すべらない敬語 (新潮新書 245)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 426
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102455

作品紹介・あらすじ

敬語を正しく使って嫌われた首相もいれば、「タメ語」連発で愛される人もいる。使えないのは論外だが、やたらと使うのも考えもの。敬語は必要に応じて使うべき「武器」なのである。「すべらない」敬語はどう身に付けるのか?失敬と丁寧の境界線はどこにあるのか?国の「敬語革命」、名司会者のテクニック、暴力団への口のきき方等々、敬語という巨大な森の中を探検するうちに、喋りの力がアップする一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 何でもかんでも敬語を使えば良い
    というものでは無いことを謳った本。

    させていただくの意味と使い方や、
    「お疲れ様です」「ご苦労様です」
    の区別などよく使う言葉が満載。

    芸能人や政治家の話し方が実例として
    出ているが、今では情報が古くなったのが残念。

  •  敬語は①尊敬語②謙譲語Ⅰ③謙譲語Ⅱ④丁寧語⑤美化語と、5つに分けられるが、いずれの敬語を使うにせよ、相手との一定の距離感を保つためであり、身分の分断ではなく、人との交流を円滑にするための道具として機能する。
     また、本書では政治家の演説や記者会見を数名取り上げて、個々の話し方を分析する。個人的に深かったのが小泉純一郎元首相の演説で、著者曰く、フレーズの一つ一つが短いこと、敬語と敬語でない言葉をうまく交えて話を盛り上げるのに長けているという。

  • 著者が元アナウンサーというのは知らなかったが、言葉に特に気を使う職業であったが故に、敬語について仔細に自分を意見を述べていた。
    概ねその考え方には同意できたが、それだけに新しいと思うことはなかった。
    自分の敬語の使い方を、もっと武器になるような方向で磨いていければいいと思った。

  • 敬語をテーマにしたエッセイ集とも言える。テレビでMCを務める人たちはさりげなく高度なテクニックを駆使しているらしい。

  • 文科省の指針を読んでみます

  • ★2016/9/16読了。

  • よくある敬語の教示本ではなく、「自己表現ツールとしての敬語の使い方」が書いてある本。

    文化庁の「敬語の指針」や芸能人の語り口などを基に、わかりやすくかかれています。

    敬語業界や何某首相の喋りをディスってる感が面白かったです。

    私、「慇懃無礼だけどなんか許せるからいろいろ得してる」って言われるんですよね。なんでかなーっておもってたけど、この本をよんで理由がちょっとわかった気がします。

    接客業をしていたので、学生のころよりも言葉づかいはマシになったにもかかわらず、評価はかわっていないので(苦笑)、今回の本は気になったときにまた手に取って確認しようかな。



    梶原さん、TVで見ててマシンガントークで勢いでガツガツしてるなイメージがあったんです。

    あとがきのこの本を書くに至った理由をよんでイメージ変わりました。やっぱり一面だけで人にレッテル貼るのよくないね。

    (ブクロ)

  •  敬語に関する本を探す中で, Amazon での評価を参考に購入.内容は,巷にあふれかえる,いわゆる「敬語の正用法」に関するものではない.筆者の言いたいことは,およそ「敬語の“正しい”使い方だけにとらわれてはいけない.状況に応じて非敬語[タメ語]を使ったり,喋る態度にも気を配ることで,他者との間で良好な人間関係を築くことができる」のようなものであったと思う.
     確かに,筆者の主張はもっともではあるが,それを実践するにはやはり“正しい”敬語の用法に関する知識は必要不可欠だ,というのが読了後の感想.もちろん,筆者もそのようなことを書いてはいた(第八章の冒頭など).今後どのような敬語本を読むべきなのか,道筋をある程度明確化できたという意味では,本書を読んで良かったと思う.また,敬語に関する(社会)言語学的見地からの記述があり楽しめた.例えば,第二章の「『正しい敬語』はころころ変わる」や,第五章の「ポライトネス理論」に関する記述など.
     「敬語とは何なのか」と漠然と疑問に思う人や,「どのように敬語を使えば良いのか」と悩んでいる人で,あまり堅くるしくない,とっつきやすい本を読みたい人におすすめ.

  • ○フリーアナウンサーの梶原氏の著作。
    ○日常で使われている敬語(や敬語らしきもの)について、国の指針の改定を踏まえながら、どのような構造で成り立っているのかなどについて解説したモノ。
    ○文章は易しく面白いが、内容がちょっと小難しくなっている。

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著者プロフィール

1950年神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、文化放送にアナウンサーとして入社。
1992年からフリー。テレビ、ラジオの司会を中心に活躍する。その一方、49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に入学、51歳で心理学修士号を取得。シニア産業カウンセラー、認定カウンセラー、健康心理士の資格を持ち、カウンセラーとしても活動している。
東京成徳大学客員教授、日本語検定審議委員も務める。主な著書に『口のきき方』『すべらない敬語』 (以上、新潮新書)、『心を動かす「伝え方」また会いたくなる「話し方」』(講談社+α文庫)、『敬語力の基本』(日本実業出版社)、『おとなの雑談力』(PHP文庫)など多数。

「2020年 『イラッとさせない話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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