蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝 (新潮選書)

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著者 : 鹿島茂
  • 新潮社 (2011年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106036934

蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 面白そうなタイトルだな…と思ったら「馬車が買いたい」「明日は舞踏会」の
    鹿島茂さんの本だったので、手に取りました。

    それにしてもまあ、昔の紳士たちは格好良かったのですね…。
    生活することが仕事、という恵まれた人々は、そう多くはありませんが
    薩摩治郎八という人は、まさに生きることが芸術であり、仕事であった。

    勤勉に働いて、慎ましく暮らすことの幸せは、我が身に似合うものと
    思っていますが、読むだけなら、
    自分と全く違う人生を歩いた人のことを知りたいと思います。

    無理に真似したり憧れすぎる必要もないけど、すごい人が
    いたんだなあって、感嘆するばかり。

    夢のようなお話の中にある、ひやりとするなにかに触れられたら
    それこそ読書の楽しみというものです。

    それにしても、この本を読んで印象的だったのは
    お金に飽かせた豪遊が素晴らしいのではなくて、
    良いものに囲まれて生きた人は、生き方の進退挙措が
    潔い気がすることです。

    その点で、薩摩治郎八という人は、きっと一級だったに違いありません。

    大正から昭和のある時期までの爛熟した文化が生んだ洗練を
    身体と心で具現化してみせた人たち。

    心優しく教養も高く、胆力もあって。
    芸術や美しいものを愛する、やっぱり桁外れですね。

    ところで、この本をきっかけに、獅子文六さんの本を読みたくなりました。
    確か実家に一冊あったけれど、変わったお名前だなって思っただけで
    子供の頃の私は見向きもせず、処分してしまった覚えがあります。

    人気作家だったのよ。知らないの??と呆れられました。
    むー、一体何の本を手放したのでしょう。関係ないけど気になる~!

  • 請求記号:289.1/Kas
    資料ID:50064821
    配架場所:図書館1階西 学生選書コーナー

  • 私には読みにくかった。「これは事実だろうか?」といった検証がいっぱい出てきて、エピソードに到達するまでに時間がかかる。じれったい。

  • 晩年、無一文になって合羽橋の裏、松葉のアパートに住んでいたと思うと不思議な気分だ。

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蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝 (新潮選書)の作品紹介

昭和初期、正真正銘の「セレブ」として、パリの社交界で輝いていた日本人がいた。木綿で巨利を得た貿易商の家に生まれ、ロンドン留学。全盛期のパリに移り、イザドラ・ダンカン、ラヴェル、藤田嗣治ら著名文化人と交流し、千代子夫人のファッションはパリ中の注目の的。さらに、フランス政府にパリ日本館の建設費まで寄贈した「東洋のロックフェラー」一代記。

蕩尽王、パリをゆく―薩摩治郎八伝 (新潮選書)のKindle版

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