- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106100833
感想・レビュー・書評
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短歌を作っていると、日常の「あっ」を大切にできる。ちょっとした感動をメモしておいて、31字の中で誰かに伝えたくなるのだ。
心が揺れた瞬間を表現するには、紙とペンがあれば十分。
だけど、誰かに伝えたいのなら、もっともっと工夫をしてみませんか?という提案をしてくれるのがこの本。
初心者のクセを直しながら、優しく添削してくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学生のときに買っていた本で、片付けをしていて久しぶりに見つけたので再読しました。
とても読みやすいことばで書かれていますし、すこし短歌に興味があるような方にはぜひともおすすめしたい一冊です。この本は、一般の人が詠んだ短歌を俵万智さんが添削する部分と、それに関連して俵さんがピックアップしたプロの歌人の短歌を何首か鑑賞する部分からなっています。章もけっこう細かく分けてあって、扱われているテーマも絞り込んであるので、予備知識がなくてもさくさく読み進められます。どなたでも「ひとこと使い方をかえるだけで、こんなにことばがかがやくんだ!」というさわやかなよろこびが楽しめるはずです。 -
第1講 「も」があったら疑ってみよう
第2講 句切れを入れてみよう、思いきって構造改革をしよう
第3講 動詞が四つ以上あったら考えよう、体言止めは一つだけにしよう
第4講 副詞には頼らないでおこう、数字を効果的に使おう
第5講 比喩に統一感を持たせよう、現在形を活用しよう
第6講 あいまいな「の」に気をつけよう、初句を印象的にしよう
第7講 色彩をとりいれてみよう、固有名詞を活用しよう
第8講 主観的な形容詞は避けよう、会話体を活用しよう -
・「も」があったら疑ってみる
・句切れを入れてみる
・動詞が4つ以上あったら考える
・体言止めは一つだけにする
・副詞には頼らない
・数字を効果的に使う
・比喩に統一感を持たせる
・現在形を活用する
・あいまいな「の」に気をつける
・初句を印象的にする
・色彩を取り入れる
・固有名詞を活用する
普通名詞に比べて、情報量が多い
日本酒より越乃寒梅、シングルモルトよりラフロイグ
・主観的な形容詞は避ける
嬉しい、愛しい、苦しい
・会話体を活用する -
読者が投稿する短歌を、俵万智さんが添削する形で構成されている。投稿者の住所、氏名までも掲載されているのだが、茨木市や高槻市在住の人もおられて、何かと親近感が湧いた。また、高槻市在住だった人が、途中から八王子市在住に変わっていて、あ、転勤されたのかな?なんて想像してみたり。日本全国に、隠れ歌詠み人人?は多いのかも知れない。
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そういう風に気をつければいいんだ的ネタ満載。
非公開メモに書いておこう。 -
短歌を始めるきっかけとなった本
短歌入門〔作る手ほどき、読む技術)
短歌の魅力
まず読む 理解する
気持ちをどうすれば伝えることができるか?
1.優れた先人の作品に触れること
2.自作を徹底的に推吟味すること
一寸した言葉使いに注意!!これで世界がかわる。
言葉は大事!!
第一講「も」があったら疑ってみよう。 必然性在る「も」もある。
第二講句切れをいれてみよう思い切って構造改革!!
第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう 体言止めは1つだけにしよう
第四講 副詞には頼らない。数字を効果的に
第五講比喩に統一感を待たせよう。現在形を活用しよう
第六講あいまいな「の」に気をつけよう。初句を印象的にしよう。
第七講色彩を取り入れよう。固有名詞の活用
第八講主観的形容詞を避ける。会話体を活用。 -
短歌初心者がひっかかりやすい場所を具体的に言葉にしてくれている入門書。
短歌を詠み始めたい方に、そしてもっと上達したい方に。 -
俵万智が短歌の例を取り上げて添削しながら、そのコツを伝授する!という趣旨のもの?
実際彼女の感性は鋭くて、「たしかにここを直すとよくなった!」となることがしばしば。
その一方で「なんで直したの?」というものもあるから、やっぱり一首ごとの評価は人の感性次第なのかな、とも思ったり。
それでもちゃんとカテゴライズされて、推敲するときのポイントを教えてくれるので面白い。
なんも考えずにまず短歌を詠んでみて、それからこれをもとに直していくといいものができそうって思える一冊です。 -
これも俵万智による短歌作成手ほどき。
具体例がたくさんあり、参考になります。
それと「鑑賞コーナー」もお勧め。
三十一文字の中にあるダイナミクス…
どの本だったか忘れた(探せなかった、が正しい)が、こんなニュアンスのことが書いてあった(註:以下はボブの勝手な表現です)。
対象となる情景を、俳句は写真一枚で一瞬の「動き」を表現するが、短歌は写真二枚で一瞬の「動き」を表現する、と。
間違っていたらゴメンナサイ<m(__)m>
そう考えると、三十一文字の中で繰り広げられる映像がイメージできませんか?