迷いと決断 (新潮新書 194)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101946

感想・レビュー・書評

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  • walkmanのSONYが、iPodのAppleに負けた理由は、大企業だからと。電子機器以外にもいろんな産業を抱えていることが、SONYの強みであり、弱みである。

  • 2008/01/20購入。企業的なものに少々興味を持ちまして…

  • 少し永すぎたのかなぁ?今の会社を見て。

  • 前CEOの出井伸之氏が自らが務めた10年間の任期を振り返り、どん底に落ちたSonyが出井氏の指揮の元どの様に復活してきたのか、そしてそのときに出井氏は何を考えて決断を下したのかを記した本。

    特に自慢するわけでもなく良い面悪い面両方を冷静に書き記している。出井氏の経営手腕を客観的に批評したものは多くあるが、出井氏本人の口から各々の決断の背景を語っているところに本書の価値はあると思う。 非技術屋でありたたき上げの出井氏は、最終的には辞任してしまったが、経営センスのある先見性を持った人間であることが本書で分かる。

  • 07年5月読 ソニー元CEO出井さんの話。うーん、正直「すごく」は面白くなかった。ソニーがどんな企業なのかはよく分かる。

  • 2007年4月20日

  • ソニー前CEO出井氏による著。役員になってからの出来事の回顧録。弱小株主としてソニーを注目していたので、決断の背景になに があったのかは興味深かった。前半は取締役になるまで、後半は社長になってからの経験が述べられている。今の自分に参考になったのは前半部分。
     ▼仕事には表の仕事(日々のオペレーション)と裏の仕事(大局的にものをみる。社内の人脈作り)
     ▼社内で好きな先輩を作る(代官山の小川軒でよくごちそうになった)
    ・コンスーマービジネスでは、新しい技術ができた時に潜在的なニーズを先取りして、コンスーマーの心をキャッチする商品開発に結びつけるセンスが必要
     ▼アメリカの様に水平産業にも携わるべき(日本はいまだに垂直産業がおおい)
     ▼悪知恵を上司に提言して誘導する
     ▼裏の仕事として独自にレポートをまとめ、自分の行動指針の理念とする。会社の弱点を客観的に整理する。
     ▼人脈をビジネスに生かす
    社長就任以降のエピソードとして印象的だったのは、AppleとDisneyの買収を真剣に考えていたこと。AV機器はSony、IT機器はApple、コンテンツはDisneyブランドとすることを考えていたようだった。また、会長としてやり残したことが克明に述べられていること。
    自伝は「私の履歴書」など多々あるが、引退して1年ほどのプロフェッショナル経営者の回顧録はとても参考になった。

  • 前ソニーCEOである出井さんの著書です。ソニーという世界規模の企業のトップとして下してきた様々な決断。その決断に至るまでの迷いや考えが飾ることなく延べられています。15万人の社員を抱えた大企業のトップとしての決断の重さと責任は余人には想像し難いものです。多くの示唆を得ることができる一冊です。

  • まあ、ひまつぶし

  • 出井さんがソニーを率いてきた10年間の迷いと、決断。

    周りからの反対に押されて企業売却の決断を覆してしまったり、夜も眠れずに睡眠薬に頼ったりと、出井さんの「迷い」の部分が非常によく描かれていて、ついつい引き込まれてしまいます。

    時間を無駄にしない。本質を追求する。やるべき以上のことをやる。
    やっぱりそういうのって、大事ですよね。

    サイバーエージェントの藤田社長が、この本を「島耕作みたい」ってブログで紹介していたのですが、期待を裏切らず、まさにそのとおり!

    tabyは経営者ではないけれど、日々の仕事にも経営センスをもって取り組みたいと
    思いました。

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著者プロフィール

1937年、東京都生まれ。60年早稲田大学卒業後、ソニー入社。主に欧州での海外事業に従事。オーディオ事業部長、コンピュータ事業部長、ホームビデオ事業部長など歴任した後、95年に社長就任。以後10年に渡り、ソニーの変革を主導した。退任後、2006年9月にクオンタムリープを設立。大企業の変革支援やベンチャー企業の育成支援などの活動を行う。NPO法人アジア・イノベーターズ・イニシアティブ理事長。

「2021年 『個のイノベーション ―対談集―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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