考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

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著者 : 俵万智
  • 新潮社 (2004年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100833

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考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • さすが元国語の先生だけあって丁寧で親切。『短歌のレシピ』よりもさらに踏みこんで解説してくれている。読んでいて楽しかった。メモしないと忘れてしまうのが悲しいけれど。

    私が好きな穂村さんの短歌「サバンナの象のうんこよ聞いてくれ」のことを、“初めて読んだ時、よさがさっぱりわからなかった。ふざけているのかしら…”と書いていたので、穂村さんと俵さんのギャップがおかしくて目に浮かぶようだった。歌人でも個性があるのね。

  • 短歌って時間を切り取った絵画のようなものなのかな。心が豊かになった。少し始めてみようかな

  • 俵万智さんによる短歌の実践講座。 アマチュアの投稿を添削したり、プロの作品を読み解いたり。 なるほどね!の連続ですっご~~~く面白いです。(#^.^#).
    私の短歌の原点(#^.^#)は石川啄木で、中学のころ、「一握の砂」「悲しき玩具」に夢中になりました。
    で、すぐに影響される私は三行の短歌を作り始めたわけですが、それが気持ちばかり先走って凡庸、つまり下手くそ~~!でね。
    その後時々、思い出したようには作ってみても、なんか奥行のない短歌しか出来上がらずちっとも面白くないんですよ。

    なので、あとは手当たり次第に先人の歌集を読み漁り、(当時は、与謝野晶子、若山牧水、斉藤茂吉、寺山修司が好きだった。万葉集、古今、新古今あたりは拾い読み。新古今の技巧を凝らした和歌に惹かれたのは若かったから、なんでしょうね。今は万葉が一番好きです。) なんて巧いんだぁ~~なんて、あはは・・当たり前じゃん、と今なら思うけど、感嘆するばかりの日々でありました。

    で、俵万智さんの「サラダ記念日」。これは20代で結婚してから出た歌集ですが、凄い衝撃でしたね。全て五・七・五・七・七にはまり、その定型の気持ちよさと1人暮らしの若い女性の瑞々しい感性が発露されて…。
    「また電話しろよと言って受話器置く 君に今すぐ電話をしたい」が一番好きだったんだけど、なんかもう女の子の気持ちがわかりすぎるほどわかって、ホント、泣けちゃいましたもの。


    ・・・・・・なんてすみません、短歌のことをこちらに書くのは初めてなので、つい熱く自分語り(大汗)をしてしまいました。

    で、「考える短歌」ですよ。(#^.^#)

    万智さんの穏やかな口調で添削された投稿作品は、たった一語を変えるだけで、ぐっとテーマがクローズアップされる、というまるでマジックのよう。


    「も」があったら疑ってみよう という章では


    「冷蔵庫のシチューも食べ終え君のいた証拠がついに消えたこの部屋」を
    「冷蔵庫のシチューを食べ終え君のいた証拠がついに消えたこの部屋」に。


    「も」は同様のことが他にもあるという意味で、無防備に遣ってしまうと焦点が絞りきれずに印象が甘くなる、との指摘があり、また、意味的に確かに「も」であっても、「を」「が」「は」に置き換えたほうがすっきりすることもある。


    うん、わかるなぁ。
    タッチが柔らかくなることもあって、私なんて本の感想を書くときに、無防備どころか必要ないようなところにまで「も」を使ってるなぁ、と反省。
    で、シチュー「も」食べ終えるのと、シチュー「を」食べ終えるのとでは、読み手の女の子(だと思う。)が彼の去った後、悲しさを抱えながらもすっくと立ち上がっている強さまで感じられる・・・。

    そして、寺山修司の

    「きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具のひとつに数えむとする」

    の「も」の必然性を語る万智さんの優しい口調とその内容がとても好き!(#^.^#)
    うんうん、ホントだ!なんてそればっかりなんだけど。

    そのほか、句切れを入れて全体のリズムを引き締め、言いたいことがより一層切なく伝わる、とか、
    動詞はあまりたくさん入れないこと、
    体言止めも一つだけ、

