中東 迷走の百年史 (新潮新書)

  • 97人登録
  • 3.37評価
    • (2)
    • (12)
    • (22)
    • (2)
    • (0)
  • 19レビュー
著者 : 宮田律
  • 新潮社 (2004年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100710

中東 迷走の百年史 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】227||M【資料ID】91040402

  • 話題の中東。読んでいて暗澹たる気分になる。
    基本的にはすべての混乱が、欧米帝国主義の負の遺産なんだよなあ。
    あらためて、パレスチナ問題なんか出鱈目の極地だし。

    パレスチナの歴史なんか、イギリスではどうやって教えているのかなあ。イギリスの歴史の教科書を読みたい。

  • トルコ共和国は第一次大戦後のオスマン・トルコ帝国の解体を受け、ケマル・アタチュルクが中心になって築きあげた国家。イスラム世界において初めて出現した「民族国家」

    第一次大戦中、英仏は密約によってアラブ世界をそれぞれの勢力範囲において。こうして成立した国家が現在のシリア、レバノン、イラク、ヨルダンである。英仏は宗教、民族などの社会的集合の実態を無視して国境の線引きを行い、新国家を造成する。

  • 4106100711 205p 2004・6・20

  • ニュースに登場する頻度は低くないのに、イスラムというわかり難さと、西欧からの利害利権関係が相乗して、どうしても良くわからない中東事情。
    数世代をさかのぼると、千夜一夜やペルシャの市場の如く、ロマンのあるイメージが溢れるのに、現代史となった途端に、キナ臭く複雑になってしまう。その「解らなさ」の解決の一助になろうかという、この100年間の歴史にターゲットを絞った解説書。
    中東(イスラム諸国)といっても、様々なので、この一冊ですべてすっきり謎が解けた訳ではないが、ちょっとは解りかけてくる。

  • ・欧州列強の帝国主義がもたらした人為的な国家
    ・東西冷戦が持ち込んだ対立の火種
    ・石油の算出、貧富の格差拡大
    ・世直し論理としてのイスラム原理主義

    9・11テロ実行犯19人のうち15人はサウジアラビア人だった。

  • 中東のこと全然知らない!やばい!

  • よく考えてみようよ。イラクを、イスラエルを、パレスチナを、アフガニスタンを。

    意外にも背景を知らなければ、なんでこんなにも紛争が起きているのか分からない!
    つーことで、中東の問題の根底を知るきっかけとなります。いかにアメリカやイギリスやロシアなどの思惑やらが複雑に絡み合って悲劇となっているか。
    今一度しっかり考える必要があるかもしれません。

  • 「はじめに」に中東は複雑で分かり難い、とか書いてあるのに何でわかりにくいのかは理解してないようだ。読んでもちっとも理解が深まらない

  • 各国ごとにまとまっていて、読みやすい。

  • [ 内容 ]
    内戦状態に突入したイラク、自爆テロと報復の連鎖が止まらないパレスチナ、いまだに「国家」の体を成さないアフガニスタン、ロシアに血みどろの戦いを挑むチェチェン―。
    「世界の火薬庫」と化した中東の「いま」を理解するには、少し立ち止まって、現代史の百年を振り返るのが近道だ。
    焦点となっている十二の国・地域を取り上げて、紛争の理由を原点から探る、中東入門書の決定版。

    [ 目次 ]
    イラク―民主化どころか無政府状態へ
    イスラエルとパレスチナ―解のない方程式
    サウジアラビアとイエメン―聖地の足元に拡がる火
    イラン―「宗教」から「民族」へ帰る日
    トルコ―ヨーロッパと中東の間で
    クルド―中東最大の「少数民族」
    アフガニスタン―なぜタリバンが生まれたか
    カシミール―核戦争の発火点?
    中央アジア―シルクロードのイスラム過激派
    カフカス―ロシアとチェチェンの二百年戦争
    東アフリカ―中東の最も柔らかい下腹部
    マグレブ三国―フランス支配が遺した混迷

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 非常にわりやすく、コンパクトにまとまっている。増補版が出るといいなー、新書だからないとは思うが。

  • 「中東」と言う存在は、距離だけではない”遠さ”が日本にいる私たちにとって存在する。


    日本人のほとんどが中東地域に関してとても疎い。
    イラク、イラン、サウジなど有名なこれらの国を想像すると、出てくるのはターバンと石油と駱駝などなど。
    少なくとも私の抱く安直な中東のイメージはそんなものだ。
    とはいえ、ここ数年中東エリアは常にニュースでも大きく取り上げられる場所となってきた。
    かつてバルカン半島が「ヨーロッパの火薬庫」といわれていたように、アラビア半島は今では「世界の火薬庫」と言えるかもしれない。
    では、そのソートで中東を眺めたときに浮かぶイメージを挙げるならば『民族と宗教とテロ』だろう。
    非常にいやな揃いだが、これこそが現代アラブが抱える火種なのだ。
    と、ニュースを見続けた限りの情報で曖昧に言葉を並べてみたが、先に挙げた三つの火種のうち、私は特にアラビア半島における宗教問題に関心がある。
    世界の有名な宗教の聖地があのエリアに集中しているというのは非常に興味深い。
    アラビア半島周辺は元々非常に高度な文明が発展していたエリアなのだ。
    それがなぜ今は火薬庫、と化したのか。
    それを深めるためにも確かな内容を把握しようと考え、今回この本に着手してみた。



