銀行員諸君! (新潮新書)

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  • 新潮社 (2003年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100406

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銀行員諸君! (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 昔の銀行と作者の銀行員時代の話。色々な事が、隠しもせず、書かれていて面白い。

  • 江上剛の銀行員時代の半生が書かれています。
    銀行の現実が書いていて面白いですが、悪く言えばただの武勇伝です。

  • 10年前の本ですが、現在でも教訓として生きる本。

  • Kindleでの初読了本。
    意外にもすごーく面白かった。
    昔の銀行って、こんなだったんだなぁと。銀行がよくわかるかも?

  •  現場にいた方の回顧録的な読み物として。

    pp.40-1
    「決算書を貰ったってごまかしがあるんだから、結局は相手の会社に足を運び、どういう仕事の流れで荷物がどう動いていくのか、トラックを何曜日に出すといったら本当にその通りにしているのか、自分の目で調べなきゃ駄目だと教えられました。[…]担保なんか貰っても、それに全面的に頼る発想はない」
    p.45
    「住友銀行が端緒を開くと、他の銀行もこぞってそれに続く。住友銀行はいつも時代に先行していて、それに他行が続いたのです。」
    pp.47-8
    「そもそも「好きに使っていい融資」なんてない。ところが、バブルの頃になると、銀行が相手の金の使い道まで無理矢理考えて融資するという、そういう時代に入って行ったんですね。」
    p.48
    「当時はとにかく転がし融資が多かった。土地を買って短期譲渡して、また融資して一週間で大儲けするような、そんな融資ばかりでした。でも、それが支店長から褒められたりするわけです。」
    p.49
    「住友銀行はなんでも最初にビジネスモデルを考える。すごいことです。住宅ローンひとつ取っても、銀行の営業マンが登記簿謄本をとって、高い金利でお金を借りてる人たちに軒並み攻勢をかけて全部確定金利で肩代わりするとかですね。[…]「○○業界が今後伸びる」というレポートが調査部から出されると、銀行の営業マンから審査部までが取り組みを強化し、その業種に集中して融資をするとか、住友銀行はそういうこともやったわけですよ。」
    p.55
    「「本部は風評だからな」」
    p.59
    「全銀協自身が当時は法人格のない任意団体にすぎないのに、そのなかにさらに秘密の組織があって実際の舵取りをしていた」
    p.65
    「顧客の利益とは全く関係ない次元で、物事が決まっていく。これが銀行の護送船団、談合方式の実態でした。たしかに大蔵省が箸の上げ下ろしにまで一々口を挟んでくるのも事実ですが、同時に銀行も大蔵省を上手に利用している。能力の低い銀行は、ライバル行が少し先に進みそうな時には大蔵省に抑制を頼むし、実際にその意を汲んで動いてくれることもあるわけです。」
    pp.71-2
    「「銀行員にはいろんな誘惑があるが、絶対に貰ってはいけない」」
    p.77
    「一勧の人事の弊害を言えば、二本立て人事の他に東大至上主義があると思います」
    pp.80-1
    「銀行の人事部は、女性も含めてどの職場かも関係なく全ての行員を査定するんです。」
    p.84
    「第一勧銀の場合、一体化ということを意識しすぎて、お互いの本音のぶつかり合いを避けたのかも知れません。この教訓はみずほに生かして欲しい。行員の実力は、一緒に働けば、自ずと分かるものです。出身銀行のレッテルじゃない。」
    pp.90-1
    「記者という職業は、基本的に調べた事実はきちんと書こうとする。そうした立場や気持ちを考えずに闇雲に押さえ込んだりすると、記者との関係も壊してしまう」
    p.110
    「危機管理には、この先どういうふうになるのかというイメージを持つことがやはり必要なんです。そのためには、外部からそれなりに正確な情報が入ってくるルートも持たないといけない。」
    p.132
    「その地域の中での支店の役割というものを復活させたいというのがあった。」
    p.161
    「経営トップが「バカ」なんじゃないか」
    p.167
    「銀行は同質な人間ばかりを集めて、それを偉くしてきたから。」
    p.175
    「元来、銀行は公的役割を担っていたと思うんです。それは何かといえば、金融を通じて企業や社会に貢献するという意味の役割です。ここに銀行員は誇りを感じてきたんです。銀行に就職する人も、周りの人も、銀行に対してそういう公の期待をするわけですね。ところが、実際には銀行の経営... 続きを読む

