世界史を創ったビジネスモデル (新潮選書)

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著者 : 野口悠紀雄
  • 新潮社 (2017年5月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038044

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世界史を創ったビジネスモデル (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 視点が面白い、素晴らしい。

  • 異質なものに対して寛容だったローマ帝国。少数精鋭で貿易で栄えた海洋国家、イギリス帝国。ファブレスというビジネスモデルで成功したアップル。衰亡しつつある日本は、歴史から学ぶことはできるか。
    それにしてもこの著者は、とても博学。引き出しが多い。

  • 第Ⅰ部はローマ史、第Ⅱ部は航海時代と現代史である。
    謳う「ビジネスモデル」はこじ付けたようであり、古代史~中世史~現代史の論理的ブリッジもほぼなく、野口氏の書きたいものを書いている雑多感は否めない。映画話の挿話も読者にとってはキョトンだ。

    国家繁栄の考察としては内容は面白い。ローマ史においてはカエサルではなくローマ帝国初代皇帝アウグストゥスに焦点を当てたのは興味深い。中国の帝王学『貞観政要』でも創業より守成が難しとされており、アウグストゥスが国礎を作り上げ寛容主義を根付かせた結果、衰退の危機を経て五賢帝時代に栄光のパクス・ロマーナをもたらしたといえよう。また15世紀航海時代のポルトガルのエンリケ王子のフロンティアスピリットと驕りによる衰退は示唆に富む。と、ここまではまだよかったが現代史はMBAケーススタディのようだ。世界史の大局観から学ぶ趣旨が置いてけぼりになる。

    野口氏の視野と知見の広さは疑う余地はないところではあるが、何故か日本の国家戦略などへの批判的記述では唐突に断定的で偏向的な内容が散見される。また史実への議題提起をしながら要因推定は「しかしそれはわからない」と放り投げれる。HALの由来など誤情報も多い。学者が書く歴史書と一風異なり有識者が書く歴史書は視点がユニークで面白いものの色々と気になることが多い一冊であった。

  • 著者の価値観はぶれず、ビジネスマンが歴史をどう読み解くかがわかり、非常に参考になる。ただ、ビジネス書をたまに読んでいる層にとっては、近現代の話は知っていることが多く、トリビア集に思えてしまうかもしれない。もちろん、ローマや大航海時代に明るい人にとっては逆の可能性が高い。

  • 野口悠紀雄氏による経済学始点からの歴史解説。氏いわく歴史学の専門家でないからこそ、歴史から学び自由に意見をいえるとのこと。ローマ帝国の強みを、軍、許容性、税制にまとめるなど塩野七生氏と近い視点ながらも、よりドライに分析されてわかりやい。「世界史の」とありながら約半分はローマ史だが内容は充実して面白い。時折日本の状況に照らし合わせての解説と提案は、わかりやすい面と強引な面、両方を感じた。日人口オーナスだけが日本の経済停滞の原因ではない、なぜなら人口が伸びいていた90年台から停滞がはじまっているから、という論理は反論のための反論で思える。すでに90年台は減少はしてないが1.2億人での頭打ちが完全に見えた時代である。と細いところで気になるところもあるが、最終的に賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、という結論であり、賛成できる。

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世界史を創ったビジネスモデル (新潮選書)の作品紹介

ローマ帝国から人工知能まで――人類が歴史の中で生み出した「ビジネスモデル」を解き明かす。〝失敗しない〟ための実践的教養。

「世界史」に、ビジネスの新しい活路を見いだせ! 歴史上の国家を〝企業〞、その活動を〝ビジネス〞として理解すれば、新たな視点が得られる。ローマ帝国の盛衰、大航海時代の競争、さらに現代のAT&T、グーグル、人工知能についても。人類が経験してきた「成功」と「失敗」から導き出される「歴史法則」とは? 日本社会の停滞を打破する「フロンティア」がここにある。

世界史を創ったビジネスモデル (新潮選書)はこんな本です

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