ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて (新潮新書)

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著者 : 松尾理也
  • 新潮社 (2006年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101571

ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 【コメント】
    著者は産経新聞外信部記者だそうで、彼の目から
    見えるアメリカの風景/保守がどんなものか、
    というのは興味深い。

    日本でステレオタイプにイメージされる
    アメリカと、実際にアメリカに暮らす大半
    (少なくとも[西海岸、東海岸、五大湖周辺]以外)
    のアメリカ人の考えが違うことを初めて知った。

    面白いのがアメリカの保守は、宗教上の理由で
    進化論には否定的だったりするトピック。
    移民に対するトピックでは、(より右の?)保守派は
    強く反対を主張している。政府の推進策は、企業の
    金儲けを後押しして移民を合法的に低賃金で奴隷の
    ように扱う。そして、自国の労働者は職を失うとい
    うことだ。

    単純に共和党だから保守、民主党だからリベラル、
    ではないという指摘は言われてみれば納得。

    【内容】
    五大湖のほとりシカゴから西海岸サンタモニカ
    まで米国の真ん中を横断するルート66。
    中西部を貫くこのルート上には、米国の典型的
    な保守層が多くを占めている地域を、「ぶらり
    途中下車」よろしく各地域で取材してアメリカ
    の保守がどんなものなのか、アメリカが抱える
    問題などをうかび上がらせていく。

  • 保守とは何か?リベラルとは何か?アメリカの「保守地域」を横断するルート66を旅しながら考える本。・・・日本のそれとは全く違う側面が見えてきた良書でした。

  • 日本人の思う保守とリベラルとは違うアメリカの思想の対立が見えます。ゲーテッド・コミュニティと移民推進派の対立は非常に興味深いですね。ただ日本人は確固たるアイデンティティを持っていますが、もともと他民族なアメリカだと「自分たちは何者なのか」という答えも多様化して保守もリベラルもまたさらに多様になっていくのでしょうね。この本が書かれてから5年、政権交代して一期目を終えようとするアメリカ民主党はまた姿を変えています。アメリカの分裂は加速しているようです。

  • [ 内容 ]
    五大湖のほとりシカゴから西海岸サンタモニカまで全長三千九百キロ、米国の真ん中を横断する「ルート66」。
    イリノイ、ミズーリなど中西部を貫くこのルート上は、米国内の典型的「保守」層が多く占める地である。
    進化論も否定するキリスト教原理主義、中絶や同性婚を忌み嫌い、子供は公立学校に通わせず、小さな政府を熱望する…。
    ニューヨークでもロスでもない、“敬虔で頑迷な彼ら”こそ大国の根幹を成す実像であった。

    [ 目次 ]
    1 ハートランドとは何か=イリノイ州シカゴ
    2 心のすきま埋める教会=ミズーリ州セントルイス
    3 ひろがる進化論論争=カンザス州ガレーナ
    4 最前線担う市民兵=オクラホマ州オクラホマシティー
    5 草の根保守の群像=オクラホマ州オクラホマシティー
    6 ノスタルジック・ルート=ニューメキシコ州アルバカーキ
    7 燃える国境線=アリゾナ州ダグラス
    8 「アメリカ」の争奪戦=テキサス州アマリロ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • サイトによると以下のとおり。

    平成17年4月から半年間、産経新聞に連載された「ルート66 保守のアメリカ」が、大幅加筆され、「ルート66をゆく アメリカの『保守』を訪ねて」のタイトルで平成18年3月20日発売。

    著者は産経新聞外信部の松尾理也記者。シカゴから西海岸まで3900キロを貫く「ルート66」を走り、これまで日本人の目に触れることの少なかった米中西部を主な舞台に、草の根に生きる「普通の人々」の暮らしを通して、超大国アメリカを動かす「保守」たちの知られざる素顔を明らかにしている。

    <目 次>

    まえがき

    1 ハートランドとは何か=イリノイ州シカゴ
    中西部人気質 米国社会の鏡 レーガンの生まれた土地 「赤と青」の二元論

    2 心のすきま生める教会=ミズーリ州セントルイス
    非教派教会 重み増す福音派 神との距離の近さ 分け与えられる「良い知らせ」
    ジェネレーションX 神のコミュニティー


    3 ひろがる進化論論争=カンザス州ガレーナ
    足跡の化石 モンキー裁判 人間はサルから進化した、だって? 
    インテリジェント・デザイン論 文化戦争のひとつ

    4 最前線担う市民兵=オクラホマ州オクラホマシティー
    ホーム・カミング シチズン・ソルジャー 黄色いリボン オクラホマからアフガンへ 幻の取引

    5 草の根保守の群像=オクラホマ州オクラホマシティー
    四半世紀前、変化が芽生えた ブッシュはリベラル 気乗りしないサポーター
    「草の根」共和党大会 十代の論客 ホームスクールを選ぶ理由
    反体制運動としての保守主義 三つの円 「悪」としての政府 源流は公民権運動
    ジョージ・ウオーレスが蒔いた種 ブッシュは無慈悲

    6 ノスタルジック・ルート=メキシコ州・アルバカーキ
    あの輝きを取り戻したい ふたつのモーテル グリーンチリとレッドチ リ
    60年代は本当に楽しかった

    7 燃える国境線=アリゾナ州ダグラス 
    ゲーティッド・コミュニティー 君に降りかかったら、どうする?
    奴らは福祉と仕事を奪いにくる ドライブ・スルー ワイルド・ウェスト的冒険主義 
    移民問題は人種問題 新たな争点として 

    8 「アメリカ」の争奪戦=テキサス州アマリロ
    ウディ・ガスリーの肖像画 割りきれない両義性 「アメリカ」の殿堂

    あとがき
    主要参考文献

  • シカゴからロスまでをつなぐルート66。

    通過する州のグラスルーツ的保守の雰囲気がよく描かれています。

    日本人がほとんど訪れないであろう、このあたりにこそ
    アメリカの本来の姿があるのでしょーか。

  • アメリカ中西部の旅を描いた本です。日本人がなじみの東部や西部と違って、保守の源流がある、真のアメリカ、の姿が垣間見れて面白かったです

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