  • 「銀行員」というものを何となくでも感じ取れれば、と思い、手に取ったが、手始めの本としてはふさわしくなかったかも(笑)。
    ただの銀行批判になっているわけではなく、筆者の経験(多くはかなり裏側のもの)を基に、その当時の事情や想いなども描かれており、銀行への愛のようなものも垣間見え面白くはあった。

    Memo:第五章 もう一度原点に立ち帰ろう より
    ・銀行員の役割
    「元来の銀行は、金融を通じて企業や社会に貢献するという公的な役割を持っていたはず。しかし、私的利益の追求とのギャップが埋まらない現状」
    「いま、この人と関係を結ぶことによって、十年後、自分自身がこの仕事に就いて良かったという喜びを感じられるだろうか、という見方」
    ・自分の価値を作る
    「サラリーマンというのは、いつでも挫折があるんだから、その時の準備を若いうちからしておくものだよ」
    「サラリーマンは外に出たときに何ができるかを常に考えながら仕事をすることが大事」
    ・キャリアプランニング・目的意識の重要性
    「銀行員は着任したら転勤を考えて仕事をしなさい。着任したら、この支店や部署で何をするか、何がやれるか、まず考える。」
    「自分の役割はどういうものであるか、どんな役割を銀行の中で担いたいのか、さらには長い人生をどう過ごすのか」

  • 著者の若いころの話とか、今とあまり変わらないんだなぁと思った。
    「なんでこうなんだろう?」って思ってた会社の不思議もちょっとはわかった気がする。
    多くは書けないw

  • 2011/7/8読了。

    良い刺激になった。この本の出版後10年間の、現在までの銀行の移り変わりについてもっと知りたくなった。

  • [ 内容 ]
    二〇〇三年三月、みずほ銀行築地支店長を最後に、作家・江上剛は二十六年間の銀行員生活にピリオドを打った。
    なぜ、彼は愛する銀行を志半ばで辞めなければならなかったのか―。
    信頼するジャーナリスト須田慎一郎とともに、入行からの銀行員生活を振り返りながら、銀行の過去を検証し、今後のあるべき姿を探る。
    銀行の現実を知り尽くした二人による異色の銀行論。

    [ 目次 ]
    第1章 金は簡単には貸さなかった―江上剛、銀行に就職する(成り行きで第一勧銀へ;女子行員とのつきあい ほか)
    第2章 全ては六行で決めていた―江上剛、本店に勤務する(一回目の選別;全銀協の仕事 ほか)
    第3章 みんな呪縛をかけられていた―江上剛、広報部に移る(広報と危機管理;総会屋への利益供与事件 ほか)
    第4章 開店時には入り口に立つ―江上剛、支店長になる(支店長の責務;支店長にとってのリスク ほか)
    第5章 もう一度、原点に返ろう―江上剛、銀行を去る(銀行はなぜこうなったのか;銀行の行方 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 江上氏みたいな銀行員が上司ならいいなと思った。

  • BOOK OFF100円案件。
    一勧の没落をリアルに描く。悪いcase studyの方が身に染みて勉強になる。

  • 就活のために読んだ

    銀行ってやっぱり利益第一なんだね
    公的な使命とかはすごいと思ってたし
    立派な職業だと思っていたけど
    実際には、支店長の昇進とかに振り回されて
    利益が一番になっているようだ。。

    不祥事も多いみたいだし、給料は高いけど
    その中で何を見出していけるんだろう

    筆者の最後の、どんな仕事をしたいのか
    大きく言うと、どんな人生を送りたいのかっていうところに惹かれました

  • 銀行員のバイブルか

  • 元銀行員の江上さんが対談という形で銀行について語ります。銀行で働いている方、これから働こうと考えている方におすすめです。

  • 元銀行員の江上さんの過去の戦歴が対談形式で書かれている。
    期待していたよりも銀行の内情は知れなかったです。

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銀行員諸君! (新潮新書)の作品紹介

二〇〇三年三月、みずほ銀行築地支店長を最後に、作家・江上剛は二十六年間の銀行員生活にピリオドを打った。なぜ、彼は愛する銀行を志半ばで辞めなければならなかったのか-。信頼するジャーナリスト須田慎一郎とともに、入行からの銀行員生活を振り返りながら、銀行の過去を検証し、今後のあるべき姿を探る。銀行の現実を知り尽くした二人による異色の銀行論。

銀行員諸君! (新潮新書)はこんな本です

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