- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106037122
作品紹介・あらすじ
あの渋川春海はじつは策略家?捏造された関孝和伝説とは?8人の天才和算家の"実像"を描く歴史ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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歴史
数学
サイエンス -
江戸時代に活躍した和算の天才数学者8名について、研究した結果をまとめた本。教科書に出てくる関孝和や、最近話題の「天地明察」の渋川春海など、江戸時代の数学者達は、世界的にも高いレベルの知識を持っていたことがわかっており、また庶民の間でも数学は人気があって、日本全体として数学レベルは高かったらしい。世界に誇る和算の概要を知ることのできる一冊。
「和算の世界は、ルーツである中国や朝鮮を超えて発展した。それは、戦後の日本の自動車産業が、品質管理とたゆまぬ改善努力で、本家本元のアメリカを超えて発展したのと似ている」p169 -
江戸
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天地明察の主人公、安井算哲に興味を持っていたので、とてもおもしろかった。
夏の数学課題図書 -
『天地明察』に触発されてこの本を読んだのだが、思っていたよりもおもしろかった。
『塵劫記』で有名な吉田光由に始まり幕末から明治にかけて活躍した小野友五郎まで、八人の和算家について書かれている。
数学者というとなんとなく一部の頭のいい人達が何か難しいことを一生懸命やっているというようなイメージを勝手にいだいていたのだが、この本を読んで、数学というのは、土木、暦、操船術などにおいて我々の生活に無くてはならないものだったのだということを改めて気付かされた。
そして、鎖国という他国の優れた知識から隔絶された不利な状況においても、楽しんで数学の未知なる分野に挑んでいった先駆者たちが多数いたことに大変感銘を受けた。 -
数式はもうわからんけれども、建部賢弘の円周率の公式なんかうつくしい