日本語のミッシング・リンク: 江戸と明治の連続・不連続 (新潮選書)

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著者 : 今野真二
  • 新潮社 (2014年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037443

日本語のミッシング・リンク: 江戸と明治の連続・不連続 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

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  • 江戸

  • 江戸時代の日本語が明治になって、どのように変化してきたかを克明に記した好著だ.文書の事例が多く掲載されており、楽しめた.英和辞典に見られる日本語の縦書や横書きは時代の流れを感じる.漢字の左側にその意味を書き、右側に読み方を記する方式は面白い様式だと感じた.漢語を使わなくなった若者用に採用してみたらどうだろうか.

  • (2015.01.09 内容整理)

    【情報】
    ・著者プロフィール(出版社サイトより)
    “今野真二(コンノ・シンジ)
    1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。主な著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)、『振仮名の歴史』(集英社新書)、『消された漱石――明治の日本語の探し方』『文献から読み解く日本語の歴史』(笠間書院)、『文献日本語学』『「言海」と明治の日本語』(港の人)、『正書法のない日本語』(岩波書店)、『百年前の日本語―書きことばが揺れた時代―』(岩波新書)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書)他、多数。”
    <http://www.shinchosha.co.jp/book/603744/>



    【目次】
    目次 [003-006]

    はじめに 009
    日本語のミッシング・リンクとはどういうことか/江戸時代の日本語と明治時代の日本語との連続・不連続/天保の老人/『日本外史』と『西国立志編』/『童子教』と『西国立志編』/『西洋事情』と『輿地誌略』/ミッシング・リンク探訪の旅

    序 章 江戸の教育における漢語・漢字 025
    藩校・私塾・寺子屋/藩校での教育/漢字平仮名交じり文という器/左右両振仮名/明治の中の江戸/字順が現代と異なる漢語/寺子屋の教育/商売往来/世話千字文/江戸期の日本語と教育

    第一章 明治初期――漢洋兼才の人々 049
    『[蟹字/混交]漢語詩入都々逸』/大槻文彦と英学/開成所のテキスト――渡部温の『地学初歩』/『康熙字典』の校訂をした渡部温/縦書きと横書きとの混在/福澤諭吉『増訂華英通語』/「ヴ・ワ゛」の使用/俗語ということ――『西洋事情』の序/『玉篇』『雑字類編』を使うべからず/漢字制限論・日本的漢字使用/中村正直『西国立志編』/『西国立志編』の左振仮名

    第二章 通俗と訓蒙――漢文脈からの離脱 101
    鴎外の日記/文字社会の拡大/振仮名付きの布達/漢字制限論/清水卯三郎の「平仮名ノ説」/矢野龍渓の『日本文体文字新論』/五つの文体/丹羽純一郎訳『[欧洲/奇事]花柳春話』/『通俗花柳春話』――通俗という形式/『訓蒙日本外史』/『[言文/一致]通俗古事記』

    第三章 仮名専用論者がつくった近代国語辞書 151
    かなのくわい/近藤真琴と『ことばのその』/二種類の辞書/平仮名と片仮名 物集高見と『ことばのはやし』/語によって語の説明をする辞書/近代的な国語辞書の誕生/『言海』の語釈/和語と漢語との結びつき/『言海』が見出し項目とした漢語、しなかった漢語/『俗語辞海』/「漢用字」/語釈中の漢語

    第四章 洗練されていく英和辞書 193
    『英和対訳袖珍辞書』が作られた頃/現存する『英和対訳袖珍辞書』十五本/『英和対訳袖珍辞書』の概観/草稿から印刷(初版)へ/『英和対訳袖珍辞書』のその後/横書きになった語釈/ロプシャイト『英華字典』の翻訳版/英華字典からの離脱/吉田賢輔編『英和字典』の訳語/『英華和訳字典』の和訳/『附音挿図英和字彙』初版の訳語――英華和訳字典の影響度/『附音挿図英和字彙』第二版の訳語/『附音挿図英和字彙』第二版再版の訳語

    第五章 言文一致――今、ここのことば 239
    物集高見『言文一致』/物集高見の言文一致/二葉亭四迷の言文一致/雅俗辞書 青山霞村の言文一致短歌/『俗語雅調』/山田美妙の言文一致/『嘲戒小説天狗』はどのように書かれているか/山田美妙の新体詩/巌谷小波『[三十年目/書き直し]こがね丸』

    終 章 森鴎外と夏目漱石 273
    句読点・段落表示/鴎外の漢字使用/五歳の差/漱石の低徊趣味/夏目漱石の言文一致

    おわりに [293-297]
    あとがき [298-303]

  • テーマは良いのに、学術すぎて内容がミッシング

  • 明治時代の表記の変遷を、辞書や文学作人などの文献資料からたどる。
    明治と言えば、日本語のローマ字化が主張された時代。
    揺れ動く社会や母国語観の中で、
    現代語の表記に至るまでには、
    さまざまな取り組みがされていたことが分かる一冊。

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同じ日本語なのに、江戸時代と現代では、なぜこんなにも違うのか? ――「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」―例えば、この芭蕉の言葉も現在の日本語とはずいぶん違う。では、いつ、どのように変化を遂げたのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢字・漢語=漢文脈」をキー・ワードに、その“断層”を探る。言葉が変りゆく現場を実感する、国語学のユニークかつ精緻なる冒険!

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