図書館を使い倒す!: ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 (新潮新書 140)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101403

感想・レビュー・書評

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  • 書全体として「記載されてることは確かにその通りだと思う!」「図書館のあるべき姿とは、とか確かに『後世に確固たる情報を残すべき』等、なるほどと思いますが、

    私も何分「貸本屋としての『図書館』」を享受している身分であり、何分ばつの悪い思いもあります。

    新たなビジネスを作るとき、ジャーナリスト、学生の論文、エコノミスト等であればもっと記載されてる内容について同意できるんだろうなぁ。。。(または全国転勤型の住宅販売の方とか?意識の高い警察官?とか土地に関係する職業の方とか?)

  • ネット検索をしただけで、何か調べたような気になってるのは、本当に危険なことだと思う。
    ビジネス目的メインで書かれたもの。それ以外の使い方の場合でも参考になる。
    結局は、欲しい資料を求めて全国各地の図書館を飛び回れということになっちゃうのだが

  • 本書は、経済専門誌記者が、経験を通して培ってきた図書館の効率的な使い方を紹介した本であり、図書館に対する本の収集能力や調査能力の質を高めてほしいというのが著者の主たるメッセージである。

    著者のメッセージはさておいて、本書が一読の価値があると思うのは、図書館には本の収集分野や強みなどから様々な特徴があり、それらに応じた使い方や図書館での資料の探し方のテクニックを体系的に学ぶことができるという点だ。

    雑誌編集者やジャーナリスト以外の職種でも、また、プライベートでの調べものでも大変役に立ちそうなテクニックが紹介されている。

    とりわけ、即活用できるのは、以下の2点。

    ・国立情報学研究所のwebcats plus(http://webcatplus.nii.ac.jp/#)での文章検索。本のレビュー内容で検索をかけてみたところ、しっかり本書がひっかかった。

    ・国立国会図書館の調べ方案内(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/)も、手始めにどの本から攻めるか、というあたりをつけることができ、大変有用。

    情報を素早く咀嚼し、わかりやすく説明する目的のためには、これら2点は知ってていて損はない、むしろ基礎的なテクニックだ思う。

    ***
    2021/01/30追記
    新美の巨人たちで東京大学総合図書館の特集を見て(2020/10/3)。
    東大総合図書館は、東大総長でもあった建築家、内田祥三によるゴシック様式の貴重な建築物でもあり、震災や戦中戦後の陸軍やGHQ接収要請など存続の危機にたたされた中、内田が前面に立って守り抜いてきたという歴史とともに、図書館内部の貴重な映像を、芥川賞作家である又吉さんが紹介するのが主な内容。

    近藤サトさんのナレーションで図書館に関する語りがとっても素敵だったため思わずメモ。

    『一冊の本が人の一生を決めることがあります。本とはそうゆうものです。
     図書館はその豊かな可能性の場所です。
     沈黙と静寂の中で学問に没頭するために建築ができることは何か。
     本と出会い、本に親しむ。図書館は知性と理性の宇宙。』

  • 2012 1/29パワー・ブラウジング。借りて読んだ。
    そういえば読んでなかった本。
    突っ込みどころも多いが、なにより使っていただかないことには話にならないわけで、利用者視点の図書館使い方本が出てくるのはいいことだと思う。

  • 私が図書館を利用するのは、本を借りることにより、家に帰って知識の整理ができたり、新書からの情報収集できたりするためである。この本は図書館には統計書類やその土地の歴史の収集など図書館ならではの利用方法や、図書館の司書という人たちは、本の検索には色々と協力してくれる人ということがわかり、新たな図書館の利用方法発見が出来た。

  • 図書館を巡る旅をしよう。

  •  雑誌記者の著者が、利用者側から図書館の効果的な使い方を実例とともに説明したもの。資料検索の2つの鉄則「あいまいに探す」、「鋭く手に入れる」に沿って、ネット検索では得られない資料の収集法を解説している。
     郷土資料なら地域の公共図書館が強いということ、行政資料を手にいれる方法、ネット検索の問題点、連想語で検索してくれるWebcat Plus、灰色文献について、統計図書館など、役に立つ「使える」情報が載っている。「全国お薦め図書館ガイド」も載っていて、近くに行った時は寄ってみたい。特に「あいまいに探す」ということが必要なんだということが分かって良かった。(10/08/16)

  • ネットに出てくる情報って誰でもアクセスできるからすぐに陳腐化してしまいます。他人と差をつけようと思ったら他人の知らない情報を身につける。そのためには図書館というツールを上手く使っていく。意外に図書館の使い方ってわからないよね~。でもこれ読んでから少しは図書館の利用方法が垣間見えた感じがする。一見遠回りなように見えるけど、実はこれが一番の近道ではないのか?

  • 図書館の特性は、すなわちネットでは出来ない「あいまいに探す」ということ。

    ずらーっと本が並ぶ棚を眺めているだけでアイデアが生まれる、というのには大いに納得。
    ネットで探した本を実際に図書館で見つけたとして、その隣にある本のほうが自分のニーズに合ってたりする、ってのはよくあることです。

  • ●図書館使命,特徴や利用の考え方を理解。

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