- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101656
感想・レビュー・書評
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本書は、「営業は確率であり、後天的にレベルアップが可能な営業量と知識量への刺激であり、会社全体で取りこぼしを少なくする為の人材及び機能パズルの組み合わせである」という考えに基づき書かれた営業指南書です。
本書の面白いところは、営業を方程式という目に見える形で表している点です。
<「営業」を解き明かす3つの方程式(P.15)>
1 営業結果=営業量×営業能力
2 営業量=営業時間—(意識的怠慢時間+結果的怠慢時間)
3 営業能力=営業知識量+営業センス力+グランドデザイン力
これを踏まえ、先天的なものである営業センス力とグラウンドデザイン力に乏しい普通の営業マンは、営業知識量を増やすのは当然のこととして、やはり営業量を増やすしかない。
しかも、ただ営業時間を増やすのではなく、営業量を増やすことが大事で、移動時間や読まれない日報作成の時間(結果的怠慢時間)を抑え、日報に変わり営業マネージャーによるヒアリングを行うことで、OJTや業務管理がしやすくなる。
といったことを説明しています。
まあ結論的にはとにかくアポ電、とにかく訪問件数、ということに繋がるのですが、根性論ではなく「なぜ」がわかるのはいいことだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マネージャーについての考え方、営業マンの条件については勉強になりました。
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著者がラジオの番組に出演していたのを聞いて興味を持った。
営業だけに限らず様々な仕事に使えるノウハウが得られた気がする。
「センスは掛け算、知識は足し算」まさにそのとおりだと思う。 -
これは、素晴らしかった。
ヒアリングと同行訪問。
さっそく実行中。
ちょっと時間は必要だと思うが。 -
営業の成績を伸ばすには?を
筆者の経験などを交えて論じています。
この本では営業の研修に出ても、
効果があるのは上位2割の人だけで、
まんべんなく効果を上げるためには
営業活動の「量」を増やす事が大事との事。
会社にいると上司から目をつけられるので
外出して時間をつぶすことで発生する
「意識的怠慢時間」
営業するがために遠方に移動したり、
車で客先に向かう時間、
上司に報告するための報告書作成の時間などの
「結果的怠慢時間」
この上記の2つの時間を減らすのが最重要ポイントなんだそうです。
結果的の方は確かに時間のロスだよな~と思ってしまうのですが、
難しいもんです。移動を減らすのは難しい。。。
後、この本では営業マネージャにはノルマを課さず、
部下の状況を把握し、ひたすらサポートすべきという記載がありました。
これはその通りと思いました。
部下が上司に相談しても、自分のことが忙しいと
あまり相手にしてもらえなくて、結局個人活動になってしまい、
結局商談がまとまらない、というのは何となく目に浮かびます。
でもこれも現実問題難しいな、と思いました。
纏めると色々考えさせてくれる本でした。 -
読んでて耳が痛くなりました。
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この本、出版された2006年に一度読んだ事があった。その時は、まーそんなもんかな~と思っていたが、今読み直してみると、バンバン頭に入ってくる。
少しは自分も成長したのか…。
11/12/30-118 -
業務プロセスとしての「営業」に焦点を当て、営業プロセスを効率的に運営するにはどうしたらよいかについて論じています。営業結果=営業量×営業能力、営業能力=営業知識量+営業センス+グランドデザイン力という考えのもとで、もっとも優先すべきは営業量であってスター社員をむやむに追い求めるのは非現実的だという考えは、大企業など大きな組織では常識かもしれませんが、凡人でも成果の出る仕事のやり方、つまり職人技に依存するのではなく会社の仕組みを考える上での基本を再確認するのに本書は最適の教材だと思います。