いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102271

作品紹介・あらすじ

一年間で五〇キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ帳一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重力から解放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無力化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ちまたのダイエットはロジカル過ぎるわけですが、この筆者の実体験はロジカルさもありながら、自分の状況を的確に考えて、手を抜くところは抜くとメリハリをつけています。
    ダイエットで苦戦する人が陥りがちなポイントも理解できます。

  • おもしろかった。
    『デブ』に関する 文化論的なアプローチが秀逸。
    やっぱり、デブでしか わからないことが 沢山あって
    その メリットとデメリットについて くわしく論じている。
    『デブ論』では これが いちばんおもしろかったと思う。

    家柄主義 → 学歴主義 → ブランド主義 → 自分の気持ち主義
    → 見た目至上主義への 変遷。

    『彼は東大生。でもデブ。ちょっと残念』→
    『彼はデブ。東大生なのに 論外』

    『IT企業の社長で、巨額のお金を自由自在に動かすホリエモン』→
    『中年太り寸前で、センスの悪いTシャツを着ているくせに、
    口調が偉そうなホリエモン』

    レストランの評価も
    味 値段 → 内装 雰囲気 店員 →見た目 印象

    就職の場合
    『しっかりしていて落ち着きがある。明るく前向きな雰囲気。頭の回転がよく、機転が利きそうな印象、素直でやる気がありそうな感じ。』

    見た目とは
    1 肉体そのもの
    2 ファッション
    3 言動;仕草、表情、声、話し方、姿勢。

    デブは やはり 憎めないし、美味しそうに食べるけど、損な存在である。
    だから、ダイエットしよう と言うことなのだが
    レコーディングダイエット。
    ①食べたものを きちんと記録する。
    そこから、太るために食べていることが明確になる。
    ②カロリーをきちんと記入する。
    ③カロリーの制御。→やっと ダイエットらしくなる。
    ここで、1日の 摂取カロリーの目標を1500kcalと設定する。
    1日でなく 3日分で考えてもいい。
    ④ウォーキングなど いろいろやってみる。
    満腹感とはなにか?そして 欲求型か欲望型か?
    身体が欲しがることが聞こえないことが大きな問題。

    ふーむ。それで 50Kgも減少するとはねぇ。
    でも、このダイエット法は ①、②がポイントでしょうね。
    それが、いちばんの聞きめがあると言うことや。

    編集術が 実に巧みで ストーリーテラーですね。

  • この本は面白かった。
    デブがデブに至るまでの原因、習慣を分かりやすく記述されており、それは決して太りやすい体質なんかではなく必然的に太るだけの行動を常々継続しているのだということを再認識させていただいた。
    対策として、自分の行動(食いっぷり)を客観化すべくデータ化し傾向を認識することで自分自身に問題意識を植え付けるというその習慣化が自分の行動パターンを変えることに繋がり、結果としてダイエットへの近道であるということ。
    また、残念ながら現代社会はデブより痩せている方が得する旨も合わせて再認識させていただいた。
    ダイエットに興味がない人にも読み物としてお勧めしたい。

  • 著者のエッセイかと思ったらレコーディングダイエットのハウツー本だった。とりあえず読了。ダイエットに必要なのは"客観的に自分を見ることができる余裕"だってことですね。

  • ダイエットに限らず、成功するコツって「できることしか決心しない」ことだと思う。「自分に約束したことがちゃんとできた」というのは、どんな小さな事でも実績として評価してあげる。徐々に実績が積み上がったら、それが「自信」へと育つんだ。

  • 肥満にはいいこと一つもない。

  • 「見た目主義社会」の到来によって、太り過ぎていることは、単に異性からもてないとか(稀に太り過ぎている人が好きな人もいるようだが・・・)、運動が上手く出来ないとか、生活習慣病になるとかだけではなく、意志が弱い人だと思われて、信用されないとか、仕事面でも実害が出る可能性が考えられるようになって来た。
    つまり、太り過ぎている人の悩みは、太り過ぎていること自体ではなく、それによって社会生活に不具合が発生してしまうことなのである。
    そして、太り過ぎている人は、ダイエットをして痩せようとする。しかし、病的な原因で太り過ぎている以外の、普通の太っている人は、食べるのが好きで、運動が嫌いなわけで、その様な人たちの最大の課題・・・それはダイエットを続けられるか、続けられないか・・・である。
    レコーディングダイエット。あなたは続けることができるであろうか・・・

    因みに、私は、毎朝の血圧を記録することで、高血圧が(若干ですが)改善されました・・・

  • 食べたものを記録するダイエット方法が紹介されています。シンプルにいえば確かにそれだけのダイエット法です。記録することにより、自分の生活習慣を把握し、現実と向き合う、そこからダイエットがスタートするという。多くの太っている人はその現実と向き合うことをしないから太るための行動を取り続けてしまうと著者は言う。たしかにそのとおりかもしれない。
    結局ダイエットは意思の力でしかどうにも出来ない時期というのがある(経験上)本書はそういう時期のところを詳細にどうやって乗り越えたか体験談が書かれていた。著者は自称意志の力が弱い人だが、体験談を見る限りそんなこともないのでは?と思いました。しかし、意志の力が必要なところでは意志の力を発揮して解決しているので胡散臭くはないし現実的なのでで好感を持てます。
    あくまでこの本に紹介されているダイエット方法(豆乳や万歩計など細かいものも含む)は著者がダイエットを続けていく上で採用した著者による著者のためのダイエット方法なので、全てをそのとおりにやっても続かないでしょう。著者も書いている事ですが、100%自分に適したダイエット方法というのは自分で探っていかなければならないものです。本書の優れているところはダイエットの助走部分(現実と向き合いなぜ太っていくのかを知ること)なので、世にある様々なダイエット方法を試そうとしている全ての人にとって有益な書だと思います。

  • 目次から
    第1段階 助走
    1体重を毎日計る
    2口に入れたものすべてをメモする
    3ガマンしない
    第2段階 離陸
    1体重・体脂肪率を毎日計る
    2口に入れたものすべてをメモし、カロリーを計算する
    3どうやれば総カロリー数を減らせるか想像してみる
    第3段階 上昇
    1体重・体脂肪率を毎日計り、口に入れたものすべてをメモし、カロリーを計算する
    21日の摂取カロリーを年齢性別にあわせて決め、それを守る。
    3食べすぎても後悔や反省はせず、翌日からのフォローで切り抜ける
    4毎日水を2リットル飲む
    第4段階 巡航
    175日目あたりに体調の変化がある。仕事や体脂肪は脈動的に変化する
    3停滞期はいろんなダイエット法を併用して乗り切ろう
    第5段階 再加速
    1食べ物の好みの変化に気をつけよう
    2「満腹」か「ちょうどいい」の直前「まだちょっと足りない」で食事をやめよう
    3○○が食べたい。という欲望ではなく、○まるを欲しがっているなという体の欲求を自覚しよう。

    ※注意
    1目標カロリーを下回った無茶な食べ方をしないこと
    2無理に運動しないこと
    3「記録」をなにより優先すること。

    実行して痩せたが、維持するのが難しい。⇒リバウンドしたので再読しました。

  • 要するに一日の摂取カロリーを控えれば痩せますよと。ではどうやって控えるかというと「レコーディング」でうまくいきました。という一つの事例。

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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