言語世界地図 (新潮新書 266)

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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102660

感想・レビュー・書評

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  • なんと、単一言語の国は珍しいものだったのか。
    日本人が英語を上達しないのは日本語以外の言葉を遣う必要がないから、と言われてまぁな、とは思ってたけど、こういうことやったんか。
    同じ国でも地域によって言語が違う。方言とかいうレベルではなく。それは民族的な主張でもある。簡単に捨てられるものではない。東京で関西弁を貫く関西人も同じか。
    みんな必要に駆られていろんな言語を身につけてたんや。驚き。
    島国なのはかなり影響あると思うけど、それにしても日本の統治ってすごくない?

  • 世界史、語学が好きな人は読んだら楽しいと思う。
    語学は習ったけど、言語学っていう言語の成り立ちは、もっと深いところから語学を学ぶようで楽しいだろうな。
    実際に読んでいて楽しかったな!もっと例文みたいなのがあって、それがなんで書かれているか理解できたらさらに楽しく読めると思う。

  • オリンピックに出る国や地域は200あまりだが、地球上の言語の数は数千のオーダーらしい。世の中には、まだまだ知らない言語がたくさんあるということだが、それらの中から46の主要なものを取り上げて、その地勢や歴史とともに紹介している。言語そのものの解説も面白いが、言語を説明する言葉(メタ文法?)が興味深い。こうやって、地球上の言語化を並べると、我が日本語の文法は意外にもシンプルだという。

  • [ 内容 ]
    世界に存在する言語数は七千にも及ぶ。
    単純に計算すると、一つの国で何と三十以上もの言語が使われていることになる。
    その中から四十六の主な言語を取り上げ、成り立ち、使われている地域、話者数、独自の民族文化を徹底ガイド。
    言葉を使うとは、単に他者に意味を伝達するだけではない、社会的なアイデンティティーを表すことでもある。
    言語の奥深さ、多様さ、面白さ、そして社会情勢にかかわる背景などを紹介する。

    [ 目次 ]
    第1章 ヨーロッパ(スペイン語;ポルトガル語;イタリア語;フランス語;バスク語;アイルランド語;オランダ語;ワロン語・フラマン語;ドイツ語;ギリシャ語;ルーマニア語;セルビア語・クロアチア語;ハンガリー語;チェコ語・スロバキア語;ポーランド語;フィンランド語;スカンジナビア諸語;バルト三国;ロシア語)
    第2章 アジア(タミル語;インド英語;シンハラ語;ベトナム語;ラオ語;ウイグル語;チベット語;モンゴル語;広東語;台湾語;韓国語(朝鮮語)
    日本語)
    第3章 中東、アフリカ(アラビア語;ペルシア語;トルコ語;アフガニスタンの公用語;チュルク諸語;グルジア語;クルド語;ヘブライ語;スワヒリ語;南アフリカの公用語)
    第4章 アメリカ大陸、その他(英語;ケベックのフランス語;国連公用語)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 言語そのものの話だけでなく、その言語が使われている国の政治や経済、外交の話も出てきて、興味深い1冊でした。

  • 世界で話されている言語について,世界情勢や文化をあわせて理解できる.

  •  46の言語について、その成り立ちや特徴、文化的・歴史的・社会的背景などを、1つの言語につき4ページでまとめて紹介した本。国際ニュース系雑誌の連載を新書にしたもので、それぞれ均等な分量でとてもきれいにまとまっている。
     決して言語に関して専門的なものではなく、一般の興味をひく程度に紹介されており、聞いたことのない言語や全くなじみのない言語でも、抵抗なくあっさりと読むことができる。地図も載っており、世界旅行をしているような気分で楽しく読むことができた。特に興味を持ったのは、アイルランド語、チェコ語・スロバキア語、インド英語、インドネシア語、クルド語、ヘブライ語、ケベックのフランス語など。巻末に言語系統図や、「膠着語」、「母音調和」、「放出音」など、よく出てくる用語のちょっとした解説などがあわせて載っていれば、言語そのものに加えて言語学に対する興味を起こす本になったかもしれない。(09/04/11)

著者プロフィール

1957年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。
現在、名古屋大学教授。専門は言語学。
著書『言語学が好きになる本』『生成文法がわかる本』『日本語のしくみがわかる本』(以上、研究社)
『チョムスキー入門』『ソシュール入門』(以上、光文社新書)『言語世界地図』(新潮新書)ほか。
フジテレビのクイズ番組「タモリのジャポニカロゴス」に解説者としてレギュラー出演

「2009年 『変わる日本語その感性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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