    内容としては入門編、それもとても親切。
    章ごとに主なエリアの端的な解説を行ってくれる。
    読んでいて全体で感じたこと、つまりアラビア半島の歴史を物語るのに外せない要素としては、『列強支配、冷戦、独立』の3つの流れが挙げられると思う。
    その前に挙げた現代の火種となる3要素は勿論だが、アラビア半島が現在ほどの混迷を迎えたのはこの三つの経由に各国がもろに影響を受けて、大きく乱されたことにあると思う。
    ヨーロッパ諸国による植民地政策によって国を支配され、そのまま世界大戦に突入。大戦後に独立の形を取る国も多いが、そこでも先進国の支配を抜け出すことはなく、そのまま冷戦。つまり資本主義対共産主義の戦いに飲み込まれる。
    この流れはいわば日本すらも例外ではない世界的な風潮とも言えるが、問題はその後の混迷だ。
    散々色々なものを押しつけて先進国、要するに支配者達は簡単に手を引いた。
    引き際というのは何かにつけて難しいものだ。それもタイミングとやり方次第では水を思い切り濁すことがある。
    特に国という単位よりも部族や民族の意識がこの地域は大きいがために、このエリアを細分化するのは非常に難しかった。しかし手を引いた支配者達は自分たちの都合により引いた境界線をそこに残したままにした。搾取に気遣いなんてものはないのだ。それが問題をさらに難しくしたのだ。
    ただでさえ、わたしが先に着目したようにこのエリアには少なくとも3つの宗教の聖地が点在する。
    そうなってくると金を目的とした競争よりも事態はややこしくなってくるのだ。
    言い方こそ悪いが大義名分が用意できるのだ。
    そして人の絶望に宗教はすんなりと溶け込めるのだから。



    現代の火薬庫の混迷は、先進諸国からのしわ寄せに他ならないと私は思う。
    犠牲なんて言う言葉で語ってしまうとあまりにも情緒的でそぐわないようにも思えるが、世界の進みと搾取されるが故に乖離され続けた存在が今になり、模索をはじめた結果の現状なのかもしれない。
    抱えているものが大きいだけになかなか周辺が放っては置かないだろうが、それにより痛みを受けるのはお互い様とも言えるのかもしれない。
    極論すぎるかな。
    痛みがなければ勝ち取れないものの方が多い。しかし痛みにさらされる苦痛は論理を簡単に凌駕できる。
    しかし、すべては日本なんて言う中東とはかけ離れた辺境の地で私が抱く勝手な鼓舞で、現実味は全くないのだ。
    でも思う、やはり最後にはあきれるぐらいの平穏が成立すればいいと、ここでもやはり情緒的な感想になってしまうがね。
    日本人はあまりにも無関心、過ぎるのかもな。



    入門編としてはとてもオススメな一冊。

  • とても分かりやすい中東問題の入門書。問題の根本は決して宗教にあるのではなく、強国のエゴであるとつくづく思わされる。

  • 9.11から6年経った今でも中東情勢は悪化する一方。そもそも国の創られた背景を見ると、いかに欧米が短期的な考えで行動していたかが分かる。問題は、どうすれば平和に近づくか。その答えが誰も見つけられていないのが現状。

  • 定価で買ったシリーズ第3弾。今年の夏、自分で買ったのは知っているようでよくしらないというのがキーワードだった。創価学会も朝鮮総連も中東も。この本は新書サイズに12地域に分けて書いているのでその地域ごとにそれ程詳しく書いてあるわけではないが、それが全体を俯瞰的に見られる契機になるはず。これからの国際政治にって中東・アラブというのは決しておろそかに出来ないキーワードであるということがひしひしと伝わる一冊。

  • 中東 迷走の百年史

全19件中 1 - 19件を表示

中東 迷走の百年史 (新潮新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

中東 迷走の百年史 (新潮新書)の作品紹介

内戦状態に突入したイラク、自爆テロと報復の連鎖が止まらないパレスチナ、いまだに「国家」の体を成さないアフガニスタン、ロシアに血みどろの戦いを挑むチェチェン-。「世界の火薬庫」と化した中東の「いま」を理解するには、少し立ち止まって、現代史の百年を振り返るのが近道だ。焦点となっている十二の国・地域を取り上げて、紛争の理由を原点から探る、中東入門書の決定版。

中東 迷走の百年史 (新潮新書)はこんな本です

ツイートする