あの戦争は何だったのか: 大人のための歴史教科書 (新潮新書 125)
- 新潮社 (2005年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101250
感想・レビュー・書評
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うーん。説得力に欠ける。
テーマとしては非常に良いんだけど、結論があまりにも投げやりな感が否めない。というか、結論になっていない。
ただ、旧日本軍の機構制度、成り立ちについては体系的に書かれており、非常に分かりやすい。
一般徴収兵と職業軍人、いかにして旧日本軍の兵士が生まれていったか、帝国陸海軍の機構についても分かりやすい。
ただ、真珠湾攻撃に関してはあまりにも根拠に乏しい内容だ。米飛行場撃破の成功と記されているが、撃破したのは空の飛行場で、近接の燃料庫は図ったように攻撃していない。また、戦艦駆逐したとも記されているが、実際、撃破したのはもう廃艦にする予定のものであったはずだ。
アメリカ側の史料は確認していないのだろうか。
参考文献もなく、ある筋からの証言によりというあまりにもな内容でした。
ま、帯の書評が塩野七生ってのが分かる気もするな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料を提示してほしかった。
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ひとつの指針として捉えるべき内容です。あくまでこの作者は「あの戦争は如何に愚かだったか」を解きたいようです。それはそれで受け止めましょう。両端の意見をふまえた上で、持論をもつべきです。そのためのいち材料としては、読みやすい文体でシンプルだったと思います。
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読み終えて、結論を自分なりに書くとしても漠として何だったのだろうか、とつい言ってしまう。しかしこれは僕自身が戦争について調べていなかったせいであるから、本書に書かれていることとは独立している。しかし何故知ろうとしなかったのか。知る機会がなかったと言えば罵倒されるだろう、しかし事実なかった。年間を通じて特集がくまれている戦争を扱ったテレビに、スポーツニュース程度の感心しかもてていない。実は日本は負けなかったんだ、と熱心に説得されれば、もしかすると信じるかもしれない。
こういった感じ方は僕の問題である、が国民性としてあって戦争を理解しがたくしているのかもしれないと思うふしがある。もちろん責任回避だ。でも、これは率直な感想だ。僕は勝手に敗戦を歴史としてしまって受け入れているのだろう。忘れたがっていないし、時にこうして関心を持つがそれだけなのだろう。あの戦争はなんだったのか、なんだったのだろう。 -
年末くらいにドラマになってた本。
ドラマは見れなかったけど本は読んでました。
内容は嘘かホントか微妙な感じだけど、あの時代に興味を持つきっかけにはなりました。 -
学校で習う歴史にこんな裏側があったのかと思います。
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戦後六十年の間、太平洋戦争は様々に語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか―。旧日本軍の構造から説き起こし、どうして戦争を始めなければならなかったのか、引き起こした“真の黒幕”とは誰だったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか、その実態を炙り出す。単純な善悪二元論を排し、「あの戦争」を歴史の中に位置づける唯一無二の試み。
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2.26事件から終戦(敗戦)までがコンパクトにまとまっている。
副題が「大人のための歴史教科書」だが、どこが「大人のための」か分からなかった。
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戦後60年を越え、妙な方向へ進んでいる気がしてならないこの国の、大人に向けた歴史教科書。過去に向き合えない人間に成長は望めないが、向き合った結果が色眼鏡を通していないとは誰もいえないところに歴史の難しさがある。
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以下のページで感想かいてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50041976.html