嫉妬の世界史 (新潮新書)

  • 296人登録
  • 3.07評価
    • (7)
    • (27)
    • (59)
    • (23)
    • (5)
  • 42レビュー
著者 : 山内昌之
  • 新潮社 (2004年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100918

嫉妬の世界史 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • げに恐ろしきは、男の嫉妬…。この本には男の嫉妬にまつわる妨害、追放、殺戮にまつわるエピソードが古今東西に渡って収録、紹介されてあって、読みながらおなかいっぱいになってしまいました。問題作だと思います。

    あんまり具体的なことは書くまいと自分に 戒めているが、僕がとある出来事から学んだことは、男にとって嫉妬という感情が自分という人間を焼き尽くしてしまいかねないくらいに度がし難い感情であるということでした。やはり、嫉妬というものは女性のそれよりも男のそれのほうが何倍も激しいものなのだということを実感した次第でありました。

    この本はそんな「嫉妬」というものについて、古今東西のさまざまなエピソードを通じて、世界史というものを考察するというものです。しかし…。嫉妬というものが場合によっては一国の運命を揺るがしかねないような途轍ものない感情であることが延々と書かれてあって『そうだよなぁ…』というなんとも言いようがない感情とそれに伴う妨害工作、追放。殺戮…etcのオンパレードに
    「自分の中にもこういう『魔物』が潜んでいるのか・・・。」
    という思いに恐れ慄いてしまったことを正直に告白します。

    森鴎外は医学者でありながら小説も書けるということで最後まで男爵の称号を得られず、石原莞爾はその天才的な軍事的才能ゆえに東条英機から疎まれ、追放されます。旧ソ連のトハチェフスキーという将軍はその出自と教養。そして才能をスターリンにねたまれ、非業の最期を遂げる…。このほかにもさまざまな嫉妬にまつわるおぞましいエピソードが列挙されていて、新書ながら読んでいておなかいっぱいになってしまいました。

    嫉妬。この度がし難い感情を否定することはできませんが、この感情に真正面から向き合ってみるためにも一読して損はないと感じています。

  • 2010年に読んだ本の中でのベスト本。

    山内先生といったらイスラムのイメージだけど、こんな歴史雑学の引き出しもあったんだと、思わず感激です。

    出典もきちんとカバーしてる点など、評価できると思いましたね。

    少しユルイとは思いつつ、思わず人に話したくなっちゃう話の連続で、大変、満足でした。

  • 古今東西の歴史を踏まえて、嫉妬とそれによる恐ろしさを説いた一冊。

    通説をベースにしているんで、真偽のほどは?

  • とても面白かった。途中話が流れの中でかわるのでちょっとん?ってなったけど。でも日本史世界史に精通している作者ならではだなぁと思った。
    これからは日本史世界史を区別せず学んでいく時代だと思うし、色々な視点から考えることができるのが歴史の面白いところだと思うのでよかった。
    もうちょっと、日本史の知識があれば楽しめたかもしれない。
    とりあえず、三国志のラスボスは劉邦の妻であると認識しました。彼女、恐ろしすぎる…。絶対、今でいうサイコパスだと思う。
    森鴎外のクズっぷりも面白かった。偉人とクズは紙一重。なのかも。
    そして実は教科書であまり見かけない人が歴史の基盤を作ってたりするのも興味深い。
    そういう人ほどクローズアップされるべきだと思った。
    なにより嫉妬はどんな優れた人も狂気に陥れられると学んだ1冊。

  •  時代も地域もランダムに「嫉妬」について書き散らした、という感じの本。しかしそれだけに、どこからでも気軽に読める。不要になると処分された韓信。才能があり権力者の寵愛を得ても謙虚さが欠け妬みを買ったロンメル。ライバルへの妬みを小説に露骨に描くなど露わにし、それがまた反発を買った森鴎外。天才肌の石原莞爾と平凡な秀才の東条英機。同志や部下を粛正したスターリンに毛沢東。

  • 嫉妬を受けなかった人
     家光の庶弟 保科正之
     知足の人 自ら勝つものは強く、足るを知る者は富む

    中国では病的な嫉妬を、妬癡(とち)と呼ぶ

    男の嫉妬は、陰湿で粘液質

  • 嫉妬という題材で書かれた本
    ということで興味がわいて読んだ。
    自分の知ってる有名人も
    嫉妬をしていて、大変面白い
    本でした。

  • 男の優越がらみの嫉妬を中心とした本。手記が引用されているところ等以外は「嫉妬が理由」と言いきっていいのか少し疑問。しかし「想像に難くない」。

  • 歴史上の出来事の中には、史実だけでは窺い知れない積年の嫉妬や恨みが隠されている。文中で言及されている森鴎外や星新一などは新たに視点で作品を読んでみたいと思えた。

  • 古今東西の歴史から、嫉妬(もしくは嫉妬に準ずる感情のもつれ)が原因で動いた出来事に着目する。日本史、西洋史、中国史、イスラム史と領域は広いのに、扱うネタは個人単位なので、マクロな前提知識のもとでミクロな解釈を行うというマニアックな形式になっている。さらっと雑学風に読み流すのは楽だったけど、本気で本書を愉しむには、かなりディープな歴史好きになる必要がある。

全42件中 1 - 10件を表示

山内昌之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
村上 春樹
デール カーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印

嫉妬の世界史 (新潮新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

嫉妬の世界史 (新潮新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

嫉妬の世界史 (新潮新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

嫉妬の世界史 (新潮新書)の作品紹介

喜怒哀楽とともに、誰しも無縁ではいられない感情「嫉妬」。時に可愛らしくさえある女性のねたみに対し、本当に恐ろしいのは男たちのそねみである。妨害、追放、殺戮…。あの英雄を、名君を、天才学者を、独裁者をも苦しめ惑わせた、亡国の激情とは。歴史を動かした「大いなる嫉妬」にまつわる古今東西のエピソードを通じて、世界史を読み直す。

嫉妬の世界史 (新潮新書)のKindle版

ツイートする