日本語の謎を解く (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
3.69
  • (3)
  • (16)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 204
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037849

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の本を読むのは3冊目。披露する為の知識ではなく、疑問を解消し新たな学びを円滑に迎えることができそうな良い本でした。Q&Aが秀逸^^

  • 「は」と「が」に当たる助詞の使い分けがあるのは日本語と朝鮮語くらいしかなく、世界的に見ても非常に珍しい特徴。P139
    「が」は、基本的には動作を行う主体ににる「主格」を表す格助詞。p140
    「が」が主格を表しているのに対して、「は」は主題を取り立てるのが主な役割。p142
    英語などのヨーロッパ言語は、原則としてものごとを客観的な視点から語る構造を持っています。ヨーロッパ
    言語を母国語とする人たちにとっては、日本語のように登場人物の主観的な視点に同一化してしまう文は、理解が難しいと言われています。p159
    世界の言語の大半がSVOかSOVのどちらかになっている。

著者プロフィール

1982年、埼玉県生まれ。慶應義塾志木高等学校卒、慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。慶應義塾志木高等学校講師(国語科)等を経て、現在、お茶の水女子大学基幹研究院助教。専門は中国語を中心とした文体論、比較詩学。著書に『7力国語をモノにした人の勉強法』(祥伝社文庫)『物語における時間と話法の比較詩学』(水声社)『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)『日本語の謎を解く』(新潮選書)『ノーベル文学賞を読む』(角川選書)などがある。

「2019年 『使える!「国語」の考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋本陽介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×