法隆寺の智慧 永平寺の心 (新潮選書)

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著者 : 立松和平
  • 新潮社 (2003年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100376

法隆寺の智慧 永平寺の心 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 永平寺は行ったことがなく、法隆寺は観光でしか行ったことがないけれど、この本を読んだ上で訪れたいと思った。正法眼蔵、読んでみたくなったけれど、お手ごろな本はあるのだろうか・・・。

  • 立松和平"法隆寺の智慧 永平寺の心"を読む。

    早稲田政経卒の小説家である著者は仏教小説を書こうと法隆寺、永平寺に取材したところ、ビジター向けの短期修行を勧められる。学生時代にダンマパダ片手にインド放浪したこともあり、仏教の有りように浸透していく著者。のちに小説『道元禅師』『良寛』を書いています。

    前半が法隆寺での一週間の体験修行、後半が永平寺でのお泊まり修行体験。修行を通じて自らの内面を振り返る著者の心のはたらきが描かれます。


    ◯この世の成り立ちについて苦しんでいる人にとって、般若心経ほど効用のある良薬はないであろう。あなたの苦しみは、そもそも存在しないと説いているのである。

    火種である因がそもそも存在し、その火を燃え上がらせるために縁としての薪を放り込むから、あんなにも苦しみの炎が立ち騒ぐ。そうしないためには、薪を放り込まなければよい。その薪とは、欲であったり、執着であったりする。この構造がわかりさえすれば、縁をしずめる方法はあるのだし、因も消滅させることができる。ここで苦しみは消えるのだ。

    ◯すべては空なのだから、苦しみも空である。心に痛みを与える苦しみは、自分の心がつくり出したにすぎない。その心の働きはどうすればよいかと、般若心経はそれぞれの人に道を示してくれるのである。

    ◯布施とは、貪らないことである。貪らないとは、世にいうへつらわないことである。貪りの心があれば、他を意識して自己に執着する気持ちがおこる。惜しがらない、欲しがらないということが布施である。これをしたから必ず見返りを求めるというのは、布施ではない。

  • [ 内容 ]
    釈迦の教えは今も人びとを導いている。
    私は仏教を積極的に学びたい。
    学びたくて学びたくて、じっとしていられない。
    般若心経はなぜ心の良薬なのか。
    法華経は何を説いているのか。
    「さとり」とはどういうことか。
    …聖徳太子の精神が至るところに輝いている法隆寺。
    道元の思想があまねくところに染み渡っている永平寺。
    両寺における修行を通して、身と心で仏教の精髄に迫る。

    [ 目次 ]
    第1部 法隆寺の智慧(斑鳩でのわが修行;ただひたすらに祈る;伽藍を読み解く;菩薩行のすすめ;聖徳太子の願い)
    第2部 永平寺の心(門前にて;越前でのわが参禅;伽藍を読み解く;修行のすすめ;わが心の道元)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 法隆寺の智慧の部分を読み終わった。聖徳太子への真摯な崇敬の念がひしひしと伝わる。ところどころにはさまる著者によるお経の現代語訳が、日本語が巧みであった著者ならではの分かり易さであり、文章を引き締める。最後の一行にまた、新しい一歩がある。

  • 先日奈良の国立博物館で法隆寺展を見たが法隆寺などに造詣の深い立松氏の文章面白かった。

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法隆寺の智慧 永平寺の心 (新潮選書)はこんな本です

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