- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106036873
感想・レビュー・書評
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断念本
途中まで読んだが...
興味を持てず断念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
首相を辞める時のチャーチルが、ロールスロイスで宮殿に向かい、妻の運転する大衆車で帰る所にイギリスの民主主義を感じた。また、戦時体制が、配給による福祉を充実させたと知らなかった。戦時でも議会政治を貫いた、英国は、素晴らしい。
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リーダシップとは何か。この問題意識から読んでみた。
二つわかったことがある。まず、置かれている状況によって取るべきリーダシップは異なること。危機時期には大きな成果を出したチャーチルだったが終戦後は結果を出せなかった。
もう一つは成果を出せるのは自分だという確信。見方によっては自惚れや傲慢にもなるが、自分以外の誰がやるという気概なしでは事は成せない。
イギリスという切り口でサッチャー、チャーチルと同時期に成果を出したマーシャルについても関心を持った。 -
■題名がとても魅力的だ。しかし、内容はチャーチルの一生プラス指導者像だ。
■チャーチルのリーダーシップを理解したいのであれば、第7章と最終章だけ読めば十分だ。
■しかし、この2つの章は繰り返し読むと味わいが出るところだと思う。 -
●内容
・外交官によるチャーチルの評伝。人物を主体に、WWⅡ前後の政治情勢に迫る。
・チャーチルを“自信過剰で後進に道を譲れなかった”としながらも評価は高く、彼の行動を挙げて理想の指導者を語る。
「指導者が自己への確信を示すことは、危機においてはとりわけ重要である。人は危機的状況において自らの能力に疑問を持つ指導者に運命を委ねる気にはならないからである」
●感想
・トップマネジメントのケースとして読める。
自信過剰でなんにでもクチバシをつっこむ「いやな奴」のチャーチルが、そこそこ失敗しながらもトータルで成功を収めたのはまさにその自信のゆえ。
・チャーチルを通じて語られる「危機の指導者」の資質。
1、コミュニケーション能力→目的意識の明確化を行い、ヴィジブルなリーダーとなること。
2、行動志向の実務主義→大きな戦略的判断を下すにあたって、不作為のリスクは作為のリスクを大きく上回ると知ること。
3、歴史観→国家の存亡を左右する決断を迫られたとき、国家のあり方と国民についてどれだけの理解を持ちながら決断を下すか。