    「バスタブに泡だてて手にすくうシャボン幼い頃に見上げていた雲」を
    「バスタブに泡だつシャボンすくうとき幼い頃に追いかけた雲」に。


    上の歌は体言止めが二つあるために上の句と下の句が同じ重みで分かれてしまった。シャボン=雲の図式が単純に見えてしまう。


    そして


    シャボンから雲への連想を、もう少し不親切につなげたほうが、かえって余韻が生まれる。


    なるほどね~~、“不親切に”という作歌の姿勢があるわけですか。(... 続きを読む

  • 感性の衰えを感じ、詩や短歌などに救いを求めている。また、言葉が織りなす微小な差異にも興味を抱いている。

  • 添削が主なので、入門書とはちょっと違った感じ。
    短歌を作るうえでの、ちょっとした心構えがわかる本。

    かなり実践的な添削なので、
    読むだけでちょっと短歌が上手くなった気がします(笑)

    自分でも何首か作ってみて、
    本書の指摘と照らし合わせてみるといいと思います。


    短歌とは、
    たえず見つめ直す姿勢が大事なんだと教えてもらいました。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:911.107||T
    資料ID:95050165

  • 短歌やりたいと思って手に取りました。短歌難しいね。みなさんの短歌にじーんとしました。

  • 参考になった。奥が深い!

    ・「も」があったら疑ってみる
    ・せっかく定型に納まったんだからと、もったいなく思わずに、ぜひ大胆な構造改築を!
    ・動詞が4つ以上あったら考える
    ・体言止めは一つだけにしよう
    ・副詞に頼らない(誰が使っても、同じような効果しかあげてくれない)
    ・数字を効果的に使う(イメージがとても鮮明になる)
    ・ポンと時間だけを提示することは、読者の想像力をも刺激する。具体的であればあるほど。
    ・現在形を活用しよう
    ・あいまいな「の」に気を付けよう
    ・初句を印象的にしよう
    ・色彩をとりいれてみよう
    ・主観的な形容詞は避けよう(たったひとことの、その重みを伝えたいために、私たちは歌を詠む)
    短歌にするならば、その様子を描いて、読者に「寂しいなあ」と思ってもらわねばならない。
    ・会話体を活用しよう

  • (「BOOK」データベースより)amazon
    どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、自作を徹底的に推敲吟味すること。ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に「こうすればもっと良くなる」を添削指導。この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、表現の可能性を追究する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。

  • 短歌創作の本を数冊読んだが、知りたいことがわからなかった。この本でわかった。私は推敲の仕方を知りたかったのだ。

  • 実用的すぎる入門書。

    当時はまったく興味がなかったけど、
    社会的ベストセラーの頃もこの確かな技巧があってのことだったのかしら。

    歌集も見てみねばならないかしら。

  • 短歌を実作するアマチュア歌人たちにとっては、とっても参考になりそうな本。俵万智さんは、かつて高校の国語の教員をしていたこともあり、教えるポイントがきわめて的確だ。実作せずに鑑賞する人にとっても、短歌のツボを巧みに教えてくれる。わかりやすく、それでいて短歌の面白さが十分に伝わってくる。

  • 短歌のよい入門書。読みやすい。添削例もたくさんあって、参考になる。楽しく詠んでいくための本。

  • 具体的なアドバイスが多く、非常にタメになる一冊。

    1回読んだだけではもったいないです。

    この本を読んだ頃は短歌にハマって、NHK に投稿したりしていました。

    東日本大震災で、私短歌への興味も流れてしまったように思います。

  • 独学で短歌を詠んでいる素人にはとても参考になりました。

  • 読みやすい新書。添削を通して「どう直すか」が書かれています。着眼点と直す方向性だけでなく、その表し方も勉強になります。「体言に重りがついたように、どっしりと余韻が深くなる」「句切れには、次の言葉を潔くさし出すという働きもある」など。もっとたくさん秀歌に触れて、また読み直したい一冊。

