徳川将軍家十五代のカルテ (新潮新書 119)

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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101199

感想・レビュー・書評

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  • 春に増上寺に行ってから気になっていて、
    蔵書から発掘しての再読。
    将軍職って本当に大変だったのね。
    江戸城内はしきたりや伝統で雁字搦め。
    人間関係は魑魅魍魎。
    精神的にキツイ環境であるから故の病のオンパレード。
    そして、徳川本家として子孫を
    残さなければならないことが第一・・・。
    それにしても記録ってすごい。
    おかげで死因が推測できるのだもの。
    あ、脚気って死に至る病だったのか~。
    また、どんな病であろうが将軍でいられるシステムが
    すごいと感じました。

  • 将軍や夫人達の身長一覧表を見るだけでも面白い。

    歴代将軍の身長と同じ高さの位牌が愛知の大樹寺に
    あることは以前から知っていて
    一度見にいったこともありますが
    この本を読んでまた行きたいと思いました!

    徳川家に興味がなくても
    一度読んでみても損はないと思います。

  • 文章が読みやすくとても面白かった。古本屋でタイトル買いしたけど当たり、家族間でも好評^^

  • 徳川将軍15代の健康状態を、医者の視点で解説。
    一般的な歴史背景もわかりやすく解説されていて、
    歴史好きの方にも健康オタクにも楽しめる内容。

    死亡原因はもちろん、年代や、法名が正確に記されています。

    【面白いなと思った箇所】
    ・初代家康はサナダ虫に悩まされていた。
    ・家康の次男秀康は梅毒で死亡した。
    ・その息子は躁うつ病。
    ・3代家光は吃音障害。ホモ。脳卒中で突然死。
    ・4代家綱は軽度の知的障害か?死因不明。母親は産後の体調不良で死亡。
    ・忠臣蔵は5代綱吉のマザコンが原因か。
    ・その綱吉は低身長症。一般的には麻疹で死亡と記されているが、食べ物を気管に詰まらせた窒息死の疑い。
    ・6代家宣は綱吉の甥。インフルエンザで急逝。
    ・7代家継の生母月光院は使用人と不倫。
    ・家継が急性肺炎で急逝した為、先代の正室(天英院)vs側室(月光院)のバトル勃発。
    ・8代吉宗で初の国立病院(小石川養成所)設立。
    ・9代家重は言語障害。アテトーゼタイプの脳性麻痺。頻尿症を患っていた。
    ・10代家治は脚気による心不全で死亡。
    ・11代家斉には57人の子女がいるが、32人が5歳未満で死亡。
    ・12代家慶は熱中症で死亡。
    ・13代家定は出産時の障害で脳性麻痺の疑い。顔にも不随意運動が見られた。脚気による心不全で死亡。
    ・14代家茂は甘いもの好きで虫歯だらけ。でもイケメン。脚気をリウマチと誤診されて死亡。
    ・15代慶喜は静岡で隠居生活していた。肺炎をこじらせ死亡。
    ・将軍家に結核は一人もいない。

  • 徳川の歴代将軍の死亡原因を中心に歴史を振り返る内容。
    医療関係者でなくても楽しめそうです。


  •  いやはやおもしろい

  • 日本史好きにはたまらないでしょう!
    お医者さんが書くだけあってとても興味深い内容ばかりです。
    特に死因や位牌のあたり。
    今までのイメージを抱いて興味本位で読むと確実に壊れるねw

著者プロフィール

篠田達明〔愛知県医療療育総合センター名誉総長〕

「2020年 『秀吉の六本指/龍馬の梅毒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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