大人の見識 (新潮新書)

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著者 : 阿川弘之
  • 新潮社 (2007年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102370

大人の見識 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  •  「急ぎの用はゆっくりと」、「静かに時を過ごすことを習え」といった「大人の見識」を身につけることを勧めた本。

     著者は日本人が軽率な者を勇敢と見なしたり、些細なことに対して大げさに騒いだりする傾向を持っていることを「軽躁」であると指摘し、それに対して「静謐」を重んじよ、と主張する。そして、この「静謐」という語は『今昔物語』に出てくる「和魂(やまとだましい)」に通ずる。

     これは戦時中に武士の心意気として盛んに喧伝された「大和魂」とは異なり、「日本人なら本来持っているべき思慮分別」と定義される。

     その他は日本海軍やイギリス海軍に関する記述が多い。両者ともユーモアのセンスを重んじたとか。その内容の大体はべた褒め。

  • 編集が決めた書名と著者のコンセプトが多少違うが、それでも英国のジェントルマンシップと武士道、そしてその流れを汲むネイビイズムの話は十分に楽しめたし納得のいくものだった。昭和天皇の見識を知り驚くとともに、天皇崇拝を唱えながらも、天皇の意思に反し、戦争へ突き進んだ軍部の姿に憤りを感じた。儒教については是非があるかも知れない。しかし、論語を聖典扱いせず、伝記的言行録として読むなら、別の解釈ができるかもと思わせる筆致がここにはあった。本書を読むきっかけは宮脇俊三氏のエッセイであることを付記する。

  • 先日、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
     リベラル派の知識人の意見・文章を読んでみたかった。それだけ、他意はありません。
    「私の方も、陸軍の事は士官食の食い方すらしらないから、陸軍軍人の伝記を書く気にはなれず、戦後現存者に取材を申し込んで直接人柄に接するとか、資料を読んで複雑な裏事情を知るとか、それはしてません」
     結局のところ、陸軍の一部に存在した「叡智」と「見識」とは他の昭和史研究科の研究にゆだねて、自分は「我が道」だけ行くかたちになってしまったのです・

  • 昔のことをよく知ってる知識人のおじいちゃんの話として楽しく読んだ。Study to be Quiet.

  • 温故知新・・・古キヲ温ネテ新シキヲ知ル。
    『温とは、肉をとろ火でたきつめて、スープをつくること。歴史に習熟し、そこから煮つめたスープのような知恵を獲得する。その知恵で以てア新シキヲ知ル』

    書き出しより、東条英機から、海軍の話題が中心であり、アレレと思うところもありつつ、イギリスにおけるユーモアの必要性、朱子学、論語の解釈等は知っておきたいと思うに至る。自分が絶対的に学が不足していることを再認識し、特に歴史とその背景について最低限の理解をしたいと思う。
    きっかけとなる本ではないかと思う。もう少し背景を勉強してから再読したい。

  • 2013年2月16日、読了。

  • 阿川さんのお父さん(#^.^#)後半は孔子とか朱子学とか全然知らないんで難しかった(^^;;

  • 阿川弘之さん、東大国文科を卒業し、海軍経験もある方の考える大人の見識。

  • この作家の名前は知っていたけど著作ははじめて読みました。本人の海軍経験をもとに海軍→英国→昭和天皇へとその想いを遡り、日本人としての見識とは何かを述べたもの。ふんふんとうなずける話もあるが、ちょっと右翼的かな?

  • つい最近、阿川さんの作品を読むことが多いので
    購入した。

    ま、ユーモアは大事だね。

  • 良くも悪くも日本人。悪いところは見つめ、正しいところは誇りたい。

  • 自分も物事を多面的に観る余裕を持った人間になろう、うん。

  • [ 内容 ]
    軽躁なるものを勇豪とみるなかれ、かつて戦国の名将はそう戒めた。
    国を誤る指導者の愚があり、滅亡の淵から救い出した見識もあった。
    英国流の智恵とユーモア、フレキシビリティを何より重んじた海軍の想い出…、歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理をあらためて問うとともに、作家生活六十年の見聞を温め、いかなる時代にも持すべき人間の叡智を語る。

    [ 目次 ]
    第1章 日本人の見識
    第2章 英国人の見識
    第3章 東洋の叡智、西洋の叡智
    第4章 海軍の伝統
    第5章 天皇の見識
    第6章 ノブレス・オブリージュ
    第7章 三つのインターナショナリズム
    第8章 孔子の見識

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  • 旧帝国海軍と英国を褒め称えいる本。最後まで読まなかった本は、久々です。そして、これからも読まないと思います。

  • 著者が経験した海軍のエピソードを中心に書かれている本。
    大人の見識という題名ではあるが、海軍流の見識といって良いと思う。
    必要なことは、知識ではく叡智(Wisdom)である。
    叡智にはユーモアや柔軟性も必要である。
    ということが書かれている。

  •  知恵やユーモアの大切さを説いている。主に戦時時代の歴史上人物に関して書かれており、当時の歴史にあまり強くない自分にとっては、正直あまり興味が沸かなかった。

  • 海軍の話。
    日本人には知識があるが智慧が足りない。

  • 2010/03/15

    海軍とイギリスの話が中心。

  • 話が広範にわたりながらも、筋の通った堂々とした歴史観。こういう世代の人に語ってもらえる昭和史は臨場感があっていい。もっと近代史の基本を延慶してから読めば面白さも倍増するだろうに、自分の薄識が無念。

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大人の見識 (新潮新書)の作品紹介

軽躁なるものを勇豪とみるなかれ、かつて戦国の名将はそう戒めた。国を誤る指導者の愚があり、滅亡の淵から救い出した見識もあった。英国流の智恵とユーモア、フレキシビリティを何より重んじた海軍の想い出…、歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理をあらためて問うとともに、作家生活六十年の見聞を温め、いかなる時代にも持すべき人間の叡智を語る。

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