  • 薄い本の中に短歌のエッセンスが詰まった本。
    いろいろな歌人がこういった短歌の指南書や入門書を出しているけど、各人の正確が出るものだと思います。
    わかりやすくて良書。

  • 短歌のブラッシュアップを感情によらず理論的に行う姿勢にとても好感がもてるというか、腑におちる。
    投稿された歌を大切にして、ルールを守って添削…というデリケートな作業がこれだけ上手にできるのはさすが元教師。

  • ”色彩をとりいれてみよう”の発想が好き。。
    草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝て削るなり 北原白秋

    場所、時間、彩り、空気、心…
    歌は、考えていたより、もっと、もっと自由なもの、みたい。。

  • 短歌を作っていると、日常の「あっ」を大切にできる。ちょっとした感動をメモしておいて、31字の中で誰かに伝えたくなるのだ。
    心が揺れた瞬間を表現するには、紙とペンがあれば十分。

    だけど、誰かに伝えたいのなら、もっともっと工夫をしてみませんか?という提案をしてくれるのがこの本。
    初心者のクセを直しながら、優しく添削してくれる。

  • 中学生のときに買っていた本で、片付けをしていて久しぶりに見つけたので再読しました。

    とても読みやすいことばで書かれていますし、すこし短歌に興味があるような方にはぜひともおすすめしたい一冊です。この本は、一般の人が詠んだ短歌を俵万智さんが添削する部分と、それに関連して俵さんがピックアップしたプロの歌人の短歌を何首か鑑賞する部分からなっています。章もけっこう細かく分けてあって、扱われているテーマも絞り込んであるので、予備知識がなくてもさくさく読み進められます。どなたでも「ひとこと使い方をかえるだけで、こんなにことばがかがやくんだ!」というさわやかなよろこびが楽しめるはずです。

  • 第1講 「も」があったら疑ってみよう
    第2講 句切れを入れてみよう、思いきって構造改革をしよう
    第3講 動詞が四つ以上あったら考えよう、体言止めは一つだけにしよう
    第4講 副詞には頼らないでおこう、数字を効果的に使おう
    第5講 比喩に統一感を持たせよう、現在形を活用しよう
    第6講 あいまいな「の」に気をつけよう、初句を印象的にしよう
    第7講 色彩をとりいれてみよう、固有名詞を活用しよう
    第8講 主観的な形容詞は避けよう、会話体を活用しよう

  • ・「も」があったら疑ってみる

    ・句切れを入れてみる

    ・動詞が4つ以上あったら考える

    ・体言止めは一つだけにする

    ・副詞には頼らない

    ・数字を効果的に使う

    ・比喩に統一感を持たせる

    ・現在形を活用する

    ・あいまいな「の」に気をつける

    ・初句を印象的にする

    ・色彩を取り入れる

    ・固有名詞を活用する
    普通名詞に比べて、情報量が多い
    日本酒より越乃寒梅、シングルモルトよりラフロイグ

    ・主観的な形容詞は避ける
    嬉しい、愛しい、苦しい

    ・会話体を活用する

  • 読者が投稿する短歌を、俵万智さんが添削する形で構成されている。投稿者の住所、氏名までも掲載されているのだが、茨木市や高槻市在住の人もおられて、何かと親近感が湧いた。また、高槻市在住だった人が、途中から八王子市在住に変わっていて、あ、転勤されたのかな?なんて想像してみたり。日本全国に、隠れ歌詠み人人?は多いのかも知れない。

  • そういう風に気をつければいいんだ的ネタ満載。
    非公開メモに書いておこう。

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どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、自作を徹底的に推敲吟味すること。ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に「こうすればもっと良くなる」を添削指導。この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、表現の可能性を追究する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。

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