処女の文化史 (新潮選書)

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制作 : Anke Bernau  夏目 幸子 
  • 新潮社 (2008年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106036095

処女の文化史 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 処女の文化的な意味合い

  • ブックカバーなしに外で読むのが憚られる本。今回は論文に使うために読ませて頂きました(←これ大事!(笑)。「江戸の性病-梅毒流行事情」とかフロイトの「性欲論」なんてのもちょっとね…
    っていうように,「処女」って言葉はどちらかというと"隠される"言葉なんだと思うんです。
    ……

    処女航海とか処女作みたいに"最初のもの"って意味で処女を使う場合は「処女喪失」という意味合いが含まれていて,処女地とか処女雪とかだと「未だに誰も踏み入れていない」という意味合いが強くなる。

    こんなかんじでvirginityとかvirginが文脈によってどのように変わるのかを医学的,キリスト教的,文学的,政治的という4カテゴリーから考察している。そもそもvirginity処女性がどのように定義されるか。これ自体が抽象と具象の間で揺れ動いている(物質的に定義できない)。かといって,精神的な処女性がゆるぎまくるかというとそうでもなく,具体的な行為(性交)でそれは十中八九失われることになる。しかしながら,レイプや男性器以外の挿入,肛門性交なんかが処女性の喪失になるのかというところは厳密に定義できない。

    本自体は書籍というよりはレビュー論文のような感じで進んでいっている印象。読み慣れない人には辛いかもしれない。

  • [ 内容 ]
    長く絶対の証だと信じられてきた処女膜の有無も、「処女か否か」を決定づける証拠とはならない。
    「初体験」がアナルセックスの場合、それを「処女喪失」と言えるのか?
    西洋文化において処女は、科学的根拠のないまま、「純潔の証」「身体への害毒」「富の象徴」など様々に語られ定義づけられてきた。
    時代の倫理と欲望に振り回された「処女イメージ」とその歴史。

    [ 目次 ]
    第1章 処女とは?(医学的視点)(処女膜は処女膜じゃない?;処女性の印;処女性は体に毒?;ヴァージン・ビジネス)
    第2章 世界の救済(キリスト教的視点)(肉体と魂;処女と妻;宗教改革と処女性;純潔の熱望)
    第3章 処女の多義性(文学的視点)(はじまり;ペンとページ;処女性をいかに読むか;処女喪失;独立した処女たち;不自然・時代遅れ;異様な処女性;エンディング)
    第4章 公益に対立する処女性(政治的視点)(君主と処女性;処女のテリトリー;市場における処女性;女性の公的地位)
    第5章 処女性の未来(結論にかえて)(性政策;純潔の教え;アメリカの性教育;禁欲主義の未来)

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処女の文化史 (新潮選書)の作品紹介

長く絶対の証だと信じられてきた処女膜の有無も、「処女か否か」を決定づける証拠とはならない。「初体験」がアナルセックスの場合、それを「処女喪失」と言えるのか?西洋文化において処女は、科学的根拠のないまま、「純潔の証」「身体への害毒」「富の象徴」など様々に語られ定義づけられてきた。時代の倫理と欲望に振り回された「処女イメージ」とその歴史。

処女の文化史 (新潮選書)はこんな本です

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