江戸のおトイレ (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106035210

作品紹介・あらすじ

今から百五十年以上前、江戸っ子はどんな風にシテいたのか?水洗便所が一般的な現代からは、当時のトイレ事情を窺い知ることは難しい。本書は、この褻の世界を題材とした、貴重な資料を繙きながら、長屋の後架・雪隠、外出先や遊女屋、女の手水など、隠された庶民文化の諸相を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人はやっぱり素晴しい…!
    と膝を打ちたくなります。
    粋でくだらなくて思わずプッと笑っちゃう言葉遊びの数々。
    江戸時代にはネットもテレビもケータイもなかっただろうけど、こんな素敵なセンスを持つ人達がたくさんいたのだから、それはそれで素敵だったんだろう。
    屁・おしっこ・うんこが大好きな精神年齢低い私は無邪気に楽しめました。
    また、当時の排泄事情や、女性の様々な処理、雪隠の仕組みなどが詳しくわかります。ところどころある絵も貴重で面白い。

  • こういう(性)風俗の本は妙な面白みがあって好きです。人間が当たり前にするけどなかなか当たり前には語らないものごと。
    江戸時代のトイレ一つとっても、江戸と上方とでは構造も利用法もちょっとずつ異なってるというのも興味深い。
    そして江戸時代、予想以上にトイレの絵やら川柳やらが多いのにもびっくり。
    ただ、巻末、特に総括するような章立てもあとがきもなく突然(落丁かと思ったほど)終わるのが不自然でしたし、トイレがテーマなだけにもう少しすっきりとした(締めくくりがほし)いと思って☆-1。

  • ★3.5
    古川柳でみる江戸時代のトイレ、排泄事情

  • 12/20-2/12江戸時代のトイレ事情が面白い。他にオナラ、女性の生理処理なども載せてあり興味深いね。「ひるも憂し、ひらぬも辛し嫁すかし」この句最高!

  • 江戸庶民文化のケ(公=ハレにされない部分)の世界のひとつとして、雪隠をめぐる排泄まわりの「喰うて糞して快美て、死ぬるまで生きる命」な風俗を、数多の古川柳からひろっていく。熾烈ながらも達観諦観なシャレに垣間見える、生きることそのものへのリアリティの数々

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著者プロフィール

京都府立大学名誉教授、中国古代史。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。

「2023年 『さまざまな歴史世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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