人事異動 (新潮新書)

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著者 : 徳岡晃一郎
  • 新潮社 (2004年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100857

人事異動 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 徳岡晃一郎"人事異動"を読む。

    04年の作。日産の人事部勤務を経て人事コンサルとして自立した著者による、積極的人事異動論。異動を所与のものではなく、個人のプロジェクトを明確化するためのきっかけとして捉えることを提案する。

    10年前の古い本ではありますが、目標管理(MBO)や社内公募、社内FAなど、お役所もようよう追いつきつつある情勢で興味深いところです。


    ◯このような管理職には、共通の行動パターンがある。肝心なときにいない、戦うべきときに逃げる、責任を部下に取らせる、質問されても答えは部下まかせ、上の人や関係部署と調整できない、説明責任を果たさない、何をしたいのかよくわからない、優先順位がはっきりしない、現場を知らない…、などなどである。すべてスルスルと、上意下達を越えた"上意垂れ流し"であり、自分では何も考えていないことを象徴している。

    ◯現在でも、いわゆる専門職や職人の世界では知識やスキルを基にした異動が行われているが、事務系や技術系のジェネラリスト的職務では、残念ながら知は十把一絡げの状態だ。個々人の間には、できる奴か普通か、相性がよさそうか悪そうか、というくらいの差しか認められていない。

    ◯やはり知識は人脈が肝であり、知識創造型人事異動が進むことではじめて、個人の知や想いは共有され、実効性のある棚卸しが進む。まずはどれだけ多くの社内の人を知るかがポイントになる。個々の社員が自分なりの知識を売りにして、異動をしかけたり協働の相手をさがすという、より積極的な関与も次第に日常茶飯になる。

  • 『人事異動は、人を慣れ親しんだ環境から引き離す。

    人材を異質な場に放り込み、異質な体験を通じて目を見開かせ、新たな発展につなげるドライビングフォース(駆動力)にもなりえるのである。

    すなわち人事異動は人が知的な想像をするためにふさわしい刺激を受ける絶好のチャンスであり、想像の時代に不可欠なツールということになるはずである。』

    堅いやつだと思ったら、意外と熱くて面白かった。10年前の作品だけど、非常に勉強になったな。これは使えるなぁ〜。

  • 現代組織の様々な課題について分析したうえで、人事異動の在り方について述べてあります。
    自分自身の働き方についても考えさせられました。
    内容も難しくなく、人事担当者だけでなく、会社員全般にお薦めです。

  • 例外はあったとしても、異動したくないという声をそこまで聞く必要はあるのか?若くても経験できることが自社のウリであり、成長の源泉なのでは?採用の段階で分かって入ってきているのであれば、地元に帰りたいという声は聞く必要ない気がする。また、キャリアプランを考えてもらう時に自社にずっといることが前提で良いのか疑問に感じた。優秀な人が社外に出て行っても、下に優秀な人がいる状態を作るほうが良いのでは?大手のマネをして離職率を下げようとするのは間違っているように感じた。

  • 人事を軸に、
    会社の経営と社員個人を、
    上手くつなげてあります。

    人事担当の方のみならず、
    ホワイトカラーから、
    自分のような現場の者にとっても、
    モチベーションアップに、
    一役買う一冊であると
    思います。

    また、ビジネスの枠にとらわれず、
    哲学者からの引用などもあり、
    考えさせられるところが
    大きかったです。

    なかなか、現実は、
    多難ですが、
    信念を持つことは、
    間違っていないんだという
    信念を持つことが、
    できました。

    これを機に、
    ドラッカーなど、
    マネジメントに関する本を
    読んでみようと、
    思いました。

  • 図書館で借りた。

    何となくで行われているように見える人事異動により現在どのような問題が起きているのか、過去の人事部はどのような動きをしていたのか、現在の問題を解決するためには何をしたらよいのか、などが説明されている。

