戦国武将を育てた禅僧たち (新潮選書)

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著者 : 小和田哲男
  • 新潮社 (2007年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106035944

戦国武将を育てた禅僧たち (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 禅僧と戦国武将のかかわりについて書かれた本。禅僧が、戦国武将をどう教育したか、というのを知りたくて読んだ。

    名だたる戦国武将の生い立ちをみると、臨済宗の寺に預けられて育ったケースが多い。また、戦国武将のブレーンは禅僧が多い。

    戦国武将たちは、禅で精神や徳(武士としての行儀や分別)を涵養し、禅僧が語ったり、書いたりした君子論(領主としてのあるべき姿)から、仁政を施すことの重要さを学んだ。仁政の根本は儒学。四書五経、六韜、三略などを学び、実践につとめた。禅僧が教育者たりえたのは、儒学の基礎である四書五経に通じていたため。

    戦国時代の禅僧は教育者としてだけでなく、軍師、易者、陣僧侶 外交僧 医僧としても活躍した。敵国も自由に往来できたので情報も持っていた。大名、戦国武将に人気だったのが、坂東の大学としてヨーロッパにまで名を知られた足利学校の出身者。足利学校は、名前は学校だが、禅林(禅宗寺院)で、校長以下、教授陣がすべて禅僧で、入学に際しては、剃髪するなど、僧形になる必要があった。ただし、参禅は行われず、漢籍中心の講義が行われていた。生徒数は、全国から三千人。足利学校の教育は幅広く、漢学、儒学、天文学、医学。占星術を学ぶ人も多かった。

    講義されていた漢籍 三注 古注蒙求・千字文注・胡曾詩註
              四書 大学・中庸・論語・孟子
              六経 詩経・書経・礼経・楽経・易経・春秋経
              列子 荘子 老子 史記 文選

    メモ
    家康の成人後の愛読書 論語 中庸 史記 漢書 六韜 三略 孔子物語 貞観政要

    武芸 弓 鉄砲 馬 刀 槍 柔術 の六芸
    これに 禅と儒 で文武両道 と呼ぶ

  • 武将の師となり軍師となり、使者となり大名となり…。文武の「文」とされた「禅」と、それを教え伝える禅僧。
    戦国期には必ず出てくるその姿を「なぜ禅(臨済宗)なのか」というところから解説し、有名な武将と関わる禅僧を紹介しています。
    なぜ禅なのか、なぜ僧がこんなに関わってくるのかというのは以前から不思議に思っていて、その視点で詳しく解説されている本というのがよかったので、その意味で星4つ。読み応えがありましたし、戦国時代・武将の背景や精神を知るのにもよし。

  • 戦国時代における禅僧たちの役割を、有名武将との関わりと関係から紹介している。禅僧たちの四字熟語みたいな名前の由来が気になる。足利学校の背景や宗派の系統をもっと説明してほしかったです。

    【私的感想】
    禅僧は歴史学や占術だけでなく、医術にも長けていたそうなのですが、家康の医学好きも儒学に関わりがあるのかしらん?足利学校の必須項目だし。

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戦国武将を育てた禅僧たち (新潮選書)はこんな本です

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