朝鮮総連 (新潮新書)

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  • 12レビュー
著者 : 金賛汀
制作 : 金 賛汀 
  • 新潮社 (2004年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100680

朝鮮総連 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 【192冊目】東アジアを知ろうシリーズ・北朝鮮2冊目。やはり、北朝鮮と日本のかかわりを知るには朝鮮総連のことを知らないとダメだろうと考え、購入。
    Amazonのレビューでは日本に強制連行されてきた朝鮮人の数等をめぐって酷評されていたりもしたが、本書が学術的な研究書やジャーナリスティックなルポではなく、筆者が在日朝鮮人の一員であり、そうした教育を受けてきた人間の視点からの朝鮮総連についての考えを記したものだと思えば、そこまで目くじら立てるほどのものでもないのではないかと思う。
    かつては在日朝鮮人の権利擁護を理想として設立された朝鮮総連が、幹部の権力欲や金銭欲のためにそうした理想とは程遠い組織に成り下がってしまったことに対する批判の書。そこにはもちろん本国・北朝鮮の思惑が絡んでいて、本国の経済的な困窮に対処するため、様々な口実をつけて在日朝鮮人からの送金を促すということが行われた。帰還朝鮮人の在日家族に支援を求めたり、祖国の理想のためと言ってみたり…。
    個人的に、朝鮮総連は国交のない北朝鮮の大使館的な役割を担っていると考えていたが、筆者が全然違う見方をしてたことに驚いた。筆者は在日朝鮮人を守るための組織だととらえていて、そうしたことを無視してチュチェ思想の喧伝や祖国からの指令を実行する組織となってしまった朝鮮総連を嘆いていた。なるほど。成り立ちから言えば、金王朝のための組織とは必ずしも言えないのね。
    あと、朝鮮総連が在日朝鮮人を動員し、北朝鮮に批判的な記事を書いた週刊朝日や毎日新聞に対して抗議行動を行ったというエピソードがとても不気味だった。

  • 朝鮮総連の内幕を書いた本。かの国のゴタゴタぶりがよくわかる。こんな国に生まれなくて、本当よかった。

  •  元朝鮮総連側の人間であった筆者が執筆した、「何のために朝鮮総連が作られ、これまでに何が内部で発生し、今日に至った」のかを説明している本。
     あくまで筆者の視点から見た「組織の歴史」を綴っている本なので、拉致事件の目的や裏社会との繋がりの暴露を期待して読むと、物足りないと感じるかも知れない。とはいえ、この本を読んでおけば他書を読むときに役に立つ・・・かもしれない。

  • 総連がいかに変質してしまったか。
    設立当初の理想を失い、北朝鮮の集金マシーンとなってしまった経緯が書かれている。
    未知の世界に足を踏み入れることができた。
    多分興味のない人にとっては苦痛。

  •  日本ですっかり悪名高い存在になってしまった朝鮮総連。なぜ朝鮮総連は金親子に奉仕する組織に成り下がってしまったのかを検証する。
     総連もかつては貧しい在日の人のために活動していた時期があった。しかし、北朝鮮政府の思惑と内部紛争により、組織は徐々に変質してゆく。北朝鮮の実情を知りながら、「地上の楽園」として多くの在日の人を北朝鮮に送り込んだ罪、北朝鮮の経済を支えるために在日の人から様々な名目で搾取をした罪、日本社会との共生を目指す在日の人を裏切り者として理不尽に批判した罪、マスメディアに対して強硬な圧力をかけた罪等々、この本では総連の罪が次々に暴かれる。そして、在日の人に対する著者(著者自身も在日)の強い思い入れも感じられる。

  • 38番乗り。気になる。(2012/1/30)

  • [ 内容 ]
    在日朝鮮人のために生まれた組織が、なぜ「北朝鮮・金日成親子の手先」へと変質していったのか―。
    組織結成の知られざる経緯、新国家建設・祖国望郷の思いを裏切った「帰還運動」、そして北朝鮮への送金のカラクリや、批判者に対する執拗な糾弾の実態、日本人拉致問題で暴かれたウソ…そのすべてがいま明かされる。
    かつて組織内に身を置いた著者が、痛恨と義憤の思いで綴った「もう一つの戦後史」。

    [ 目次 ]
    プロローグ 壊れていく朝鮮総連
    1 戦後に誕生した朝鮮人団体
    2 朝鮮総連の結成
    3 朝鮮総連の変質―指令は万景峰号で
    4 韓国の瓦解をもくろむ秘密工作
    5 堕ちた総連、反在日的存在に
    6 批判者を集団で脅し圧力
    7 もはや在日の「未来」に背を向ける存在に
    エピローグ 日本人拉致批判の嵐の前に立ちすくむ―終わりの始まり

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 戦後すぐの混乱期の様子はこの本で初めて知った。

  • 平成20年2月6日読了

  • 久しぶりに北朝鮮本を読む。過去に総連が輝かしかった頃のことを思うと心が痛い。

  • 朝鮮総連について何の知識もなかった自分にとっては、入門的な知識を得ることができてよかったと思う。本書によって北朝鮮と朝鮮総連の歴史を概観できた。長銀破綻の経緯についての記述は参考になった。ただ、ヤミのカネの流れについては不明としているが、何か情報とかあったのではないかと勘ぐってしまった。最後に、日本人拉致問題と総連との関わりについては何も記述がなされていなかったことは大変残念であった。

  • なぜ、総連と民団があるのか。なぜ、朝鮮総連に属している人でも南朝鮮(韓国)地域出身の人がいるのかが分かった。朝鮮が38度線で分断されたのは、第二次大戦後。その前は朝鮮というひとつの国だった事は実はみんな忘れているのではないかな?

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朝鮮総連 (新潮新書)の作品紹介

在日朝鮮人のために生まれた組織が、なぜ「北朝鮮・金日成親子の手先」へと変質していったのか-。組織結成の知られざる経緯、新国家建設・祖国望郷の思いを裏切った「帰還運動」、そして北朝鮮への送金のカラクリや、批判者に対する執拗な糾弾の実態、日本人拉致問題で暴かれたウソ…そのすべてがいま明かされる。かつて組織内に身を置いた著者が、痛恨と義憤の思いで綴った「もう一つの戦後史」。

朝鮮総連 (新潮新書)はこんな本です

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