    専門職となろうとする人にはまるで向いていない内容だと感じた。異動の理由をきちんと説明するなど異動を命じる側の改善点もいくつか書かれているが、最終的には著者が理想とする人事異動の仕組みを導入すれば、命じられた側はどんな場に動いたとしてもきちんと経験を得られるという結論だった。
    当人の希望通りにならないという所は置いておいて、動いた先で自分に必要な経験を得るよう努力しろ、ということらしかった。

    過去の人事部の動きは面白いと思った。

    『35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る』 (ちくま新書)とは対極にある本だと思う。

  • 本書のテーマは、サラリーマンとして会社に奉仕するだけのスタイルではなく、人事異動を通じて『原体験・修羅場体験』し、知識創造・質向上をさせ、その結果で個人の夢・キャリアを達成しようというもの。

    個人での明確な目的意識を持つことによって、そこから目標設定、結果評価、見直しなどができる。単に仕事をこなしているだけで、目的意識を見失いがちな場合、それを気づかせてくれる本。MBOの問題点として「個人の想いを反映されない等」、意識を具体化させることで見える点も興味深かった。

    自分は将来のために今何をやりたいのか?

  • [ 内容 ]
    組織人なら誰しも心穏やかではいられない一大イベント、人事異動。
    本来は組織を発展させ、個人を成長させるはずの制度だが、その場しのぎの人のやりくりでは活力をそぐばかり。
    一般社員、人事部、経営者は、いかに人事異動に臨むべきか?
    知識創造の時代を生き抜く人事戦略の最新事情を、多彩なキーワードで解説。
    成果主義も従来型をも超える、「明るい人事異動」を求めるすべての人に。

    [ 目次 ]
    序 考えない組織、考えない人々
    1 多様化する人事異動
    2 人事部の功罪
    3 知識創造型人事異動
    4 脱土管の異動戦略
    5 明るい人事異動

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 暗黙知を形式知に。
    色々な経験を積むことが重要。だがどんなに貴重な経験でもそれを整理しなければ経験しなかったこととなんら変わりない。
    では経験を実のあるものにするにはどうすればよいか。
    それは自分がその経験をしたことによって何を学び、次にどう生かせるかを深く考察することである。
    だがそれをするためには日々常に何かビジョンをもって行動することが必要とされる。自分は何故このような行動をとるのか、と。

    人事の本を通して生き方についても学ぶことが出来た。

  • ここで人事にまつわる消極的なことがらに共感しても仕方がないので、例により、明日の自分への記録をしよう。

    今年ほど人事を考えた年はなかった。人事で人生が決まると言っても過言ではない。この度一度だけの人生だから打てる手はできるだけ講じる、のが私のスタンスだ。将来のことは何も考えない刹那的なその日暮らしは真っ平御免なので。

    “正しい”意図をもった人事異動が行われれば、相互理解・相互信頼に基づき、ノウハウや文化・価値観といったものができるというが、現場も中央も“とりあえず症候群”に蝕まれている。これに異論はない。

    キャリアコンピテンシーを身につけ、学習の機会と捉え、次のステップを組み立てていくことが人生を豊かにすることになる。

    後半はナレッジマネジメントとかSECIモデルといった10年くらい前に総務部いたときに職場でブームになった話が続いている。

    理想は、野中郁次郎氏が提唱する「Managemant by Belief」

    ★充電と放電を意図的に繰り返して知のグランドデザインをつくろう。

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人事異動 (新潮新書)の作品紹介

組織人なら誰しも心穏やかではいられない一大イベント、人事異動。本来は組織を発展させ、個人を成長させるはずの制度だが、その場しのぎの人のやりくりでは活力をそぐばかり。一般社員、人事部、経営者は、いかに人事異動に臨むべきか?知識創造の時代を生き抜く人事戦略の最新事情を、多彩なキーワードで解説。成果主義も従来型をも超える、「明るい人事異動」を求めるすべての人に。

人事異動 (新潮新書)はこんな本です

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