未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037054

感想・レビュー・書評

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  • 日本が直接的には関与しなかった第1次世界大戦を、いかに的確に捉えるかが、第2次世界大戦に参戦する日本にとって重要な条件だった、という視点が著者独自のもの(?)なのかな?
    ちょうど、青空文庫で石原莞爾の『最終戦争論』を読んだ直後だったので、ファシズムに向かう日本での過激なテロリストたちと、その背景の一部にある日蓮主義の関係が知りたくて図書館で借りて読んだ。

    新進気鋭の政治学者(?)らしいけど、当時の文学から政治的なものを描き出そうとする手法など、多岐にわたる視点は良いんだけど、専門分野以外の部分では、明らかに間違ってる点があるし、止めといたほうが良いよ。

著者プロフィール

1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(いずれもアルテスパブリッシング、吉田秀和賞およびサントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞)、『鬼子の歌』(講談社)、『尊皇攘夷』(新潮選書)ほかがある。

「2023年 『日本の作曲2010-2019』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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