幻の大連 (新潮新書)

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著者 : 松原一枝
  • 新潮社 (2008年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102554

幻の大連 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  •  大連旅行前の予習として選んだ一冊。
     大連で生まれ育った著者の随想と、詳細な調査により語られる史実が、美しい日本語で綴られている。戦前の風景など見たこともないのに、まるで実感しているかのように感じられるのは、著者の筆力のためだろう。
     前半は学生時代の思い出、後半は戦中戦後の文学者としての活動が描かれる。中でも興味深いのは、歴史上に名を残している要人と身近に接していたことだ。
     すでに故人となられた著者が見ていた風景が、まるで目の前に広がるかのようだった。

  • 蒼穹の昴以降、満州界隈にとても興味があって、関連書籍を見つけては読んでみてるけど、これもなかなか面白かった。実際にその地に生きた経験談を元に、歴史的事件を上手く絡めながら話は進んでいく。近所で起こった出来事もちょいちょい出てきて、随筆的要素も強いから、歴史の要点だけを求める向きには合わないけど、読み物としてはなかなか楽しかったす。

  • 平成25年5月9日読了。

  • [ 内容 ]
    「ふるさとは大連」-遼東半島にある港街にしてシベリア鉄道の玄関口、大通りにはアカシアが連なる。
    そこはかつての植民地においてもっとも美しい都市だった。
    一方で、張作霖爆殺、満州事変と激動の時代、元憲兵大尉・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子、張学良、謎の阿片王、猟奇的殺人の妖婦など、怪人たちが闊歩する。
    多感な少女時代をかの地で過ごした著者が記憶を辿り、歴史書にはない貴重なリアリティを再現する。

    [ 目次 ]
    第1章 小学生の頃見た旅順の風景
    第2章 女学生時代-張作霖爆殺事件の真相
    第3章 避暑地の海で見た溺死体
    第4章 阿片王の住む町
    第5章 満州事変余聞
    第6章 憧れの内地で学生生活
    第7章 帰省した夏休みの出来事
    第8章 豪華なる春、厳しく楽しい冬
    第9章 児玉邸殺人事件の顛末
    第10章 内地に帰り、思わぬ転機が
    第11章 再び訪れた戦中の満州

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    [ おすすめ度 ]

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 戦争でなくなったわけではないけど 自分のふるさとも なんか もう何処にもないなぁ と。今日本に住んでいる人で ある程度の年齢の人は 子どもの頃と何もかも変わったふるさと ってものを 切ない思いで見てるような気がする

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幻の大連 (新潮新書)の作品紹介

「ふるさとは大連」-遼東半島にある港街にしてシベリア鉄道の玄関口、大通りにはアカシアが連なる。そこはかつての植民地においてもっとも美しい都市だった。一方で、張作霖爆殺、満州事変と激動の時代、元憲兵大尉・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子、張学良、謎の阿片王、猟奇的殺人の妖婦など、怪人たちが闊歩する。多感な少女時代をかの地で過ごした著者が記憶を辿り、歴史書にはない貴重なリアリティを再現する。

幻の大連 (新潮新書)はこんな本です

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