に足を踏み入れた。新潮ミステリー倶楽部賞の第一回目の受賞者である永井するみは今、二重の意味でパイオニアになろうとしているのだ。“米作り”という素材は果たしてどんなふうに料理され、ミステリーという器に盛られたのか――その鮮やかなる手さばきをとくとご覧あれ。  香山二三郎氏激賞!!</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    農業がどんなふうにミステリになるのだろうか と、興味津々で読み始めたのだが、プロローグのショッキングな場面にいきなり面食らう。しかしこれこそが核心だったのである。
    有機無農薬の米作り名人、というその世界では神さまのような人を重要な登場人物として配したのが見事である。米作りとその行いの相矛盾することのもどかしさと憤りが物語にただミステリとしてだけではない奥行きを与えたような気がする。</font>

  • 永井するみの渾身の力を感じる。あるミステリー賞を受賞したが、逢坂剛を始めとして審査員の全面的な評価はあまりよいものではなかった。謎の解明・オチの底の浅さがその主な原因だったが、この小説のテーマの特異性・物語を先へ先へと誘う推進力・少なくない登場人物の背景込みの掘り下げ・冒頭の掴み、等秀逸だと思う。おもしろく読んだ。

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