鎖 (新潮ミステリー倶楽部)

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (2000年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106027666

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鎖 (新潮ミステリー倶楽部)の感想・レビュー・書評

  • 主人公の女刑事音道の監禁以外、内容はすっかり忘れていた長編を、16年ぶりに読み返した。
    16年前の作品でありながら、古くささが全然なく、良質のエンターテイメントは、やはり時の流れにも耐えるのだろう。
    このシリーズは、この後も続くのだし、主人公が救出されるのは自明の理。それでも、ハラハラドキドキ、彼女はどうなるのかとの思いで、549頁をあっという間に読み終えた。

    数か月前にドラマ化されており、主役の音道貴子役を演技派の小池栄子が好演していたが、原作のイメージからすると、やはり天海祐希が適役ではないだろうか。

  • 鎖。いろんな意味の鎖。

    マーティン・セグリマンの犬に行った実験を思い出した。
    電気ショックを用いたその実験で、犬はもう「何をしても意味がない」ということを学習し、
    逃れようとする努力すら行わなくなるというものである。
    中田加恵子を思えば、フィクションでよかったと心底思う。
    こんな人生が本当にあったらたまらない。

    読みながら闇の中の熱海の路地を必死で思い描き(行ったことはないけどね)
    音道刑事の心中を想像する。悔しさと、絶望。
    気力だけで恐怖と闘う女性刑事。
    エピローグにたどり着くまで、緊張の連続で時間を忘れる一冊でした。
    それだけに、昴一さんとのやり取り他にはこちらも救われました。

  •  音道貴子シリーズの中で一番読ませる本でした。
    海外の女性探偵物等も好きでよくよんでいますが、読んでいると力が湧いてくるんです。負けるものかっ!!っていう気持ち。
    あらすじや、文体も好みでしたが、一番は不屈の気持ちを湧き起こしてくれるところです。 

  • 2013.8.7
    音道貴子シリーズ。
    今回の作品は音道が、誘拐拉致監禁されてしまう。1週間も。
    水も食料もろくに与えられない中での音道の心境と、SITに異した滝沢の心境が恐怖とともにかかれている。
    長編だったので時間がかかったけど、読み出したらとめられず。3時間。
    乃南アサは面白い。

  • 図書委員のすっちゃんです。最近乃南アサさんの音道貴子シリーズにハマり、音道さんがかっこよすぎる!と言いまくっています(笑)
    この鎖では、音道さんが犯人に誘拐されるというとてもハラハラドキドキの展開になっています。
    大好きな音道さんの身に危険が迫る場面は読んでいて腹立ち、時には泣き感情移入しすぎて大変でした(笑)
    ぜひ読んでみてください!きっと音道さんに恋するはずです☆

  • シリーズ長編2作目。長い話だったけど飽きる事なく読めた。ただ加恵子の過去があまりにも不幸フルコースなので多少しらける部分も。滝沢がカッコ良く見え、音道もうちょっとわかれ!と言いたくなる。

  • ちょっと長すぎだし
    イマイチ乗り切れない
    もうちょっと内容の推敲をして欲しかった
    ただ、この次の音道シリーズの長編
    「風の墓碑銘」が素晴らしいだけに
    手元に手元に置くことにした
    3.8点

  • 音道刑事シリーズ。
    音道刑事がどうしようもないバカな同僚のせいで、犯人達に囚われるんだけど、かつてコンビを組んだおっさんの滝沢刑事が助けようと奮闘する。
    音道側と滝沢側のシーンが交互にあって、緊迫感あり、結構分厚い本だけど、さくさく読めた。
    この二人、ぜ〜んぜん性格も考え方も違うんだけど、両方とも魅力的に描かれていて、どちらも好き。

  • 長かった~…。
    母から「凍える牙」を借りてから、その後図書館で続きを借りてきました。
    少し母からは予告めいた粗筋を聞いていまして、ああ~こういうことかぁと読んでました。
    相変わらずの滝沢さんと音道さんの気持ちのすれ違いっぷりには、飽きております。まぁ互いの気持ちなんか話さないと分からないものですが、小説読んで互いの気持ちを知っている人から見たら、うんざりな気持ちも。

    読み終えてしばらく経ってからの感想っていえば…滝沢さんがかっこいいなぁ…かもしれません。

  • 厚さ5cmはある長編だったので、ちょっと不安でしたが、長さを感じさせない勢いで、どんどん読み進み、あっという間に読み終わってしまいました。

    男性社会の中でひとりがんばる主人公の女刑事音道貴子がかっこいいのですよ。それに比べて、相棒の・・・「星野!ふざけんじゃねー」って感じです。

    展開が速く、1/3ぐらいで、主人公が監禁され、このあと、どうなるの!!!とどきどきしまくりでした。かっこよかった主人公も、監禁生活が長くなるに連れて、恐怖の中で混乱し、仲間を疑いだし、迷いだす、その心の変化が細かく、読んでいるこちらも同じように疲労してました。。。

    ラストの救出作戦、「助け出すんだ!」という一体感がすごく伝わり、ちょっと感動したり

    長いですけど、お勧めです。

  • 鎖の音がじゃらじゃらと聞こえてくるような恐怖に包まれた話でした。
    逃げられない、何をされるか分からない、この恐怖のもとに置かれている絶望的な気持ちが伝わってきました。
    解放された時の安堵感、ふーっと気持ちが抜けました。

