「痴呆老人」は何を見ているか (新潮新書 248)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102486

感想・レビュー・書評

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  • 493.7
    寄贈図書

  •  ある地域では痴呆の中核症状は出ていても問題行動はないという話しが面白かった。介護の仕事しているので大いに参考になった。周りの人の理解、というか敬老思想って中国ではないけれど大事な事なのですね。当たり前の事を当たり前には言えない時代……

  • 「人は皆、程度の異なる<痴呆>である」、私の<縮小>-ほどけていく私。終末期を迎え、痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、正常と異常のあいだ‥。
         -20091101

  • 考えさせられるテーマ

  • 数量的に把握  悪い人間関係だとボケ老人 アフリカンアメリカン 心理的・文化的エートス 胃ろう アメリカ 自立的尊重 ラテン語 コミュニカレ 古義 ともに楽しむ 飢餓への慢性的な恐怖 情動を揺さぶる 情報 虚構を再現
    最小苦痛の原則 深入りしない    客我 士農工商 幸せな閉鎖空間には 森林がいる。

  • 第7章現代の社会と生存戦略
    うん、納得。
    ・現代の日本社会が求めるアトム的自己に切り替えることが難しいつながりの自己の者。
    ・「どのように判断し、行動すべきか判らない状況で生ずる不安が、すぐに「キレる」という行動に転化してしまう」
    ・ひきこもりの鍵は「自立強迫的な子育てと、その影響下に置かれた子どもの、自立することへのこだわり」
    ・自己判断、自己決定は必要だが、その判断基準も同時に教える教育的配慮が必要。

    ひきこもりだけでなく、メンタルを病む社会人が多いのもそういう面があるのではないかと考えさせられた。

  • 今は認知症だが用語を変えたところで「異質で厭わしい」という認識が変わらなければ単なるラベルの張り替えに過ぎないとSソンタグも言う。社会から見た痴呆とその本質を深くえぐっている。誰でも年取りボケるのだ。
    ブログに感想文をば→http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-84.html

  • ブッシュ時代の味方以外は全て敵という反応は認知症老人そのものだ、という話から、中東で欧米におけるユダヤ陰謀説まで言及していて、思わぬところで楽しめた。
    スケールでの測定で認知症の程度はあまり変わらなくとも、性格によって現れ方が違うのでは、という考えは納得。今後注目してみよう。

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著者プロフィール

1935年生まれ。東京大学医学部卒。77年ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東京大学名誉教授。医学博士。79年から長野県佐久市の「認知症老人・寝たきり老人」の宅診に関わるようになる。その後国立環境研究所所長を経て、現在は東京都立松沢病院と桜新町アーバンクリニック非常勤医。著書に『人間の往生』『終末期医療』『痴呆の哲学─ぼけるのが怖い人のために』『「痴呆老人」は何を見ているか』『病から詩がうまれる─看取り医がみた幸せと悲哀』『環境世界と自己の系譜』『いのちをもてなす』など多数。

「2014年 『講座スピリチュアル学 第2巻 スピリチュアリティと医療・健康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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