アインシュタイン丸かじり: 新書で入門 (新潮新書 207)

著者 :
  • 新潮社
3.29
  • (7)
  • (10)
  • (26)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 177
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102073

作品紹介・あらすじ

偉い。凄い。深い。しかも面白い。アインシュタインについて知ることは、二十世紀最高の知性に触れることである。「時空が歪む」という空前絶後の発想はどこから生まれたのか。無名の役人はいかにしてノーベル賞科学者となったのか。波乱万丈の人生と業績を辿り、数々の味わい深い名言からその哲学を知る。「熱狂的ファン」を自任する物理学者が、知の巨人の魅力を濃縮。ついに、今度こそ相対性理論がわかる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 相対性理論で有名なアインシュタインは物理学者だが、学力はどの教科においても優れていたそうだ。分からないことを成し遂げるためには土台を固めることが最善であると分かった。

  • 光電効果にかんする理論と相対性理論を中心に、アインシュタインの業績をわかりやすく解説している本です。

    相対性理論にかんする同様の解説書は多く刊行されており、本書にこれといって目新しさは感じなかったのですが、一般の読者向けの物理学の解説書を多く執筆している著者だけのことはあって、非常にこなれた文章で相対性理論のおもしろいところが説明されています。本書のなかで、著者は特殊相対性理論について、「これを理解していただければ、少なくともわかったような気になっていただければ、本書の目的の大半は達せられたといっても過言ではない」と述べていますが、その目的はたしかに果たされていると感じました。

    最終章には、アインシュタインのことばが収録されていて、そのひととなりについても知ることのできる内容になっています。

  • アインシュタイン入門としてちょうど良い

  • 39161

  • 再読。アインシュタインへの愛があふれていました。
    特殊相対性理論は革命的な理論だが、「光速不変の原理」と「光速を超えるものはない」さえ認めてしまえばよいのである。

  • 作者のアインシュタイン愛が伝わってくる。文系のひとはまず読んでみるといいと思う。相対性理論の解説としてはもっとも思い切っていてもっともわかりやすいと思う。

  • トムキンスさんの冒険に似ていた。物理は楽しい。

  • アインシュタインのファンによる、アインシュタインの業績の紹介本。
    多くの内容は何回か聞いたり見たりしたことがある内容であったが、まとまって改めて読んでみるとわかりやすく良かった。
    また、アインシュタインのノーベル賞の受賞の経緯など興味深い。
    あとは、最後の方にあるアインシュタインの言葉が非常に良かった。
    科学者が神を信じることについて、違和感があったが、アインシュタインの説明を読んで、ちょっとなっとくした。
    ただ、ここで言う神とはキリスト教の神とはすこし違うとは思うが、それなら納得できる。

  • 著者は「あること」を絶対真理と認めてしまえば
    「相対性理論」を理解できたような気持ちになると
    言っている。
    「あること」とは「光速不変の原理」である。
    ニュートン以来、絶対視されてきた「時間」、「空間」は
    絶対的なものではなく光速を不変とすると
    ピタゴラスの定理より短くなる。
     と、いうことかな?

    一般相対性理論については正直、著者も理解することを
    あきらめているみたいだ。
    当然、僕なんかが理解できるわけではないが
    導き出された「時空の歪み」から発展した
    「膨張宇宙」、「ブラックホール」については興味をそそる。

    それにしても太陽の重力により光の曲がる角度を具体的に
    予測値を導き出すなんて、すごい!
    (日食時の観測により証明された。)

  • kindleで安かったので購入。アインシュタインの相対性理論が、良くわかりました。いや、わかった気になれました!
    著者のアインシュタインへの愛が感じられ、文面も熱く、一気に読めました。
    理系の仕事している人全般にかなりおすすめ!

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

志村史夫(しむら・ふみお)

1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授(Tenure:終身在職権付)、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『人間と科学・技術』『アインシュタイン丸かじり』『漱石と寅彦』『「ハイテク」な歴史建築』『日本人の誇り「武士道」の教え』『文系? 理系?』などの一般向け著書も多数ある。

「2019年 『いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志村史夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
村上 春樹
ヘミングウェイ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×