日本語の奇跡: 〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明 (新潮新書 244)

著者 :
  • 新潮社
2.98
  • (1)
  • (9)
  • (26)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 190
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102448

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <目次>
    序章   「ひらがな」と「かたかな」
    第1章  国家とは言葉である
    第2章  淵源としてのサンスクリット語
    第3章  万葉仮名の独創性
    第4章  『万葉集』が読めなくなってしまった
    第5章  空海が唐で学んできたこと
    第6章  「いろは」の誕生
    第7章  仮名はいかにして生まれたのか
    第8章  明覚、加賀で五十音図を発明する
    第9章  藤原定家と仮名遣い
    第10章  さすが、宣長!
    終章   素晴らしい日本語の世界

    <内容>
    日本語の表記の話。ルーツはサンスクリット語にあり、「いろは」から「あいうえお」になっていったのもそこにつながるという。小冊子なので、”ゐ””ゑ””を”の消えていった過程の話はさりげなくしか書いていないが、江戸時代には読めなくなっていたとか、それを本居宣長が解明していった話(解明するためにさまざまな本を校訂していった話は想像するにすさまじいが)とか、空海の話(お経がらみはよくわからなかった)とか、歴史と国語には密接な関係があるんだと、今更ながら納得!

  • 「いろは」「あいうえお」「漢字」という3種類の文字を使う日本人は素晴らしいのだと思う。海外のモノを真似して使う。これは発展には重要だが卑怯と思われてしまうこともある(例えば韓国、中国への技術流出、著作権問題)。しかし、私たちの祖先はそこに日本独自のものを吹き込んでいった。そうした努力と国を思う気持ちが今私たちがしゃべっている日本語だ。
    なんかちょっとゾクッときますね。

  • 駆け足で表面をさらっとなぞった感じ。章のひとつひとつをもっと掘り下げていくと面白そうだ。
    本居宣長はあまり好きではないけど、見直す契機になった。

  • [ 内容 ]
    「五十音図」に代表される論理的な「カタカナ」、いろは歌に代表される情緒的な「ひらがな」、そして中国から渡来した漢字。
    これらを巧みに組み合わせることで、日本人は素晴らしい言葉の世界を創り上げてきた。
    空海、明覚、藤原定家、行阿、本居宣長、大槻文彦…先師先達のさまざまな労苦の積み重ねをわかりやすく紹介しつつ、これまでにない視野から、日本語誕生の物語をダイナミックに描く。

    [ 目次 ]
    序章 「ひらがな」と「カタカナ」
    第1章 国家とは言葉である
    第2章 淵源としてのサンスクリット語
    第3章 万葉仮名の独創性
    第4章 『万葉集』が読めなくなってしまった
    第5章 空海が唐で学んできたこと
    第6章 「いろは」の誕生
    第7章 仮名はいかにして生まれたのか
    第8章 明覚、加賀で五十音図を発明す
    第9章 藤原定家と仮名遣い
    第10章 さすが、宣長!
    終章 素晴らしい日本語の世界

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • フォトリーディング&高速リーディング。日本文化についてのシントピックリーディング。あいうえおは明治から。この発明はすごいらしい。

  • ひらがなの成り立ちなど
    日本語の歴史をさらっと追っていく感じの本でした。
    ページ数もさほど多いわけではないですし、
    知識として知っていて損はないかと思います。

  • 080330

著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口謠司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×