  • 音道貴子シリーズを読みたかったので、満足です。
    星野には腹が立った。

  • この人はわりと初期の作品から読んでるけど、作品数増えるにつれて格段に文章が上手くなってると思う。実際最初の方の作品は、テーマとかは面白いんだけど、文章はかなり読みづらかったし(デビュー作にしても、文章力については批判されてたし)。
    でもこの作品は、(いい意味で)かなり読みやすかったし、面白かった。「凍える牙」の続編だけど、ま、前作読んでなくても単品で読める。
    ミステリと言うよりは、サスペンス。犯人に囚われた女性刑事と、その捜索に必死になる仲間の刑事。犯人は何を企んでいるのか、また警察は犯人を探し出せるのか。……たぶん主人公だから死にはしないよなー、とは思いつつも、かなりどきどき。新潮ミステリー倶楽部のハードカバーで550ページ、という大ボリュームだけど、半分くらい読んだらもう止められなくなる。実際、夜中の3時までかかって読んじゃったし。
    あと、学ぶことが多かった。嫌いな相手と上手くやるためには、「相手は人間じゃない、壊れたロボットだ」と自分に言い聞かせる、だとか。……なるほど(笑)。

  • 2009.11
    分厚い小説でした。
    女刑事、音道貴子の第?の長編です。途中、中だるみ感はあったものの、緊張感にしばられつつも読みきってしまいました。

    別本の短編集でこの事件のあとを書いたものがあったので、こんな事件があったのかと、音道刑事の心の傷がわかった気がしました。

    小説なのですが、自分とかけ離れた世界を描いているので、どこかで今日も彼女が生きているような気さえしてきます。

  • すごかった。
    とにかくすごかった。
    今までの音道シリーズの中で、一番夢中になって読んだかも。
    途中でやめられなくて、すっごい分厚い本だったのに
    あっと言う間に読み終わってしまったもん。
    まさか音道刑事があんな事になるとは・・・。
    内容があまりにもリアルすぎて、少し怖かったけど
    とにかく色んな意味ですごかった。

  • 長かった。つらい時間が長いからしんどかった・・・。でもそれだけリアルで臨場感のある小説だった。

  • 凍える牙より濃いと思う。

  • 女刑事、音道貴子シリーズ
    殺人事件の捜査の最中、音道が姿を消した。
    犯人グループに拉致され監禁された。

    捕まった音道と、それを追う刑事仲間滝沢
    交互に話が進んでいき、緊迫する雰囲気がたまりません
    面白かった!
    滝沢、それと音道の彼、昴一が魅力的☆

  • 読み応えたっぷり!!こんな厚い本を読んだのはもしかしたら初めてかも。若干腕が疲れました。
    それでも最初から最後まで飽きることがなくずーっと没頭して読んでました。最高だった。
    いつの間にか音道さんに彼氏ができてて、いい感じで幸せそうなのが嬉しいというかなんというか、すでに友人気分です。
    ついでに滝沢刑事のファンになってしまいそうです。
    星野が誰からもこてんぱんにやられて、すごいスッキリ。でもああいうの、いるよね〜。
    エピローグの貴子の彼氏の「正義の味方」うんぬんの説得にはちょっと泣けた。あれは、いいわ。

  •  ものすごいリーダビリティで、はやるきもちが読書スピードに追いつかない。おもしろかった〜。犯人像など、読み終わってみると、細部にアラが見えないでもないのだけれど、十分堪能させていただきました。 息詰る監禁の心理描写がつらくて、再読は絶対に無理だ。音道シリーズは長編と短篇と性格が全然ちがうんだなあと今更ながらに。

  • 長編。女刑事・音道貴子シリーズ長編第2弾。密室で夫婦2組が布団に寝かされて失血死。だが凶器が見つからず無理心中ではなく殺人捜査に。今回のペアは星野警部補。最初は順調かと思えたコンビが一転、相棒から逆恨みされ、事件の真相に近づいていた主人公が人質にとられる。事件のあらましがまだおぼろげながら、犯人と主人公のやりとりと、警察が仲間を救出しようと手を尽くすさまが徐々に距離を縮める。緊迫感に目が離せなくなる。憎むべき相手がハッキリしているので分かりやすい。主人公の精神的な戦いと、警察仲間の時間との戦い、犯人たちのいつ裏切られるか分からない疑心暗鬼な戦い。どれも息をつかせない。長編だが一気に読める面白さ。

  • がんばる中年、滝沢刑事も好き。

  • 直木賞を取った「凍える牙」は辛口な評価でしたが、「鎖」は良かったです。警察官の地道な捜査、上下関係、仲間意識。淡々と進んでいるのに、徐々に明かされる真相。引き込まれました。総P549という長編なのに、一気に読ませました。乃南アサ、見直した。また読みたいです。

  • 長編500P以上。読み応えたっぷり。
    主人公女刑事の事件簿・・・。
    男社会にもまれ悪戦苦闘の日々・・・事件に巻き込まれ極限状態の中・・進行していきます。

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鎖 (新潮ミステリー倶楽部)の作品紹介

誰も描かなかったブラインド・スポット-孤絶の空間を舞台に、音道貴子の刑事人生は最大の危機に突入した。ここは一体どこなのか。犯人グループの次の一手は何なのか。たった一人で敵と対峙する彼女の脳裏を、期待と絶望が交錯する。このデッドロックをくぐり抜ける手段が果して存在するのか。『凍える牙』に続く久々の書下し大作。

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